グワーンと低音を鳴らしておいて、その上に薄くクリスタルに高音をキラめかせ、走れば光、浮かべば神秘、ぶつかりゃ戦い、淀めばカオス。60年生まれのエストニアの作曲家によるこの曲集、こうした堂々たる“アッタリマエ”さかげんがアッパレなのだ。
ハロウィンのギタリストが放つ初ソロ・アルバム。総体的にはバンド同様メロディックなスピード・メタルのラインを踏まえる。ただ、一方でY.マルムスティーンばりのシンフォニックな曲展開を見せ、彼自身の色付けも窺える。ファンには手堅い1作だ。