名盤『ジギー・スターダスト』と同時期に制作されたといわれる1971年発表の4thアルバム。「チェンジス」、NYのカルチャーに啓発された「アンディ・ウォーホール」、「ボブ・ディランに捧げる歌」など名曲揃い。ファンの間でも評価の高い一枚だ。
「ボブ・ディランにもっとも近い男」と知られる菅野ヘッケル、ディランを始めアメリカン・ルーツ音楽にも精通する音楽評論家の宇田和弘、海外での評判も高い世界屈指のディラン・コレクターの立見伸一郎、デビュー当時からのディランを「リアル・タイム」で聴き続けている音楽評論家の鈴木カツが集結。ボブ・ディランの魅力を語り合うことで新しいファンの開拓を目指すという、志の高い本作りを目指した(!?)。惚れ込んだディランへの熱きトークの連続。
現時点でのディランの宗教観こそ不明ながら、このクリスマス歌集はいい! デヴィッド・イダルゴのアコが冴えるポルカ調の「マスト・ビー・サンタ」など異色の演奏を交えつつも、本人のだみ声は無心そのもの。この異形のポピュラー・シンガーぶりにあっては、凡百の季節ものなど吹き飛ぶこと請け合い。★
多くのピアニストに影響を与えたジョー・オーバニーの作品である。麻薬がもとでの服役が長く、これはカムバックしてからの72年、晩年の録音。パーカーが好んだという演奏は、とても渋くてビ・バップ・ピアノのお手本のよう。安定感あるプレイにゆったりとした時間を過ごす。
17年前にも来日記念盤として企画されながら一般発売されなかった、みうらじゅんコンパイルによる編集盤が、9年ぶりの来日を記念してリリース。選曲はアップデートされているが、“ロック・アーティストとしてのディラン”というコンセプトは不動。ディラン未体験のリスナーに聴いてもらいたい内容だ。
邦題 『ボブ・ディラン自伝 』 (ソフトバンククリエイティブ )
8月15日朝日新聞・朝刊「夏の読書特集 」に掲載
ボブ・ディランの音楽形成に与えた影響のすべてを、ディラン研究の第一人者が完全解析。初期オリジナル・アルバム7作の全曲ガイド、衛星ラジオ「テーマ・フロム・ラジオ・アワー」全106回の完全選曲リストを合わせて収録。
60年代中ごろの音楽シーンを、当時の空気とともに収めた名作音楽フィルム。エレキ・ギター片手に登場したボブ・ディランの見事な演奏は必見。さらに、ディランがエレクトリック・ロックへと転換する瞬間をも的確にとらえている。
仕事も人間関係も、必ずうまくいくー心に“ウブントゥ”を持ちさえすれば。南アフリカにつたわる、どんな相手ともベストな関係をつくる智恵“ウブントゥ”。この奇跡の処方箋で劇的に立ち直った、“クビ寸前”部長とダメダメ部門の感動の再生物語。
ディランが彗星の如く現れ、「時代は変わる」と謳い上げた1960年代ー友人の写真家、バリー・ファインスタインが撮ったハリウッドのポートレイトの数々にインスピレーションを得て執筆した詩の一群が、40年以上の歳月を経て再発見された。話題沸騰の詩写真集、待望の本邦初訳。
最高の音で楽しむために!