この本は、技術的な内容よりもむしろ、意外に知られていないプラスチックスの利用の実状、建材として利用できそうなプラスチックスで盲点となっているような内容、を盛り込んだ。
本書は、プラスチックを種々の側面からとらえ、できるだけ多くの新しいニュースを提供し、プラスチックに関係する広い分野が、どのように開発され続けているかという姿をご紹介するものである。すなわち本書の企図するところは、ニュースの集積と整理とによる個々のプラスチックの解説・イメージ化である。高分子科学的背景の記述はできるだけ要領よく簡潔にした。
本書では、どちらかというと、目に触れにくいプラスチック、繊維、紙の着色を例にとり、「色とは何ぞや」を発色の理論から説き起こし、工業的着色の分野で多く遭遇する色との問題点を解りやすく解説することにした。
紙や木製容器など伝統的材料からプラスチック、加工紙、フレキシブル複合包材、その他最新の包装材料まで、それぞれの性能、用途を中心に専門知識をわかりやすく解説。
本書の主なる内容は、形削り、平削り、フライス削り、穴あけ作業の基礎実験として、プラスチックの板の表面、または、パイプの端面削りを行なって切削諸条件(送り、切り込み、切削速度、工具材質)によるプラスチックの被削性(切削性能)を明らかにした。したがって、どのような条件で切削すれば、抵抗が少なく、仕上面粗さがよくなるかがわかる。また、金属と違って寸法精度を支配する弾性回復量と切削条件(とくにプラスチックの温度)との関係を明らかにした。
本書では応用技術的体系の工学的流れを、さらに商品設計、配合剤・添加剤の技術、加工技術、製品技術にわけて、それぞれの領域で高分子材料の概念をつかむのに便利な興味ある現象例を採りあげて、筆者の長年の経験から得られた知見と識者の見解を参考にさせていただきながらやさしく考察して、専門外の方々にわかりやすく解説するようにつとめた。
本書は、樹脂ライニングの技術および施工、検査、試験などに関する、日本およびアメリカ、ヨーロッパの主要な規格・基準・指針類を網羅し、あわせてゴムライニング、重防食塗装、耐食FRP、およびプラスチックの耐薬品性試験法、溶出試験法の規格・基準類についても紹介するとともに、それぞれに解説を付すことで今日的問題点をもあきらかにしたものである。
本書は建築材料を80項目に分類し、各項目ごとに左側頁に説明、右側頁に関連する項目を絵ときで学習しやすいようにまとめました。日常の勉強はもとより、建築士、インテリア、建築施工管理技士の受験に、日常業務に役立つ内容解説です。
本事典は工業材料として、ほぼ定着したエンプラの代表的な種類をとり上げ、基礎、特性、応用などを平易に、しかも具体的に解説したものである。このような解説書は多く刊行されているが、本事典は開発の歴史、物性データなど基礎的なものから、成形、応用に至るまでの知見をまとめ、読者の利用に便利なように配慮した。
現段階では難削材は加工データも少なく、加工技術が未確立なものが多い。また、加工に際しても仕上面あらさや表面品位などに種々な要求が課せられることになる。本書では実用的な知識に重点を置き、表現もできるだけやさしくした。企業の中堅技術者の方々、各種研究機関や研究所の方々、大学や大学院の学生諸君のみならず、企業の新入社員や高専の学生の皆様にも役立てていただけるものと考えている。
多様化又はファイン化する接着技術の全分野を把握することは困難なので、本書ではまず、接着剤を系統別、機能別に分類して詳細に解説し、さらに技術面では、被着材を金属・ガラス・セラミックス、木材・紙、複合材料、プラスチック・ゴム、コンクリート・その他などの材料別に分類し、可能な限り接着技術全般に活動できるように心がけた。