テレビ「笑いの金メダル」で大反響!お笑いコンビ・サバンナのツッコミ担当が誰に見せるためでもなく手帳に描きためた100体の愛すべき怪獣たち。素朴でアヴァンギャルドな筆致と切り口ゆえに、口コミで広まりさまざまな芸人・文化人を巻き込んでついに陽の目を見ることに。
巡業サーカスを営む団長の父と献身的な母、天才アザラシ少年の兄、美しいシャム双子の姉、特別な力をもつ弟。愛しき“奇天烈カーニバル”は国中を騒がせ、やがて崩壊のときが来る…いまから、わが家の物語を語ろう。偏愛される伝説の名作。
スマホやゲームを取り上げるのは逆効果!ネットゲームは苦しみを解消し、生きていくための「心の杖」。依存の裏にある子どものSOSに気づいて、親子で抜け出す処方箋。
無辜の民をも殱滅する残虐無比の項羽と、陰謀と変節の梟雄劉邦。中国の人口を半減させたといわれる楚漢戦争が勃発した。緒戦こそ劉邦は項羽に敗れたものの、劉邦の壮大な包囲網に項羽は追いつめられていく。人民にその高潔英邁を尊崇された不撓の人、田横の正義さえも、漢軍の奔流に呑まれていく。著者をして「理想像」と言わしめた不屈の英雄を描く傑作、明鏡止水の第四巻、完結編。
曹操はついに立った。天子を奉じることを決断。七年前に脱出した洛陽へと向かう。時代は、攅峰を均すという作業をはじめた。ひときわ高い山だけが残る。たれに帰服すればよいかー志のあるものは、高山の麓に集まりつつある。呂布、袁術らが舞台から姿を消し、いよいよ曹操と袁紹は天下分け目の「官渡の戦い」へ。文庫版オリジナル書き下ろし『後漢と三国の仏教事情』(三)収録。
楚、そして呉王僚を討ち、諸樊との戦いに勝利した公子光は、呉王闔廬に、その子の終〓(るい)は太子となった。子胥は闔廬の使者として、呉の外交を任されていた季子のもとへ向かう。子胥は季子の助言通り、斉の首都臨〓(し)で宰相の晏嬰たちと面会。呉が斉に敵対するつもりはないことを伝えた。来たるべき戦いに向け、介根にいる孫武らを迎えにいった子胥は、孫武の兵法書を闔廬に献呈した。その後、才知を試された孫武は媚びることなく王命を厳然と遂行し、闔廬の信を得て臣下となった。孫武の策により、次々と敵を懐柔していく闔廬。いよいよ、楚との本格的な戦いが眼前に迫る。
商の湯王を輔け、夏王朝から商王朝への革命を成功にみちびいた稀代の名宰相伊尹の生涯と、古代中国の歴史の流れを生き生きと描いた長篇小説。桑の木のおかげで水死をまぬがれた〈奇蹟の孤児〉伊尹は、有〓@61F4氏の料理人となり、不思議な能力を発揮、夏王桀の挙兵で危殆に瀕した有〓@61F4氏を救うため乾坤一擲の奇策を講じる。新田次郎文学賞受賞作。
妖しい雲が西へとなびく。豊臣秀吉が波乱万丈の生を終えたあとには、束の間の平安をはらって、欲望の嵐が吹きすさび始めた。秀頼を擁立する石田三成の関西勢と、太閤子飼の武将をも含めた関東勢の、関ケ原での激突はもはや避けがたい。その慌ただしいなか、若き宗矩は、懸命に泰平への道を探る…。
徳川の基礎はなった。まはやこの世に戦はなく、家康の「道義立国」はいよいよ実現の緒についた、と誰もが思った。だが、その平安の底で、じつは不平不満がどす黒い渦をまき始めていたのだ。巨大城大坂城に集まる牢人の群れ。彼らは豊臣の遺孤秀頼を押し立て、破滅の道へ無謀な行軍を開始する…。
世は生まれながらの将軍家光の時代になった。その資性は英邁ながら若さゆえの逸脱も多く、前将軍秀忠から後事を托された宗矩の責任は重い。この若き貴公子をいかに名将軍に育てるか、多難の仕事が彼の双肩にのしかかる。家康、秀忠、家光三代の師範として剣禅一如を見事に生きた柳生の鷹の生涯、完結!
むし歯のバイキンは小学生の歯がだいすき。どうして、きみたちの歯が一番むし歯のバイ菌にねらわれやすいのかな?むし歯のバイ菌にねらわれたら、どうしたらいいのかな?本書は、歯医者さんの北川原健先生と、絵本作家の柳生弦一郎さんがつくりました。小学生から。
斉の君主の子・田嬰の美妾青欄は、健やかな男児・田文を出産した。しかし、五月五日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母青欄が密かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文・孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。
馬陵の戦いで、斉は魏に大勝するが、斉王の周囲で佞臣が暗躍を強める。田嬰・田文父子は、有能な食客たちの力も使って必死に対決する。周で商人として成功し、仁愛の事業を進める白圭を訪ねた田文は、そこで哀しい美女洛芭を知る。戦国時代も半ば、次第に英傑の稟性を示しはじめた田文は27歳になった。
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。多くの食客を抱え、『呂氏春秋』を編んだということ以外、多くの謎に包まれた呂不韋に、澄明な筆致で生命を与え、みごとな人物像を作り上げた、六年半に及ぶ大作。第一巻春風篇では、呂不韋の少年時代を描く。
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。生家を出て、韓、魏、趙、秦、楚と旅を続ける呂不韋。「和氏の璧」の事件を経て、藺相如、孫子、孟嘗君ら乱世の英俊と出会い、精神的に大きく成長する。第二巻火雲篇では、呂不韋の青年時代を描く。