北海道・千島・樺太に暮らすアイヌの人びとは、周辺地域との交流の歴史のなかで多様な文化を創造した。日本・シベリア・北アメリカ・ヨーロッパの文化をも複合したその世界にわけ入り、アイヌ文化とは何かを考える。
自由で平和な理想郷を築く気宇壮大ロマン!カラ・キタイ(西遼)を建てた耶律大石の驚愕の秘史と、暗殺教団の長老ハサン・サッバーフにウマル・ハイヤームの謎。主人公・陶羽が体験するマニ教の奥義「桃源郷」発見の旅。新世紀を飾る名作と三国志から始まる「曹操-魏の曹一族」を併録。国家を超越、世界主義を択る。
盲導犬は、年をとったらどうなるの?目の見えない人のために活躍する盲導犬。ひたむきに仕事をする犬たちのすがたを、わたしたちはよく目にします。でも、かれらの生涯には、わたしたちがまだまだ知らない、たくさんのドラマがあるのです。人をささえる盲導犬と、リタイア(引退)した犬たちをささえる人びと。そのあたたかな心の交流に、光をあててみました。
イギリスで古くから親しまれ、子供から大人まで楽しめるマザーグース。明治初期に日本に伝来し幾度かブームを巻き起こした歴史から、日本人の外来文化受容の特性と、21世紀の国際社会で生きるための可能性を探る。
本書は戦後混乱した世情のなかで、清新な建築を作りつづけた建築家の創作基盤を語り、その実作を載せた記録である。
1987年夏のライヴ・パフォーマンスに加え、1988年4月4、5日東京ドーム・ラスト・ライヴの、オフ・ステージからライヴ・ステージまでの貴重なショットを収録。そして、ライター紺待人によるデビューからの日々を綴った、書き下ろしセミ・ドキュメンタリー・ストーリーを一挙掲載。
本書の目的は、解析力学とは何かを初歩から学びながら、解析力学を使って、力学の原理を理解し問題を解く、解析力学が、量子力学の入口を開いた筋道を学ぶことにある。この目的に向かって、一本の流れに貫かれて書かれている。
学校の体育祭で記憶に残るブラスバンド部、スポーツ大会の入場行進の先頭でユニフォームに身を固めて勇壮な行進曲を奏でる吹奏楽隊、あるいは、無声映画の伴奏やチンドン屋、歌謡曲のバックバンド、酒場のバンドとして生活のなかで親しまれた楽隊…。明治期の日本への導入以来、象徴的には戦闘を告げるラッパのように、あるいは雨の神宮外苑の学徒出陣式のように、軍楽隊として戦意高揚に寄与したブラスバンドは、敗戦後は警視庁・自衛隊・消防庁などの音楽隊として、アメリカ軍駐留キャンプのジャズバンドとして、歌謡曲のバックバンド=歌伴として、場所と姿を変えて現在にいたっている。戦前から現在までのバンドマンの聞き書きも交えて、音楽文化の社会史を分析する。
小学6年生の上杉リナは、夏休みに生まれて初めてたった一人で、静岡から東北へ旅に出かけます。「向こうへはちゃんと連絡しておくから、心配ないよ」とお父さんに言われ、お父さんの知り合いが住んでいるという「霧の谷のふしぎな町」に向かいました。「霧の谷」の森をぬけて、リナの目の前に現れたのは、赤やクリーム色の家が建ち並ぶ、外国のような小さな町並みでした。この町で、リナは働くことになり、不思議な力と魅力を秘めた人たちに、次々と出会います。宮崎駿監督の大ヒット作『千と千尋の神隠し』のヒントになった、実在感をもって迫るストーリー性豊かな、ファンタジーの名作。第15回講談社児童文学新人賞・第9回日本児童文学者協会新人賞受賞作。
コードを書いているとき「この処理はどうするんだっけ?」「サーブレットではこうだけどJSPのタグではどうなるのかな?」ということはありませんか?本書は現場のプログラマの視点から、運用面でつまづきやすいポイントなどももらさず解説。作業中に手元においてすぐに引ける機能引きガイドブックを目指しました。項目単位のレイアウトで、わかりやすい説明とすぐに使えるサンプルコードが記述されています。資料編にはTomcatの設定やカスタムタグ、日本語問題などについてまとめました。これからサーバサイドJavaにトライする方にも役立ちます。
チャイニーズオペラと言われる世界に誇る中国の伝統芸能、京劇のすべてを初めて見る人にもわかりやすく紹介する。
未完成であったり、まとまりの悪い作品を多く残した漱石の、その謎とはなんなのか?近代国家と近代社会の成立現場を目撃し、そこを舞台に小説の文体で思想を提示し続けた漱石。時代を超えて読み継がれてきたその作品群は、大きな変動期といわれる現在、きわめて示唆的である。
宗教にあまり接したことがない人は、宗教の問題はそう複雑ではないと思うかもしれない。しかし、その歴史や実態について知れば知るほど、その奥行きは深く、また混沌としてくる。それは人間生活のほとんどあらゆる側面に関わりをもっているとさえ言えるのである。宗教と呼ばれる現象が生み出している、まさにカオス的状況に絶えずなんらかの秩序ないし説明可能な現象を読み取ろうとする「宗教社会学」-情報時代に求められる宗教への新しいアプローチ。