道長が栄華を誇った摂関時代、香り高い文学が花開き、宮廷の男女は雅を競った。現地を訪ね、絢爛たる王朝の都の変遷と貴族の暮らしや思いを、四季折々の景色や生活の移り変わりと密着させ、いきいきと描く。
パッと見たらすぐ理解したいというイライラ感いっぱいの現代人のために、イラストレーターの著者が視覚上の要点やこころで視る機能を鋭く指摘。新作イラストを多数収録し、文章も加筆した増補版。専門的ではないが不思議に面白い長尾ワールド。
キハ41000-今では忘れられた存在。気動車ファンとしてはどうにかして、後世に記録を残したい。そんなことから、長年の懸案であったキハ41000の一族についてまとめた。
A・レーモンドはライトと共に来日、日本の伝統的建築の中にこそモダニズムがあると見抜き、日本に居て建築作品を多く残した。戦前は、日本におけるモダニズム建築の追求をし、その下で前川国男、吉村順三など多くの建築家が育った。戦後は、モダニズムを越える脱近代への展開を図り、地域性と環境とを合体した自然への傾倒をレーモンド・スタイルとして完成させ、真の「日本の住宅」を目指した。
高峰三枝子の乗る輪タク、森繁久弥の旅館の呼び込み、浅丘ルリ子のエスカレーター係、司葉子が歌う雪山讃歌、石原裕次郎の銀ブラ、入江たか子のお座敷麻雀、日本映画の“名傍役”を演じた懐かしの小物や古き良き風俗から昭和を覗き見た川本三郎の映画観察ノート。見たい映画のビデオ発売元がわかる便利なインデックス付。
マクロを書かずに、マクロを使いこなす。Excelに不満のあるあなたに、すぐに役立つマクロ集。これでExcelがパワーアップ。データベースから売上管理まで、オーダーメイド並みのプログラムが満載です。マクロを知らずに、すぐにマクロが使える。誰にでも便利なマクロ、400本。
本書の主人公の石川さんは、虫の力をかりて害虫をやっつける農業にとりくんでいます。虫メガネで虫たちを観察しながら、安全な野菜をつくるために、昼夜がんばっている石川さん。さて、どんな虫と、どんなつきあいかたをしているのでしょうか?新しい農業にとりくむ、農家の努力とよろこびを記録した、感動のノンフィクション。
「学校はいいけど、電気はいらない」文明をひとつひとつゆっくりと選んでいる砂漠のラジプート族。ウルルンでもディープでもないインドへの旅。
アメリカの自動車産業と鉄鋼業を主軸に、製造業の中心地デトロイト及び中西部の衰亡と復活を、五年間にわたる現地での定点観測をもとに書きおこすとともに、アメリカにおける製造業の歴史と政治的背景、働く人々のマインド、さらにアメリカに根をおろし、様々な形でともに歩んできた日本企業の活躍などを解説する。
芭蕉の歩いた道を、同じ季節に、三百年の時を経てたどる旅。二年にわたる旅の中で、ゆく土地での人々との語らい、資料の発見、変化する自然を通して、芭蕉の様々な顔、知られざる姿が現われ、「奥の細道」の意味が読みとれてくる。
一対の壺と皿を発端に、やがて発見されていく一連の青い波濤模様のやきもの。清朝末、そして日中戦争時に、激しく生きた男女の物語を綾おりにして、現代に脈うつ人間の運命を描く感動の恋愛小説。他に短篇五作収録。
原因のはっきりしない頭痛、腰痛、めまい、下痢などは「仮面うつ病」が疑われます。身体症状に隠れたうつ病に気づかないと、最悪の場合、自殺にいたることも。正体がうつ病であるとわかれば投薬と十分な休息でかならず治すことができます。リストラや受験、子育てなどのストレスでうつ病が増えています。うつ病にならないための心のケア、家族と職場の対処法もあわせてご紹介します。
いま我々が生きている社会には、解決困難な問題が山積みしている。これらの問題の原因は、“自”と“他”の対立、すなわち私と公の対立、個別性と普遍性の対立、などによって起きると考えられる。例えば、沖縄の基地移転、市町村のゴミ処理、あるいは民族や宗教などによって起こる国際紛争など、枚挙にいとまがない。では、その解決のためにはどうすればよいのか、それを解くカギが「共生の思想」である。
子どもたちの事件が起きると、原因の究明にやっきになるが、学校が悪い、家庭が悪い、社会が悪い、では問題は解決しない。「学級崩壊」の原因は一つではない。学校も、家庭も、地域社会も、将来を担う子どもたちのことを真剣に考え、それぞれができることから始めよう。では、私たちには、何が出来るのか、何をしなければならないのか、をまとめたのがこの本である。