本書ではパン作りをわかりやすくするために、配合のシンプルなものからリッチなものへと順に並べてみました。パンの種類はすでに紹介されているものも含め、あまり作られていないものなど、広い範囲から選択しました。ハンドメイドのパン屋さんにとって、何かのヒントになれば幸いです。
世紀末のパリに生きる人びとの姿を鋭く捉え哀愁に満ちたその表情を見事なまでに表現したロートレック。若いときの事故で障害者となったその一生を追う。
「にげだしたかたやきパン」は、昔話であっても、ナンセンスなおかしさをもつ童話といったかんじで、幼児の日常感覚そのままにお話の世界へ運びこんでくれます。このお話はイギリスの昔話から採ったものですが、ヨーロッパの各地にも類話があって、子どもたちの喜ぶ繰り返し話として親しまれてきました。
本書は大学で電気機器を4単位程度で履修しようとする場合のテキストとして執筆したものである。
小さな海辺の町ポースコールで車椅子の兄とひっそり暮らすエイミーは、結婚もできぬまま年を重ねる寂しさから、文通相手を求めて新聞に広告を出した。偽名を使いはしたが、きっとすてきな紳士と知り合い、やがては結ばれる日が来るに違いない。母に憎まれて育った醜い自分に比べ、障害をもつ身とは言え浴びるほどの愛情を受けていた端正な兄を、愛と憎しみに心を引き裂かれつつ介護する生活とも、おさらばだ。エイミーの夢は、ふくらむ。待ちに待って、ついにあきらめかけた頃、新聞社気付けで転送されてきた、たった一通の申し込みの手紙を、エイミーは震える手で開封した。こうしてひそかに始まった文通は、次第に熱烈さを増し、エイミーの愛と夢は思いもかけない変貌をとげるのだった。フランスではシモーヌ・シニョレ主演で映画化され、ニューヨークでは先頃ミュージカルとして上演された、哀切のラブストーリー。
吉宗・鷹山の改革を凌ぐ見事な藩政改革を行った方谷。実は彼こそ大政奉還上奏文の起草者でもあった。信念を貫いた生涯、知られざる家庭生活と苦悩等、勝者の歴史に忘れられた人間方谷の光と陰を余すことなく描いた感動の力作。
本書は、マヨルカ島でのショパンとの生活を『書簡集』の新資料によって、改めて位置づけようとした。これまで通俗的なエピソードとしてしか扱われなかったサンドーショパン関係の実像と、サンドという一人の女の生き方を浮彫りにするために。
時代は新しいパラダイムを必要としている。著者らは、真鶴町という小さな1万人のコミュニティを舞台にパラダイムの転換を具体的に示した。本著は、その実践に基づいて法律、都市計画、建築という専門領域を越えて、「美しい町」をつくる方法を書き上げた力作。法律、都市計画、建築を統合するまちづくりの試み。都市計画学会賞/まちづくり学会賞受賞。
本書は、経済システムをさまざまな制度の集まりと考えることで、資本主義経済システムの多様性とダイナミズムを分析しようとする経済学の新しい分野、「比較制度分析(Comparative Institutional Analysis)」の世界でも初めての体系的な解説書である。
ロングセラーの新版化。知識創造経営をめざして…。経営戦略は現代経営学の中心テーマである。加速する企業をとりまく環境変化をふまえて「事業システム戦略」「企業革新」の章を新しくおこすなど、全面的に改訂した。
本書は、事故の全経緯を豊富な取材に基づいて検証し、事故の原因をはじめ、常に軍事利用を伴って進められた増殖炉開発の歴史、推進勢力の奢りと腐敗、そのハイテクノロジー偏重体質のもたらした基礎技術の軽視、浪費を前提にしたエネルギー政策、などの問題点を多角的に論じながら、脱プルトニウム社会への方向性を提起する。
紅葉のハドソン川、枯葉まうマンハッタン。O・ヘンリーの短篇に誘われて歩くニューヨークの街角。
大江戸世界を、豊富なカラー図版で再現、多彩な筆者の道案内で、トリップ。
レヴィナス哲学の見取図。フッサールとハイデッガーを超えて他者の倫理へ。フッサール、ハイデッガーに関する初期の解説、主著の思想の土台を成す「表象」と「志向性」をめぐる批判的な現象学研究、自らの「他者の倫理」を圧縮的に語る後期思想圏の論考など、レヴィナスの思索の各局面を具体的に描き出す12篇を収め、初期から後期までのその哲学の発展を理解することができる。