本書は、昭和60年に制定された『コンクリートのポンプ施工指針(案)』を見直し、最新の情報を取り入れて改訂したものである。高流動コンクリート、高強度コンクリートなど最近利用が拡大している新しいコンクリートや進歩の著しい高性能のポンプなどについて最新のデータを基に記述を加えるとともにフレッシュコンクリートの変形性の評価方法として新しい試験方法を取り入れるなど、内容を一新した。
ナチスの戦争犯罪が裁かれた街ニュルンベルク。だがこの街はナチスの全国大会が開かれた光あふれる祝祭空間であると同時に、ユダヤ人強制移送の暗黒の舞台でもあった。大衆運動としてのナチズムを新視点から描く。
「ヨーイ、ドン」で走り出す瞬間、私たちの脳ではどのようなことが起こっているのでしょうか?本書では、ヒトとサルの行動(運動)のメカニズムをニューロンの活動から理解することを目的としています。PETやfMRIを使った最新の研究成果もまじえ、科学における最後の秘境といわれる脳と運動の関係を気鋭の著者がわかりやすく解説します。
本書では共分散構造分析(CSA,Covariance Structure Analysis),あるいは構造方程式モデリング(SEM,Structural Equation Modeling)と呼ばれる数理統計モデルの応用可能性を論じる。応用編では、共分散構造モデルによって様々な数理モデルがどのように表現されるかを具体的に詳述する。モデルの含意とデータの特徴をパスダイアグラム・方程式・共分散構造によって表現し、統一的な視点から数理モデル群の展望を行う。応用編に登場するモデルをそのまま実行するだけでも相当に高度な分析が可能になるし、掲載されたモデルを学んだ後には、読者自身のデータに合わせて独自のモデルを構成できるようになっているに違いない。その意味において本書で論じるモデルはあくまでも例示にすぎない。
みちのくを行く真澄は念願の平泉へ。さらに心中期すのは蝦夷地への旅である。天明八年、津軽を出てついに松前に上陸。アイヌ語の習得にも力を注いだ真澄の観察眼が、蝦夷地の人々の生活を今に伝える貴重な記録を生む。天明六年から寛政三年の日記六篇を収録。
“哲学か政治か”迫るサルトル、“対立はしない”とするメルロ=ポンティ。1950年代初頭の状況の中、決裂覚悟で交された緊迫した三通。二人の思想の見事な証言。
彼らは、ヴィジョンを求め、孤独な旅に出る。苦行の果て、魔法の歌や祈りを持ち帰る。動植物や人間の尊厳を知るものだけがもつ深いやさしさにみちた歌ー。これが彼らの歌=詩である。アメリカ現代詩が見出した“古典”、先住民族が伝えた口承文学の世界。
21世紀における人類最大の課題は「いかにして持続可能な社会を構築してゆくか」にある。それは、資源循環型の社会であり、環境保全に優れた社会を作り上げることである。その象徴的な問題が「森林との共生」であり、そこには「農山村と都市との共生」、「世界の国々との共生」、そして「次世代以降の人々との共生」等の様々な問題が含まれている。本書では、森林とはなにか、その抱える問題とはなにか、等の基礎的な知識から、森林の保全・管理の方法まで、誰もが共通の知識を持てるように、さらに持続可能な森づくり、住民参加の森づくりの有り方を解説する。
習いやすいテキスト誕生!その秘密のポイントは、2つ。よくわからない文字には、骨格を線で示す“骨書”や、より難しい文字には、筆順と説明が付いています。
動物や植物に親しみ、工作遊びが楽しめる。“数”のルーツを探り、環境問題を考える。子どもたちの科学の目をひらく一冊。3年生のために先生が選んだ科学の名作集。
存在と言語をめぐるハイデッガーと日本人との対話。西洋形而上学の超克を企てるハイデッガーと異なる「存在の家」に住む日本人との緊迫した対話が、「在る」ことの不可解さに肉薄する。
オッペンハイマーを「父」として展開された原子力の開発は、やがて原爆製造へと向かう。そこに参加した科学者たちの行動と思索の跡を克明にたどった、至高のドキュメンタリー。科学者の責任と役割、利害と打算を問うた本書は、その問いが過去のものとしてあるのではなく、21世紀になおも追究されるとき、必読の書として評されるにちがいない。
日本独特のメディア・紙芝居は、戦前・戦後の子どもたちに絶大な人気を博した。やがて、テレビの登場で姿を消していくが、その伝統はアニメーションに受け継がれていく。紙芝居の歴史に、メディアの劇的な変遷を見る。