徳川3代将軍家光の下、幕府への不行跡に対してはたとえ徳川一族であっても容赦ない処断が行われている最中、御三家筆頭尾張大納言松平義直の幕府転覆の陰謀が!?裏で動く新陰流正統柳生兵庫助利厳に果たして利はあるのか…。
京都五条坂の陶芸家の長男として、1918年に生まれ、自己内部の純粋な感情表出としての作品を求めた末に、非実用のオブジェ焼きに到達した造形作家の八木一夫。「ザムザ氏の散歩」等の実用を排した多くの傑作を残した戦後陶芸界の推進者が京都での幼少、青年期を語り、精神の拠り所を示して、独自の芸術を凛然と宣言する。天才的個性の内奥を知る凝縮された文章。
「柳生の剣は、殺人の剣ではなく和平の剣。一剣の理をもって天下の太平を目指すものなり」-家康、秀忠、家光の徳川三代にわたり、将軍家兵法指南役として仕えた柳生宗矩。無刀取りなど、柳生新陰流の祖である父柳生石舟斎も達しえなかったの剣の奥義を窮めながら、将軍家の陰の参謀として幕府創成に一身をささげた。その波瀾の生涯を著者独自の視点で描き出した歴史長篇。
あえて、負けをえらび、真の勝ちを得る。小国・宋の宰相華元。その奇蹟の生涯!司馬遼太郎賞。
感動を呼ぶ孤独な魂の告白。
この一歩が天下を経略する一歩になる。いよいよ賈人として立つ、呂不韋。とらわれの身となった公子・異人をたすけ、大国・秦の政治の中枢に食い込むための大きな賭けが、いま、始まる。呂不韋の激動の生涯待望の第四巻。
商の湯王は、ついにこの不思議な男に再会した。天と地と人をふかく知る者であった。
ホームズのヴァイオリンの腕はどの程度?弾いていたのは本当にヴァイオリン?プロのピアニストは神津恭介のように恋の終わりにピアノなど弾かない!スピレインは中身がトロリとした半熟のオムレツだ。ミステリー大好きのピアニストが、鍵盤をワープロのキーボードに替えて奏でる魅力溢れるエッセー。
夏姫はついに天上のひととなる。しかし、その心の裡には底しれぬ深淵があった。平成3年、直木賞受賞作の改訂版。
本書には,どの季節でもうたえる「わらべうた」三十六曲を入れました。また、まりつき歌となわとび歌も三曲ずつ入れています。
神霊の降りる童子ー依坐に選ばれた子は、神事の前夜、物忌をして夜をあかさねばならない。古い因習の残る町で、山科斎はかつて依坐の童子として選ばれた。その時斎が左眼を失った理由を、誰にも話すことはなかった。10年後、斎の従弟が依坐となり、あの神事の日が近づいてくる。またその日は左眼の代償に得たものが叶う日でもあった。だが…!?加筆修正&書き下ろしを含むオカルト伝奇ロマン、満を持して登場。
スッキリ暮らせば「時間」と「お金」が生まれる。仕事も、家事も、趣味も、子育ても、…の答えがここにあります。
名門デパート・アンドリューズを舞台にしたファンタスティック&ハッピーな物語。TBS系ドラマ『プリティガール』小説版。
描き下ろしも多数掲載!椎名優初の作品集。