自動車に対する価値観や取り巻く社会的状況が変化しつつある。従来、自動車の部品・システムに対して、高性能、高機能、低コストなどの項目が重視されていたが、最近はさらに、安全性や環境適合性などが強く要求されるようになってきた。それに伴い、自動車の主要構成材料であるプラスチックも新たな局面に立たされている。本書は、自動車用プラスチック部品の現状と今後の展開、各種プラスチックの紹介、自動車用プラスチックに関わる環境・品質管理の問題などをまとめ、関連分野に携わっている方々へ情報提供と問題提起を行なった。
日本の景気は回復基調にあるといわれるが、今後も円高傾向であることにはかわりはなく、汎用樹脂の輸入圧力から逃れることはできないであろう。汎用樹脂の中でも技術集約度の低い大量消費加工製品は輸入品に市場を譲って、国内樹脂製品とのすみ分けが起こりつつある。今後、汎用樹脂の輸入は大きく伸びると予想されるが、積極的にこの輸入品を利用して、品質的に安定した加工製品を与えるコンパウンドの製造技術が開発され、それによって大きなコストダウンが期待できる。その技術に応じた添加剤の開発も今後は重要な課題であると考えられる。汎用樹脂に配合するものには、大きく分けてポリマーと各種の添加剤がある。これらは配合材料の活用によって汎用樹脂の機能を向上させたり、コストを低減させたりする。本書では「プラスチックから見た添加剤の市場動向」として、汎用樹脂並びに汎用エンジニアリングプラスチックに使用されている添加剤の需要動向を明らかにした。
容器包装リサイクル法対応再資源化技術・装置&施設整備計画の全容。
本書は、金型製作の厳しい環境や新技術の導入に対応すべき処方として活用されるために、プラスチック金型を設計・製作する現場の技術者をはじめとし、工業高校、高等職業技術校、専門学校、工学系大学などの学生のために執筆したものである。本書の最大の特徴は、長年プラスチック金型の設計・製作に関わってきた筆者が、現場の最新技術とそのノウハウに関して実例を詳細に紹介しながら、わかりやすく解説したところにある。つまり、本書の各事例を生きた言葉で理解しやすいように述べている点である。
競争原理が核として組み込まれることによって、自然界の物質循環は撹乱されることになりました。このことが環境問題であり、ゴミ問題であると考えられます。私たちは、視野を拡げ社会全体のなかで、近代を成立させている原理を自己批判し、回復を可能とさせる社会的機構の在り方を検討しなければなりません。
本書では、材料編として、医療用プラスチック材料を樹脂毎にとりあげ、その使用状況、市場の現状、メーカー動向等をとりまとめると同時に、製品編では、ディスポーザーブル製品、人工臓器を製品毎にとりあげ、それらのメーカー動向、市場動向、使用する樹脂、製品の動向等をとりまとめました。
プラスチックの品種は多種多様である。その中から用途に合った最適の材料を選び出すのは意外と難しい。本書はその選定に一つの解を与えるものである。著者は電気機器メーカーの中にあって長年この問題に携わり、これまで多くのトラブルに直面し、その経験をノウハウ集としてまとめてきた。内容的には、熱可塑性型(エラストマー含む)32種、熱硬化性型6種を取り上げ、概要・特徴を紹介するとともに、使用上の留意点、用途例を充実させ、選定の際の便宜を図っている。
驚異的なスピードで増え続ける人口に伴い、食糧・エネルギー・環境の問題はいまや閉塞状態にある。これを打ち破るには、従来の発想にない、新たな発想にもとづいた技術がいま求められている。それが、水を油に変える技術である。