崩れる系列、進む内製化、アジア現地生産…。ハイテク技術を駆使し90年代に賭ける業界を展望。
品質工学の第5巻としての本書は、できるだけ分野の異なる多数の実施例を通して、応用上遭遇するそのようなケースバイケースの諸問題をできるだけ詳しく説明し、経済定数の決め方や技術上の定数の決め方を解説することを目的として書かれたものである。本書では品質評価の第一歩として必要な機能限界と機能しなかったときの損失から損失関数を求め、それを利用する方法を種々の具体例を通して説明している。
わたしたちが呼吸し、触り、食べ、飲み、嗅ぐ、すべてのものが分子からできている。バーベキューの味もばらの香りも分子で決まっている。しかし、目に見える現実の背後にかくれている限り、分子はたいたいの人には抽象的で、なじみのない概念にすぎない。著者は、楽しくて読みごたえのある解説によって、分子の世界をわかりやすく身近に感じられる存在にしている。
90年代の企業活動にどんな影響を与えるか?規制コストから環境ビジネス・技術まで。
プラスチックの精密部品に対する精度の要求は、日増しに厳しくなってきている。著者のプラスチック成形加工に携わった豊富な体験をもとに、むずかしい技術をわかりやすく解説。
本書は、プラスチック時代を生きる現代人に、プラスチックの限りない魅力と、さまざまな分野での活躍を具体的に提示し、この材料の長所と短所などを公正に示し、いろいろな用途や製品へ活用するヒントと急所を明確にガイドするものである。
精子数の激減、メスのオス化、雌雄同体。地球上のあらゆる生物の生殖を破壊しつつある環境ホルモン。今、世界で、日本で、何が起きているのか? 人類に生き残る道はあるのか? 驚愕の最新リポート。
なぜモノは壊れるのだろう?物質はなぜそれなりの強度をもっているのだろう?かのファラデーをも悩ませた、材料強度に関する現象は、日用品から大型構造物の安全性や寿命などに多大な影響を与える。それにもかかわらず、応力集中などの知識は専門技術者の間でさえ定着していない。本書では、金属や木材、セラミックス、ガラス、骨などの強度は互いにどう関係しあっているのか、そしてこのような材料がさまざまな構造物ー建物、橋、船舶、航空機、乗用車などーのなかでどのようにふるまうか、なぜそのようにふるまうか、といった事柄を扱う。工学系はもちろん、理学系で実験に携わる人には必読の書。
第二次大戦後の消費社会の中で、人々の行動様式と生活空間を意識されないところで変化させた「魔法の物質」プラスチックを20世紀の神話として捉え、その化学的発明の歴史から、社会への伝播と影響を、ハイ・アート、ポップ・カルチャー、「環境ホルモン」等のさまざまな具体例に即しつつ解き明かす斬新な技術文明論。
何も買わない、何も捨てない。お金をかけずに豊かに暮らす知恵満載!(買うのはこの本が最後!)。
家やくらしの道具に使われる材料は、最近プラスチックを使っているものがふえました。このため家やくらしの道具が不要になりゴミになったとき、くさらない、燃えにくい、こわれにくいというプラスチックの特長や、プラスチックそのものの種類の多さがゴミ処理をむずかしくしています。どんなとき、どんなところで、どんなゴミがうまれるのか。どうしたらゴミをへらすことができるのか。…くらしのゴミとリサイクルについて調べてみましょう。
プラスチックには多くの種類があり、千差万別の性質を有しているし、高分子材料であるプラスチックは金属材料とは違った難しさもある。本書は、少なくともこれだけは知っているのが良いのではなかろうかと思うプラスチックの性質・成形加工方法・プラスチック業界を取り巻く問題などについてまとめたものである。
海辺にはさまざまなものが、波に打ち寄せられます。貝や海草、遠い島から流れ着いたヤシの実のような木の実もあります。でも、海辺に多いのは、じつは、人間がすてたゴミです。この本の主人公のみどりは、ふとしたことから、ペレットが海辺にたくさんあることを知り、それが、プラスチック製品のもとになるものだと教えられます。そこから、みどりのペレットさがしがはじまります。さあ、いっしょにペレットをさがしにゆきましょう。
情報技術(IT)の基本要素として、伝達機能、記録・再生機能、表示機能がある。その機能を実現させる上で欠かせないのが透明材料である。この材料は従来、無機ガラスが永く優位を保ってきたが、高性能透明樹脂の出現でその地位が揺らぎ始めてきた。本書は、光ディスク、光ファイバ、液晶ディスプレイ、各種レンズなどを挙げて、IT革命のコア技術とその展開を透明樹脂の視点からまとめた啓蒙書である。