どうして音楽を聴いただけですぐに弾けるの?オーケストラが鳴る指揮者とは?『のだめカンタービレ』『ピアノの森』『神童』など音楽マンガを読み解き、クラシックの世界の深奥に誘う。
戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた町田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。
世界にはどんな人がいて、どんな食べものがあり、どんなにおいがするのかー。パタゴニアの荒野でご馳走になったランチ、フィヨルドの海で釣ったサバのうしお汁、一見生ゴミなセネガルのぶっかけメシ、思わず落涙したアジアの懐かしい味。自転車旅行だから出会えた“食と人”の思い出。単行本に入りきらなかった20話を大幅加筆した文庫改訂版。
31歳2児のパパが自宅で妻に密着して初めてわかった「産後」の真実!これが噂の産後クライシス!?
ぬいぐるみのほげちゃん、きょうはかぞくといっしょにおでかけです。やってきたのは、どうぶつえん。ところが、たいへん!かばんからおちて、みんなとはなればなれになってしまったのです。「おーい、ぼくはここにいるよー!」かぞくのもとにもどるため、ほげちゃんのひとりぼっちのぼうけんがはじまります。3歳から。
都立駒川台高校演劇部は、個性溢れる奇人変人揃い。幼馴染で親友のナナコに誘われ、美咲は入部を決める。誘った本人が入院して休部になる中、舞台監督として、変わり者のメンバーと演劇部するべく美咲の奮闘が始まる。失踪する先輩、消えた台本の行方、顧問の恋愛問題まで!?公演成功の鍵はいったいどこに?演劇部の日常は謎と刺激でいっぱい。青春ミステリの新シリーズ堂々開幕!
パイロットの夢に近づくべくCA採用試験を受けた治真。見事合格、同期の女性たちと訓練に入るが、実は彼には秘密がある。父が、航空事故を起こし引責したパイロットなのだ。けれど、その事件にはおかしなところがあった。素性を隠し有能な男客としてスタートを切った治真だが…。笑えて泣けるお仕事エンタメ、全六話。
中国春秋時代の大国晋の名君重耳に仕えた趙衰の子趙盾は、父同様晋の宰相となるが、自らが王に推戴した夷皐と対立せざるを得なくなる。王とは何か臣とは何か、義とは何か信とは何か。宰相として国を支え続け、歴史とかかわってゆく趙一族の思想と盛衰を、透徹した史眼と清冽な筆致で描いた長篇歴史ロマン。
スミスにはじまりマルクス、ケインズ、シュンペーターと続く経済学の巨人たち。彼らが遺した経済思想とは、どんなものだったのだろうか。彼らはみな、経済的な分析技術の発明者というよりは、自分を取り巻く現実の経済社会と切り結び、人間の営みの本質を「ヴィジョン」として描こうとした「世俗の思想家」であった。-1953年の初版以来たびたび版を重ね、二十数カ国語に翻訳されて多くの学生を経済学へと誘ってきた名著の、最新第7版の翻訳。現実の経済の行方が不透明な今日、将来を見通すための最良の指針。
地球より彼方に浮かぶ双子惑星サント・クロアとサント・アンヌ。かつて住んでいた原住種族は植民した人類によって絶滅したと言い伝えられている。しかし異端の説では、何にでも姿を変える能力をもつ彼らは、逆に人類を皆殺しにして人間の形をして人間として生き続けているという…。「名士の館に生まれた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」という三つの中篇が複雑に交錯し、やがて形作られる一つの大きな物語と立ちのぼる魔法的瞬間ー“もっとも重要なSF作家”ジーン・ウルフの最高傑作。
弱小チームでも、貧しくても、二流大卒でも、「勝利の方程式」は必ず存在する。アメリカが誇る人気コラムニストの新作テーマは「弱者の兵法」。
私がお伝えするウォーキングはこれまでの常識からすれば「非常識」かもしれません。ではなぜ、ここまで確信を持って「非常識」な教えをお伝えできるのか。それは私が、65歳以上の5000人を対象に24時間365日の追跡調査を15年にもわたって、実施したからです。健康によいウォーキングと悪いウォーキング、その違いはどこにあるか。世界でも例のない研究で、導き出したのです。
私はこの手で、どこまでいけるのかなー。夕陽ノ丘高校「エステ科」2年園部友麻の毎日は、なんだかとっても波乱万丈。美容科・看護科・調理科など職業に関わる学科が揃う「仕事を学ぶための高校」で、疲れたお母さんを癒すためエステティシャンを目指す友麻。実家が離島で寮暮らし、家は貧乏で、肝心のお母さんは行方不明でも、楽しい学園生活を満喫中!世間の価値観に振り回されず、素の自分のままで問題にぶつかっていく彼女がたどりついた場所とはー。オタク、ツンデレ、ギャル、ジコチュー…すべての青春を肯定する成長物語。
舞台は室町時代、播磨国。律秀・呂秀の兄弟は、庶民を相手に病を診て、薬を方じ、祈祷によって物の怪を退ける法師陰陽師。だが、実際に物の怪が見えているのは弟の呂秀だけだった。ある晩、呂秀のもとに恐ろしい異形の鬼が現れる。鬼は、かつて蘆屋道満に仕えた式神で、三百年以上も新たな主を求めていたのだったー。新たな陰陽師ものの誕生!
二〇〇七年七月、画期的な絵巻「百鬼ノ図」が発見される。この新発見の絵巻の登場によって“謎”だらけといわれてきた百鬼夜行絵巻のミステリーが一気に解け、これまでの定説は完全にくつがえることになったのである。著者は、国内外にある百鬼夜行絵巻の伝本六十余の画像をすべて収集、それらの詳細な分析により、絵巻の成立と系譜の全容の解明をはたす。この発見と研究のプロセスを収録した本書は、妖怪研究第一人者による、百鬼夜行絵巻研究の決定版である。本邦初公開の「百鬼ノ図」をはじめ、初紹介の伝本多数をカラーで掲載。