歌舞伎の舞台において演出や演技に直接かかわりのある技術についての解説と技術者個人のデータをあわせて掲載したもの。「劇場に関わる舞台技術と技術者」「俳優に関わる技術と技術者」「歌舞伎音楽の楽器」の3部に分けて構成する。大道具と舞台機構、照明、音響、かつら、小道具など歌舞伎の各技術の内容を解説。現代歌舞伎の主要8劇場の舞台機構と運用を紹介。専門家・技術スタッフ約1200名と、専門業者約135社のデータを収録。データは平成8年7月から11年4月までに調査されたものを使用。付録として、「用語索引」約560項目と「人名索引」約1750項目、「参考図書・雑誌記事・視聴覚資料一覧」「関連ホームページ・アドレス一覧」「英文レジュメ」などがある。
本書には、毎日のなにげない子どもとの接触の中から、「親と子のふれあい」の糸口を、親業訓練講座に学ぶことで見つけられた親子の事例を、たくさん掲載しています。
この一歩が天下を経略する一歩になる。いよいよ賈人として立つ、呂不韋。とらわれの身となった公子・異人をたすけ、大国・秦の政治の中枢に食い込むための大きな賭けが、いま、始まる。呂不韋の激動の生涯待望の第四巻。
哀れな国だ。子産の目は憂色にみちている。君主の時代が終わり、大夫たちが主権を争う春秋時代のなかば、中原の小国・鄭は晋と楚という二大国の間で向背をくりかえしていた。いまや民は疲弊し、国は誇りを失おうとしている。乱世の戦場にあざやかな武徳をしめす名将・子国の嫡子に生まれ、この時代最上の知識人となる子産は、信義なき自国の悲哀をみつめながら波瀾の人生へと踏みだしてゆく。
柳生石舟斎の正統を継ぎ、兵庫助利厳が興した尾張柳生。その知られざる剣士・新左衛門清厳は失意に沈んでいた。尾張徳川家の藩主義直の小姓として寵愛を受けたにもかかわらず、義直を襲った辻斬りに不覚をとって負傷し、蟄居を命じられたのだ。父兵庫助との深まる確執。汚名を雪ぐべく、新左衛門は逃走した賊を求め闇夜の町へ。最強の宿命を負った男の苛烈な剣。
春秋時代、絶世の美女の、烈しくうつくしい生。中国古代王朝の光と風をみごとに甦らせた名篇。平成三年、直木賞受賞作。
目と耳と口の不自由を克服し、障害をもつ人も、もたない人もあたりまえの生活をすること(ノーマライゼーション)をだれよりも願ったヘレン・ケラー女史。戦争や人種差別にも反対し、世界の人々の心に夢と希望を与えつづけた女史の精神はいまも強く生きています。女史は3度、日本を訪れています。3回目の1955年(昭和30年)には、東京ヘレン・ケラー協会を訪れ、併設のヘレン・ケラー学院の生徒たちの『幸福の青い鳥』の合唱にタクトを振るなど、肌を通して触れ合いました。その強く暖かな精神は、いまも学園の支えとなって息づいています。21世紀を担う子供たちにしっかりともってもらいたいのが、女史の自立の精神です。その手助けとなる本が『アトムポケット人物館ヘレン・ケラー』として刊行されました。愛に満ちたヘレン・ケラー女史の生涯が、明るく、キメ細かく見事にイメージ化されています。小学校3年生〜中学生。
夏姫はついに天上のひととなる。しかし、その心の裡には底しれぬ深淵があった。平成3年、直木賞受賞作の改訂版。
中国・戦国時代後期、貧家の三男に生まれた范雎は、苦労して学問を身につけ、密かに大望を抱きつつ、諸国を巡っていた。その途上、謎の佳人原声に逢う。やがて、故国魏で仕官した彼は、仕事先の斉で襄王に謁見したことが主人の思わぬ誤解を招き、極刑に処せられる。奇跡的に命拾いした范雎は、心に復讎を誓いつつ、潜伏する…。「秦の名宰相」范雎の苦難の時代を、雄大なスケールで情感豊かに描く。
東欧・欧州・アフリカ・南北米、22カ国を徹底取材。サッカーアンダーワールドを暴く驚愕のノンフィクション。