「ゲルマーニア」の森の彼方に住むゲルマン異教の北欧人は、自分たちの世界をどのように認識して「北欧的な」世界観と思考形態を獲得してきたのか。ヨーロッパ世界は「異風」の北欧をどのように認識し、理解してきたのか。北欧神話の世界の概念。キリスト教の受容とゲルマン異教の併存。二分割的季節認識と時間認識。内側と外側の空間認識等々、様々な概念装置を提起しながら「北欧的な」世界観と北欧に対する世界像を叙述する。
本書は、初めて哲学を学ぼうとする人たちに、哲学の基本的なあり方を理解してもらうとともに、現代の諸問題を哲学的に考察する思考になじんでもらうことを願って編集された哲学への入門書である。
リズムはアフリカから、和声と旋律は西欧音楽から…という粗雑な一般論を排して、リズム、形式、和声、旋律、音色、即興の諸側面から、ジャズのアフリカ的成分を追跡。さらに、ジャズとアフリカ音楽、西欧音楽の相互比較を通じて、ジャズ独自の音楽言語とは何かを明らかにするとともに、起源から1930年代におよぶ代表的作品を徹底的に聴き込み・分析して、わずか一世紀に満たない期間に達成されたジャズの驚異的な変容の過程をあとづける。譜例多数収録。
本書は、材料研究に携わる研究者や学生に修得しやすい高分解能電子顕微鏡法に関する実践的な参考書。理論的な記述はできるだけ簡潔なものとし、像の観察や解釈に際しての注意、そして、実際に撮影された典型的な高分解能電子顕微鏡像の例を多く掲載し、今後類似の材料で高分解能電子顕微鏡像を撮影しようと考えている研究者の参考となるよう配慮した。
性について生物学的、心理学的な面から、たのしいイラストを交えながら分かりやすく説明するイギリスの性教育の本。
本書は、近赤外分光法の基礎についてできるだけ平易に解説するとともに、実際の応用例を紹介している。
世界史上、都市は多様な人々とモノの交流する空間として存在し、それぞれの文明圏において独自の歴史的役割を演じてきた。本書は、中世ヨーロッパ世界で生まれた都市のイメージと特質をさまざまな角度からとらえ、中世都市とは何であったかを明らかにすることで、現代世界の「都市問題」を考え直す糸口を探る。
ベーネ『リチャード三世』、ドゥルーズ『マイナー宣言』。伝統的な文学の支配機制をすり抜ける二つのテクストの「重合」が、人間の欲動に解放と交通の可能性をひらく。
日本で見られる広葉樹のうち、高山植物を除いた600種の葉を掲載した図鑑。原寸大の葉のイラストと種名・学名・分布・樹の大きさ・葉のつきかた・特徴等を記す。巻末に五十音順の種名索引がある。
自分の本質を知り、相手の本質を見抜く。12のタイプの人たちとどうつきあうかであなたの運が上昇するか否かが決まる。中国算命学が教える人間交際術・入門編。中国4000年の秘法『算命学』で占うあなたの本質、恋愛、出世の成功の極意。運勢早見表(昭和10年〜平成2年生まれの人)付き。
本書は、ワイヤレスLAN設計のために必要な、無線の性質、無線回線を多数の端末で同時に共有する技術、1つのチャネルの使用権をいかに獲得するか、ユーザが移動を意識しないで使用できる手法、低品質のため突然生じる回線切断をユーザが意識しないで利用できる技術、標準化動向、製品化動向などをやさしく解説している。
覚醒とは錬金術だ。それを通じてすべてが変化する。どんな気分でも、どんな感情でも、どんなエネルギーでも覚醒、気づきを持ち込めばその本性と質は変化する。インド五千年・最古にして最新の瞑想秘法集。
私たちは「利己的遺伝子」の奴隷なのか。心の営みを軸に、生命機械論をのりこえ、生命論の新しい可能性を提示する。
「ペコちゃん」から「バザール・デ・ゴザール」までの誕生秘話。
平凡な人生を歩んでいた青年の前に、アパルトヘイトという巨大な敵が…。抑えた筆致が、読み手の心を静かに揺さぶる。
にぎやかな闇の中へ。なんという闇の美しさ。目につくのは広大無辺の綿花畑である、圧倒的に不気味な緑の湿地帯である、夜の熱気に満ちた異形の街である。あなたの見知らぬアメリカがここにある。
幕末日本に釈迦やキリスト級の驚異的聖者がいた。地球との“共生”時代にこそ生きる彼の生命哲学。中村天風にも通じる生命哲学を説き、数々の奇跡を起こした宗忠の人生に光をあて、幕末日本史の裏に隠れた皇室とのつながりを明かす著者渾身の書。