西海岸フュージョンの中でも、最もポップな路線を押し進めるリッピントンズのデビュー作。インストゥルメンタルを平易に親しみやすく聴かせる手法が巧妙。とにかく明るく楽しい。ケニーGやデヴィッド・ベノワなどゲストも豪華で、ヒットの原因を直感。
まさしく圧倒的名演である。カラスとステファノがEMIレーベルに残したオペラ録音から二重唱を抜粋した企画だが、声の良さ、歌の上手さのみならず、役者としての表現力に感心する。長く後世に伝えるべき、歴史的遺産と言えるだろう。
99年、解散から14年ぶりにオリジナル・メンバーによって再結成された5人組の新旧混合ベスト。なぜ(8)を英語ヴァージョンで収録したのかは疑問だが、往年のヒット曲は漏れなく網羅している。解説付きなら若年層にも十分アピールできたと思うのだが……。