名盤『ジギー・スターダスト』と同時期に制作されたといわれる1971年発表の4thアルバム。「チェンジス」、NYのカルチャーに啓発された「アンディ・ウォーホール」、「ボブ・ディランに捧げる歌」など名曲揃い。ファンの間でも評価の高い一枚だ。
多くのピアニストに影響を与えたジョー・オーバニーの作品である。麻薬がもとでの服役が長く、これはカムバックしてからの72年、晩年の録音。パーカーが好んだという演奏は、とても渋くてビ・バップ・ピアノのお手本のよう。安定感あるプレイにゆったりとした時間を過ごす。
17年前にも来日記念盤として企画されながら一般発売されなかった、みうらじゅんコンパイルによる編集盤が、9年ぶりの来日を記念してリリース。選曲はアップデートされているが、“ロック・アーティストとしてのディラン”というコンセプトは不動。ディラン未体験のリスナーに聴いてもらいたい内容だ。
邦題 『ボブ・ディラン自伝 』 (ソフトバンククリエイティブ )
8月15日朝日新聞・朝刊「夏の読書特集 」に掲載
60年代中ごろの音楽シーンを、当時の空気とともに収めた名作音楽フィルム。エレキ・ギター片手に登場したボブ・ディランの見事な演奏は必見。さらに、ディランがエレクトリック・ロックへと転換する瞬間をも的確にとらえている。
ディランが彗星の如く現れ、「時代は変わる」と謳い上げた1960年代ー友人の写真家、バリー・ファインスタインが撮ったハリウッドのポートレイトの数々にインスピレーションを得て執筆した詩の一群が、40年以上の歳月を経て再発見された。話題沸騰の詩写真集、待望の本邦初訳。
ソロ期のベストは過去にも編まれたことはあるが、本作はピンク・フロイド時代も含めた全音楽歴をたどれる初のオールタイム・ベスト。しかも、盟友デヴィッド・ギルモアの手によって最新リマスターおよび一部リミックスが施されているのでファンは聴き逃せない。狂気の天才の歌声に、意識が撹乱される……。
再会した“あなた”と……、「大人の恋をしましょう」は青春が遠くになった大人の恋心をじっくりと歌うバラード。髪も白く薄くなってきた世代にとって淡いロマンであり、久方ぶりのときめきを感じるときだ。「ボブ・ディランが流れてた」は想い出となった青春の日々の夢が歌われている。大橋純子が心温まる歌声で、寄り添うように優しく歌い、いい雰囲気を醸す。