「わが懐にはいった窮鳥をどうして殺せようか」これまでの劉備の生きかたを観て、-人からうけた恩を返す型の人間ではない。と、洞察した。どれほど曹操が厚くもてなしても、劉備に滲みてゆくものはない。檻にはいった虎に愛情をかけても、檻からでた虎は飼い主をいきなり襲うであろう…。中国歴史小説の第一人者がいざなう「魏」を創った男たちの物語!
空港に勤務する旅行会社の「あぽやん」、誰もが働きやすい職場環境を守る労働基準監督官、文書や原稿などの誤りを指摘する校閲者、求職者の相談に乗るハローワーク職員、地域住民に愛される町のクリーニング店。様々な職場で働く人を、人気作家が描いた短編5作品を収録。身近な仕事から意外と知らない職業まで、誰もが壁にぶつかり、悩んでいる。奮闘する主人公たちに明日の一歩を踏み出す勇気をもらえる、傑作アンソロジー。
ほんがあるってすばらしい!おはなしかいは、おたまじゃくしやかえるでおおにぎわい。ほんやのおくでは、ほんづくりもしています。
関羽と張飛は、顔をみあわせた。あれほど激しく怒った劉備をはじめてみた。政府のために誠意をもって戦ってきた劉備は、その政府の汚濁がゆるせなかったのであろう。-玄徳はめずらしいほど無垢な人なのだ。関羽はここで劉備の本性をみたおもいで感動した。けがれる一方の世で、どこまで無垢をつらぬいてゆけるか、それをみとどけたくなった。
NHK「おかあさんといっしょ」で大人気!
教師30人が乗ったバスが宙吊りに!「黒い三角定規」の犯行声明を受け、捜査に向かう武藤龍之介ら対策本部のメンバーと浜村渚。しかし、彼らも罠にはまり、メタバース空間に放り込まれてしまう。そこには、天才数学者・ラマヌジャンを産んだ国、インドを思わせる不思議な世界が広がっていた。ほか3編収録。
おもしろいことするのは、いつも男の子。だから私の話は、意地でも女の子がおもしろいことをするんです。-さあて、今回は、仮性半陰陽の主人公の「俺」、吸血鬼の美少女砂姫や、大食のもぐらの女王などが、空想の輪を飛びこえての大冒険。スリル満点の不思議なファンタジーをおとどけしまーす。
“合法的裏ワザ”の「借金帳消し術」大公開。
1994年中央アフリカの小国ルワンダで起きたフツ族によるツチ族への大量虐殺。いかに虐殺行為が計画され、いかに実行されたのか。突発的な虐殺ではなく、予告までされていた事実。国際社会は止めるチャンスがあったにもかかわらず、見逃した事実から、裏に隠された国際社会の対立構造まで、生き残りの人々の証言で詳細に綴った緊迫の一冊。全米書評家協会賞・ニューヨークタイムズ、ロサンジェルスタイムズブックアワード他で絶賛。
群雄割拠する秦末、故国・斉の独立を目指し、起き上がった田家の三兄弟。その末弟・田横を主人公に、“予言の七星”と呼ばれた家臣と乱世の群像を描く中国歴史巨編。
私たちの生活はさまざまな慣習・行事・言葉に満ちています。それらをていねいに分析し、日本の一般庶民の暮らしを読み解くためにはじまった学問が民俗学です。例えば、正月に餅を食べるという慣習。多くの人にとって当たり前のことになっていますが、なぜ正月に餅を食べるようになったのでしょうか。特別な行事でなくても、“黒猫を見ると不吉なことがおこる”、“人のうわさも75日”などと言われますが、このような俗信、ことわざは何を根拠に広まったのでしょうか。こういったことを考えるのが民俗学の第一歩です。本書は、民俗学のおもしろさを少しでも多くの人たちに知ってもらうために生まれました。民俗学が扱いうるありとあらゆる主題を集め、イラストとともに、わかりやすく、おもしろく解説しています。
男をみがくとは、どういうことか。「自分」を見つめなおすきっかけを与えてくれる伝説的名著が、新たな編集のもとによみがえる。
美しく、怖い話をいたしましょう。女性作家10人が描く異形の世界。いつまでも、終わらない悪夢…恐怖と悲劇の書き下ろし競作。
黄巾の叛乱収まらず、朝廷の腐敗につけこむ董卓は逐に洛陽を焼きはらう。曹操、戦塵にまみれ知力を尽くす巻である。
1948年、アラスカの小さな村にひとりの教師が赴任してきた。今度の先生はいままでと少しちがうと10歳の少女フレッドは思う。アグネス先生は教室の机を円形に並べた。「これはあてにならないものね」といって成績表は箱の中に投げ捨てた。大きな地図を使って、村の位置や世界中のいろいろな国のことを教えてくれた。フレッドの耳の不自由な姉には手話を教えてくれ、その輪は大人たちへも広がっていく…。新しい世界の扉を開いたひとりの教師と子どもたちの1年をあたたかく描いた感動の物語。スクールライブラリージャーナル最優秀作品賞はじめ、受賞多数。
管仲、子産、晏子…。実力者が天下を経略する霸者の時代の英雄たち。