自らを小さき者の側に置き、平和と謙遜を説いた聖フランシスコ。日本人に最も愛される聖人の「清貧」の思想が現代社会にもたらす意義は何か。流麗で簡潔な文章、通俗的な聖人伝とは違う冷静な眼が随所に光る評伝の名作。
少女から大人の女へ。七つの人形が織りなす愛と葛藤の舞台。多重人格を生きる。次代に読みつがれる傑作ファンタジー。
エジプトのナイル川西岸の砂漠に点在するコプト教の修道院。現世と断絶し祈りの日々を送る人々を通して、初期キリスト教に思いをはせる。日本エッセイスト・クラブ賞受賞の珠玉のエッセイ。
タンポポのはちみつ・ツルバラのジャム…。心にふんわりおいしいパンのファンタジー。小学中級から。
トリバネアゲハの本格的博物誌。
「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」著者独自の知識人論を縦横に語った講演。
ドキュメンタリーからスポーツ、バラエティまで。放送関係各賞受賞作から社会現象を巻き起したドラマまで。『なんでも鑑定団』『料理の鉄人』『探偵!ナイトスクープ』『あぐり』『生きもの地球紀行』など…ヒット番組を生み出したプロデューサーが縦横に語った制作の舞台裏、そしてテレビの現在と未来。
日常の人間関係を捉えるユニークな視点。人間社会、あるいは生物界に見られる多くの「つきあい」には、いろいろな利害対立がある。本書は、その中で「協調か裏切りか」というジレンマ状況を、ゲーム理論をとり入れた進化生物学の視点から解き明かす。