春秋時代、大国魯は文化国家としては中華で第一級ながら、軍事は二流。それゆえ、隣国斉に存続を脅かされていた。苦悩する君主・同の前に現れた里人・曹〓は、魯を勝利させるとの言葉を現実にする。曹〓の指揮で連勝続きの魯軍であったが、斉の反撃が始まりー(表題作)。著者の初期を代表する、清新な短編集。
キミが持っている1000円から見えるお金の世界。小学生のうちに学んでおけば将来、必ず差がつく!
東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店『純喫茶トルンカ』を舞台にした三つのあたたかな物語。決まって日曜に現れる謎の女性とアルバイト青年の恋模様、自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との短く切ない交流、マスターの娘・雫の不器用な初恋ー。コーヒーの芳しい香りが静かに立ちのぼってくるようなほろ苦くてやさしい奇跡の物語。各所で反響を呼んだ傑作小説、待望の新装版。
拡大する格差・不公正。深刻化する社会の分断。対抗軸となる社会構想は可能か?ポスト資本主義を見すえて、欧米の諸都市では自治体が協同組合やNPOなどと連携し、様々な取組みが行われている。そこから勃興するオルタナティブな連帯、そして「ニューミュニシパリズム」が目指す新しい社会を提示する。
電子黒板・タブレットですぐ使えるデジタル教材満載(QRコード付き)。1年〜6年の歌唱共通教材を収録。指導のコツと授業アイデア。
機械のためではない、人間のためのデザインへ。数値のグラフ化やアラビア数字、商品の陳列棚、航空機のコックピットなど豊富な事例から、アーティファクト(人工物)が人の認知にどう作用するか、認知を助けるデザインとはどんなものかをわかりやすく説く。「人間の代わりに環境が記憶してくれる」「機械で問題を解決できるのではないか、という問い立ては間違っている」など、本書は人とモノと社会の関係を根本から再考し、読むたびに新たな発見をもたらしてくれる。ベストセラー『誰のためのデザイン?』の著者による「人間中心デザイン」論。研究者だけでなく、開発、デザインに関わる人の必携書!
鹿児島と宮崎だけの福の神。田の神サァをめぐる風習、いろんなタイプの存在とその背景、簡単な観察方法まで、知りたいことを分かりやすく解説する。
クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきん。その途中でいろいろな事件に遭遇します。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載!こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通した“大きな謎”も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者による世界の童話をベースにした連作短編ミステリ!
1960年代末、テレビ特撮の黎明期、特撮の神様・円谷英二の理想を受け継ぐ若き特撮マンたちの冒険の日々。
「とある現場からの帰り道、先輩の運転するトラックに乗っていた時の話ですー。」著者のブログやSNSに寄せられた“体験した本当にあった怖い話”が漫画になりました。ほのぼのとしたイラストと、リアルな怖さがクセになると評判の大人気ショートショートコミック集第2弾。描き下ろし3編を収録。
2022年4月、惜しまれつつこの世を去った、俳優・柳生博。1970年代に八ヶ岳に移住し、東京との二拠点生活をスタート。「日本野鳥の会」の会長を長年にわたり務めるなど、その人生はまさに「森に暮らし、鳥になった人。」そのもの。本書では、そんな柳生博の生きざまを、過去の著作「森と暮らす、森に学ぶ」「それからの森」「鳥と語る」の3作を再録することで振り返る。未完に終わった「八ヶ岳デイズ」の好評連載も全話掲載。