神秘のヒロインの光と翳。横浜の可憐な少女は、栄光の日本映画のヒロインとしていかに生きぬいたか。一九三五年のスター誕生から六二年、銀幕を去るまでー昭和女優史最高のヒロインの軌跡。
キャラメルボックス・幕末シリーズの第二弾は、新選組。幕末の京都を駆け抜けた男たちの、渾身の物語。同時収録『アローン・アゲイン』。
二十一世紀への転換のもと、世界各地で、新しい読解を通して語られているグラムシ。青年期から『獄中ノート』までの論稿と手紙を、一度ばらばらに解体し、その歴史観、未来観、政治観、文化観、主体観にもとづいて再構成したオリジナル・アンソロジー。
くるみさんは、駅前に、やっとパン屋さんをひらきました。きょうも、おいしくって、ふわふわしたパンをやいています。心ゆたかになる、あたたかいファンタジー。小学中級から。
戦後資本主義において、様々な国家モデルを形成してきた基軸的制度である福祉国家。本書は、福祉国家論研究における、記念碑的名著である、Gosta Esping-Andersen、The Three Worlds of Welfare Capitalism、Polity Press、1990の全訳である。日本での翻訳出版にたいする著者書き下ろしの「日本語版への序文」においては、独自の日本型福祉国家論を展開している。
戦争と革命の危機の時代にあって、人間主義的な近代神学を批判し、神と人間の断絶を唱えながら、逆説的に信仰の絶対性を回復させようとしたカール・バルトの代表作。二〇世紀のキリスト神学に革命をもたらすと同時に、現代哲学にも大きな影響を与えた歴史的名著の旧訳を全面的に改訳。
本書は、エレクトロニクスパッケージング技術と材料について、現状と問題点および今後の方向性についてとりまとめたものである。パッケージの設計・製造・試験にかかわる技術者、パッケージング材料の開発に従事する技術者に。
ロックを成立させ、ロックであることを決定づける価値観の体系ー支配圏・中央圏を否定する“アウトサイド”指標、純粋芸術に挑戦しつづける“アート”指標、ポピュラリティを獲得していく“エンターテイメント”指標ーこの三指標は、時代的背景である対抗文化との相互依存関係のなかで生み出され、相互に絡み合いながら継承されてきた。それは、演奏者が自己をロック・ミュージシャンと強烈に自負するとき、聴衆がロックを受容すると意識するとき、「ロックとして卓越した存在になること」を証明する原理なのである。三指標が文化的正統性をめぐって牽引しあいながら築くトライアングル=ロック“場”に入り込み、ロックに仮託された超越・反抗・逸脱の感覚と心性の社会的構造を検証する。
本書では、群論初歩の教科書あるいは参考書として、次の段階の代数や応用方面の群の話に接続できるように、群論の基本事項の解説をしている。
とある地方都市を牛耳ってきた市長のもとに中央官庁からひそかに役人が監査に入ったとの知らせが届いた。長年にわたる不正とワイロ漬けがばれては大変と市長をはじめ市の顔役たちは大あわて。にわかに清廉潔白をとりつくろい、監査の役人には接待攻勢をかけて保身をはかる。ところがこの役人が役人違いと分かって…いつの時代も観客の心をつかみつづける役人と不正という永遠のテーマ。ゴーゴリの代表作。訳注なしで読みやすい新訳版。
本書は、企業経営における財務と会計の基本的な考え方や理論的な枠組みをできるだけわかりやすく解説すると同時に、基本的な計算技法や手続きを紹介している。またそれらのエッセンスを図に集約し、それを多用することによって直観的に理解できるように努めている。なお最近の話題についてはコラムを用いて補うようにした。
電磁気学をより整理された形で、より良く、より深く理解できる一冊。