本書では、どの季節でもうたえる「わらべうた」を四十三曲入れました。「こもり歌」「おまじない歌」「かぞえ歌」「わるくち歌」のたぐいも入っています。
一日も逢わずにいられないーそれがはじまりだった。作家・吉行淳之介をずっと傍らでみつめてきた。彼が出かけるとき、その背中に「もう帰ってこないかもしれない」と思ったこともあった。そして「まりちゃん」と言い残して逝ってしまうまでー恋は37年間つづいた。
商買の道を捨て、荘襄王とともに、理想の政体を求め、秦の政治改革をすすめる呂不韋。しかし…。
誘う女と誘わない女?古来からの水の精のイメージ、文学・美術にわたるファム・ファタル像、ショパン、ドビュッシー、ラヴェルらをつらぬく驚きの文化論。
本書は、11人の蚊類の研究者が人畜の有害蚊だけでなくいろいろな種類の蚊の生態について、日頃の観察結果を自由に平易な文章で記述・解説している。
物語は、1952年1月にスエズ運河で起きたイギリス人兵士によるエジプト人警察官の虐殺につづく有名なカイロ大火の描写で幕を開けたー。これらエジプト革命初期の大事件をたどり、急速な社会、政治、および文化的変化を半世紀にわたって目撃してきたエジプトのミドル・クラスの関心と夢に焦点を当てたアラブ文学の傑作。
それ言っちゃオシマイのツッコミで映画100本メッタ斬り!業界に最もイヤがられた映画漫才5年分。
ぼくのだいすきならいおん。かいすいよくに、いったとき、ぐんぐんおよいでおぼれたひとをたすけてあげた。でもね…かっこよくて、やさしくて、おまけに力持ち。そんならいおんと「ぼく」のゆかいなものがたり。
宇宙の真理を数学的手法で求めたパルメニデス、対象化されざる「自己」の真理を求めたソクラテス。哲学の始源に見いだされる二つの道は、時に離れ、時にもつれあい、西洋哲学の流れを紡いでいった。それはいまもアクチュアルな問いを発し続ける…。歴史の霧のなかから、人間の思想のドラマが立ち現れる。独自の観点からの西洋古典古代哲学入門。
本書は、今日のわが国教育界の現状を告発したもの。今年(平成十四年)四月に施行された「新学習指導要領」がどのような思想に基づき、またどのような社会をもたらそうとしているのかについての検証、今日、教育現場で「人権」「平等」「平和」「国際理解」の名のもとにどんな教育が行なわれているのかについての現状報告、とりわけジェンダー・フリー教育の問題点、国旗・国歌をめぐる教育現場での異常な状態についての報告、教職員組合による教育現場の私物化の問題、等々、テーマも多岐にわたるが、いずれもわが国教育界の“病理”を明らかにした論考やインタビュー、対談から構成されている。
人の心はこう変わり、こう癒されていく。
やさしいお父さんが航海に出ている間、世話をしてくれるはずの女の人からひどいめにあわされた、小さなスーザン。にげだしたスーザンを救ったのは、以前お父さんに助けてもらったラッシー川の白鳥でした。おどろいたことに、スーザンには白鳥のことばがわかったのです。白鳥たちとスーザンの、たのしく幸せな生活がはじまりました。ところが、もうじきおとうさんが航海から帰ってくるというのに、着る服がありません。どうしたらいいのでしょう…。一九三八年にイギリスで出版されて以来、版を重ねて読みつがれてきた美しい作品です。小学校低・中学年〜。