存在と言語をめぐるハイデッガーと日本人との対話。西洋形而上学の超克を企てるハイデッガーと異なる「存在の家」に住む日本人との緊迫した対話が、「在る」ことの不可解さに肉薄する。
初期ギリシアから近代の幕明けまで曲折に富む西洋哲学二千年の歩みを主要思想家とその核心的教説を軸に一望する余人をもっては書きえない決定版通史。原典引用多数、文献表・索引完備。
心の豊かさのものさしである「観光」を、文化経済学の視点で読み解く。“観光とは自然、文明、文化を消費する行動であり、地域や一国の経済を支える役割も持つ”。
ワーグナー研究の第一人者による、文字どおり「決定版」といえる新訳。ドイツ語と日本語が同時に目に入ってくる画期的な組み方。もう、オペラを聴きながら訳文を見失うことはありません!「精読派」「学究派」にも満足のいくブロックごとの翻訳。
造山古墳や作山古墳のように巨大な前方後円墳が築かれた備中。中小の前方後円墳と群小古墳が築かれた備後。岡山県西部と広島県東部にまたがる備中・備後の古墳文化には、どんな特色があるのだろうか…。詳細は本書の中で。本書を片手に、歴史探訪へ。訪ねて歩けば、吉備の古代が見えてくる!お出かけに役立つ地図や交通アクセスも掲載。
麒麟は至治の世にしか姿を見せぬ動物である。信長は、実名とは関係のない「麟」の字に平和の代への願望を託し、自らの花押とした。発生から、執権北条氏、戦国大名、近現代の政治家まで、花押を読み解く前人未踏の試み。
本書は、いわゆる難問や奇問を避け、基礎的な事項を理解するのに必要な例題と問題にとどめ、その数もあまり多くはならないようにつとめた。数学の予備知識としては代数と微積分の初等的なものにとどめ、それを超えると思われるものについては基本事項や必要となる箇所で説明を加えた。また、近頃の教科書には、熱力学と統計力学を融合させたものが多い。しかし、本書は熱力学の部分の前半の3章と統計力学の部分の後半の5章とに分かれている。ただし、双方に関連する重要事項や例題の引用については、十分に注意を払ったつもりである。新訂版では、単位系を今までのcgs系からすべてSI単位系に改めた。
ドイツ文学研究の第一人者による、文字どおり「決定版」といえる新訳。ドイツ語と日本語が同時に目に入ってくる画期的な組み方。もう、オペラを聴きながら訳文を見失うことはありません!初めて明かされる、本当の『魔笛』の世界。
哲学はいかにして宗教に出会うか。フィヒテ哲学の頂点にして最も輝かしい光点、ドイツ観念論の無二の記録、人類が持ちえた最も深遠な著作と称えられる古典の改訳決定版。意識の徹底的な分析のみを支えとして、至福の生への道程を指し示す、万人に開かれた宗教論の傑作。
コルシカの一青年士官からフランス皇帝となって全欧州を制覇し、ついにはワーテルローの戦いに敗れるまでの、波瀾に富んだ一生は、そのまま一編の大ロマンであった。多感な革命児の生涯とその人間像を描く。
ベトナム戦争、プラハの春、学生運動…1960年代後半から70年代初頭にかけて全世界的な広がりをみせた騒然たる動向を、著者は亡命の地・アメリカ合衆国でどのように考えていたか。「国防総省秘密報告書」を手がかりに嘘と現実(リアリティ)とのあり方を論じた「政治における嘘」、暴力と権力との相違をテーマにした「暴力について」、さらに「市民的不服従」など、本書は、情況への鋭い発言のかたちをとりながら、われわれとわれわれを取りまく世界への根本的な問いを投げかけている。「政治とは何か」をもっとも明快かつ具体的に論じた書ともいえよう。
具体例をふんだんに取り入れて実用的な内容とした線形代数学の参考書。理工系、特に工学系の学生を想定している。
「日本文化」「フランス文化」といった「国民文化」は、どのようにして生まれたのだろうか?本書は、「文明」「文化」のもつイデオロギー性を暴き、「国民文化」が、近代国家が創出した「新しい伝統」にほかならないことを明らかにした「文化の政治学」である。
七つの海を支配し、世界にさきがけて産業革命を達成した一八〜一九世紀の英国。工業化と都市化にともなって、英国人の生活はどう変わったのだろうか?当時の都市文化・家庭観・食事・病気・召使い・レジャー・パブなどの日常生活に光をあてる。
イタリア語に精通した著名な訳者による、逐語訳で新たに書き起こした「決定版」。イタリア語と日本語が同時に目に入ってくる画期的な組み方。「精読派」「学究派」にも満足のいくブロックごとの翻訳、語学のテキストとしても最適。本作では、台本作家による台詞とト書きも補足した。