1965年夏、ニューポートで「事件」は起こったーフォークソング・リバイバルと左翼文化運動、ビートニクからヒッピームーブメント、ロックンロールまで、さまざまな立場から見えてくるディランの転向事件を追う。事件が、アメリカの歴史に残したものとは何だったのか。
米英のマスコミが嵐のような賞賛を贈った本書は、ディランの天才性を、驚くべき洞察力と角度からあますところなく描き出す。
ロックを21世紀へと牽引した21枚のアルバム。そこに刻み込まれた闘いの記録を読む!
幻の名作、復刊!「詩人」ボブ・ディランの原点がここに!
最高の音で楽しむために!
音楽制作に携わる人々に贈る専門誌96kHzで捉えた比類無きバンド・サウンド 新作『REFLECTION』を多角的に分析!
■巻頭インタビュー
Mr.Children
Mr.Childrenが2年7カ月ぶりとなる新作『REFLECTION』を完成させた。本作は、全14 曲のCD 盤{Drip}と、全23 曲のUSBアルバム{Naked}の2形態でリリース され、{Naked}には、24ビット/96kHz のハイレゾ音源を同梱。音質へのこだわりも感じ取ることができる。また彼らはアルバム発売を前に、新作を披露するツアーを実施した。その理由とは一体?……今回編集部は、バンドのフロントマン桜井和寿にロング・インタビューを敢行。長い制作期間を経て、そしてさまざまな新しい試みを持って発表されたアルバムの全容について大いに語ってもらった。さらに桜井のインタビューのほか、レコーディングでメインに使われたスタジオ、OORONG TOKYO STUDIO のレポート、桜井とエンジニア今井邦彦氏との対談、アルバム楽曲分析、さらには『Mr.children TOUR 2015 REFLECTION』のコンサート・レポートまで、彼らの最新プロダクションを多角的に紹介。Mr.Childrenが到達した新境地に迫っていきたいと思う。
◎桜井和寿ロング・インタビュー
◎桜井和寿による『REFLECTION{Naked}』 全曲解説
◎OORONG TOKYO STUDIOレポート
◎桜井×エンジニア今井邦彦氏対談
◎『REFLECTION』 楽曲解説
◎『Mr.children TOUR 2015 REFLECTION』コンサートPAレポート
■特集
プロご用達DAWソフトの無償版
Pro Tools|Firstで始めるトラック制作
■特別企画
アルカなど最先端アーティストの“空間”をシミュレート
「今っぽいリバーブの使い方」
■PRODUCTION REPORT vol.1
ブラー
■PRODUCTION REPORT vol.2
ボブ・ディラン
■コンサート見聞録
the telephones@日本武道館
■behind the scene〜映像を音で彩る作曲家たち
窪田ミナ
■【新連載!】テン年代☆インディー白書
Qrion
■Beat Makers Laboratory:スザンヌ・クラフト
入門者からマニアまでレコード愛好者は必読【特集】 最新型キング・クリムゾンへの軌跡
キング・クリムゾンが来日し、圧倒的な熱演を聞かせたのはつい先日のこと。3台のドラムを中心にしたラインナップでの今回のツアーでは、1970年代の名曲も大幅に取り入れたセットリストで、これまでにない姿を見せています。来日公演で明かされた最新型のクリムゾンとは一体どういうものなのか、90年代に『VROOOM』『スラック』で復活してから現在までに至る彼らの軌跡を、『スラック』ボックスの検証を交えつつ辿ります。
■ 2015年来日公演リポート(大鷹俊一)
■ 非懐古的──その志向は進化と深化(鳥飼否宇)
■ 繰り返される復活の果てに到達した、前人未踏の7人編成(坂本理)
■ キング・クリムゾン・ディスコグラフィー 1993-2015
オリジナル・アルバム/ライヴ・アルバム(松井巧)
シングル/編集盤収録曲(松井巧)
DGMライヴ(原啓一)
第5期以降の重要ライヴ映像(赤岩和美)
■ 0へと向かう実験場──プロジェクト・シリーズを整理する(赤岩和美)
■ 『スラック』全曲ガイド(小山哲人)
■ 『スラック 40周年 K2HD HQCD+DVDオーディオ・エディション』解説(武田昭彦)
■ 『スラック 40thアニバーサリー・ボックス』解説(石川真一)
■ 『ジ・エレメンツ・オブ・キング・クリムゾン』解説(石川真一)
■ 来日メンバー名鑑(舩曳将仁)
【特集】 リイシュー・アルバム・ベスト10/5
2015年も続々と世に出た大型ボックス。ボブ・ディラン<ブートレッグ・シリーズ>最新作の18枚組コレクターズ・エディションのような、超重量級アイテムまで登場しました。一方で、ザ・ソウル・スターラーズのサー・レーベル全音源集や<プログレッシヴ・ロック生誕45周年記念>シリーズ、<レット・イット・ロック! >シリーズなど、痒いところに手が届く再発盤や編集盤も多数リリースされました。さらに、最新技術が駆使されたビートルズの魅力的な映像集まで…。技術の革新は、蒐集家たちをますます悩ませるのでした。
□ 私の収穫2015
コレクター総勢31名が2015年に手に入れたレコードの中から最強の逸品をご紹介
ほか
入門者からマニアまでレコード愛好者は必読【特集】 大滝詠一『DEBUT AGAIN』
大滝詠一が1980年代に松田聖子、薬師丸ひろ子らの女性アイドルや、小林旭、森進一ら歌謡界のヴェテラン、以前から交流のあったラッツ&スターに提供した作品には、ヒットした曲も多く彼らの代表作といえるものが数多くありました。今回、広く知られているこれらの作品を、なんと大滝自らが歌った音源が見つかりました。作者ならではの味わい深いヴォーカルが聴ける、本人が歌ったアルバムとしては32年ぶりという待望の作品集の登場です。
■ 鈴木雅之 インタヴュー〜大滝さんの作品を歌いたいというのは、アマチュアの頃からの夢でしたから(能地祐子)
■ 32年ぶりの“ニュー・アルバム”ができるまで(島村文彦)
■ せつなさと諧謔のはざまで──大滝詠一の歌声をふり返る(北中正和)
■ 『DEBUT AGAIN』全曲ガイド(萩原健太)
■ 『DEBUT AGAIN』クロス・レヴュー(木村ユタカ、鈴木啓之、武田昭彦、安田謙一)
【特集】 ビーチ・ボーイズ『ビーチ・ボーイズ・パーティ』
1964年のビーチ・ボーイズは、ツアーに明け暮れながらも4枚のアルバムを発表。そんな過酷な状況から抜け出して曲作りに専念したかったブライアン・ウィルソンは、同年末にツアーから離脱すると、65年に『トゥデイ』『サマー・デイズ』、66年には『ペット・サウンズ』といった名作を生み出していきます。唯一、65年の『ビーチ・ボーイズ・パーティ』はカヴァーも多くリラックスした内容に見えましたが、実は周到に計算された作品でした。拡大版“アンカヴァード・アンド・アンプラグド”と共に、その実体を解明していきます。
■ ビートルズやボブ・ディランの曲までをカヴァーした、全米6位のヒット作(中村彰秀)
■ 全曲ガイド(青山陽一)
■ 『ビーチ・ボーイズ・パーティ〜アンカヴァード・アンド・アンプラグド』解説(鰐部知範)
ほか
50年の時を経て、遂に1966年のツアーのライヴがベールを脱ぐ。
発売になるのは、1966年のツアーの模様で、22公演の音源がまとめられたBOXセット。
66年はアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパを5月末まで廻っていたが、レコーディング並びにフィルム撮影がされており、
そうした素材が今回36枚のCDになって蘇る。当時のディランはアコースティックとエレクトリックの2部構成でライヴを行っており、
フォーク信者によるエレクトリック・セットへのブーイングはすさまじく、その様子は永らく伝説として語られてきた。
そんな時代のドキュメントとしても価値ある作品が遂に登場する。尚、エレクトリック・セットのバックを務めるメンバーは、
後にザ・バンドとしてデビューを果たす。
ロックを中心に世界の最新の音楽を鋭く評論【特集】 文学としてのボブ・ディラン
10月13日に報じられたボブ・ディランにノーベル文学賞が授与されるというニュースは、世界に衝撃を与えた。ミュージシャンが同賞を受けるのはもちろん史上初。それゆえに賛否両論が飛び交った。彼の作品が文学として評価されたポイントはどこなのか。そもそもボブ・ディランとはどのようなアーティストなのか。一気にその深淵に触れる緊急特集!
■ 歌ありて、という詩人であること(小倉エージ)
■ ボブ・ディランはディランを発明しつづける(みうらじゅん×湯浅学)
■ 活動の軌跡──“概念”から逃げてきた“謎の男”(和久井光司)
■ 文学よ、“feel”の声を響かせよ──詩人ボブ・ディランとは(堀内正規)
■ ボブ・ディラン わたしの一曲(青山陽一、あがた森魚、市川紗椰、浦沢直樹、遠藤賢司、おおはた雄一、大和田俊之、岡田拓郎、奥田英朗、金子勝、KUMI/ラブサイケデリコ、桜井芳樹/ロンサム・ストリングス、佐藤良成/ハンバート ハンバート、柴田元幸、菅野ヘッケル、曽我部恵一、高田漣、高橋修、東京ボブ、直枝政広/カーネーション、中川五郎、中川敬/ソウル・フラワー・ユニオン、中村まり、中森康弘/ヒックスヴィル・ましまろ、ピーター・バラカン、細馬宏通、前野健太、真島昌利/クロマニヨンズ、町山智浩、森達也)
■ 『ライヴ 1966』──歴史的ライヴ音源が36枚組で登場(宇田和弘)
■ 復刻〜日本初登場のLP『ボブ・ディラン』ライナーノーツ(中村とうよう)
【特集】 ヴォーカル・エフェクトの可能性
ボン・イヴェール、フランク・オーシャン、カニエ・ウェスト、ロバート・グラスパー・エクスペリメント…。2016年、多くの話題作から“ロボ声”が聞こえてきた。70年以上前のトーキング・ギターやソノヴォックスから、ヴォコーダー、トークボックス、オートチューンと、現在まで脈々と続いてきたヴォーカル・エフェクトの歴史は、いまどんな状況になっているのか。持って生まれた自分の声を変えて、テクノロジーに歌を委ねる音楽家たちに迫ってみたい。
■ 生まれもった自分の声では表現しきれない思いや信念を、ロボ声に託す(新田晋平)
■ いま聴きたいロボ声19選(新田晋平)
ほか
ディランは「難解」ではない!10枚のアルバムをひもとくだけで“聴きかた”がわかる!ディランを知るための最短ルートを教えます。
ノーベル文学賞に輝きブーム再燃となったボブ・ディラン。
ディランと共に生きる、マニア必見のドキュメンタリー・シリーズ第2弾!
フォークのカリスマ=ディランが突如ロックに「方向転換」したその時、全てが変わった。
第6作「追憶のハイウェイ61」発表後の波乱に満ちた欧州ツアー、
突然の事故による活動停止・隠遁、そしてウッドストック「地下室」にて原点回帰...
ディランとザ・バンドそれぞれの軌跡を追いながら、
ガース・ハドソン(ザ・バンド)ジョン・サイモン(プロデューサー)たちが「あの時代」を大いに語る。
ボブ・ディランと彼のバック・バンドから世界を代表するスーパー・グループとなり、現在も絶大な人気を誇るザ・バンド。
彼らの1960年代〜70年代の代表曲&秘蔵映像の数々を紹介しながら豪華出演者たちと共に検証する迫真のドキュメンタリー・シリーズ第2弾。
<収録内容>
【Disc】:DVD1枚
▽映像特典
ミッキー・ジョーンズが語る1966年ツアー(13分)
※収録内容は変更となる場合がございます。
入門者からマニアまでレコード愛好者は必読【特集】 ボブ・ディラン『トラブル・ノー・モア 1979-81』
ボブ・ディランは1978年ごろからキリスト教に興味を持ち、やがて改宗してそれをテーマにした3枚のアルバムを81年にかけて制作しました。合間には、コーラス隊を含むバンドで勢力的にツアーを敢行。ファンの間でも物議をかもしたこの時期の活動ですが、今回、ツアーの音源とスタジオでのアウトテイクなどが“ブートレッグ・シリーズ”としてリリースされることになりました。ツアーの音源の充実した演奏や未発表曲から、この時期のディランの活動の意味を改めて考えてみたいと思います。
■ かつてのプロテスト・シンガーは、なぜゴスペルにのせて信仰を説いたか(佐野ひろし)
■ 様々な黒人音楽的要素を取り入れた冒険のゆくえ(青山陽一)
■ ボブ・ディラン 1979-1981 オリジナル・アルバム・ガイド(東京ボブ)
『スロー・トレイン・カミング』
『セイヴド』
『ショット・オブ・ラブ』
■ 『トラブル・ノー・モア 1979-81』解説(遠藤哲夫)
■ 参加ミュージシャン名鑑(中村彰秀)
■ グラフィック・ステーション──“ゴスペル三部作”のオリジナル盤ほか
【特集】 追悼 トム・ペティ
トム・ペティは1976年にハートブレイカーズを率いて、シェルター・レコードからデビューしました。79年にレコード会社を移籍してリリースした『破壊』が大ヒットを記録、一躍成功を掴みます。80年代以降もハートブレイカーズとソロ名義でヒット・アルバムを次々にリリースし、フォーク・ロックやカントリーの要素もある、ルーツ系のロックを追求し続けました。先日、66歳で急逝したぺティがアメリカの音楽に残したものは何だったのか。特集を通して探ってみたいと思います。
■ トム・ペティ・ヒストリー(五十嵐正)
■ トム・ペティ・ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(萩原健太)
オリジナル・アルバム未収録音源(若月眞人)
■ 主要メンバーの提供曲/プロデュース作ほか(人見欣幸)
本書の著者、ロバート・シェルトンがボブ・ディランに会ったとき、若きシンガーはニューヨークに降り立ったばかりだった。シェルトンはすぐにディランの友人となり、擁護者となる。1961年、シェルトンは『ニューヨーク・タイムズ』紙に、ディランの登場を告げる記事を書く。それはポピュラー音楽の歴史を変える伝説のレビューとなった。ディランの信頼を受け本書の執筆にとりかかった著者は、膨大な歳月を注ぎ、ディランと関わった人たちへのインタヴューを敢行する。ディランの家族、幼少期を過ごしたヒビングの友人たち、ミネアポリスの同級生、ミュージシャン仲間、マネージャーのアルバート・グロスマン、詩人アレン・ギンズバーグ…。20年の歳月をかけて完成した本書は、巨大な時代のうねりのなかに閃光を放つ詩人と世界の関係を描いた、評伝文学の金字塔である。