企業や組織にとって、情報システムは頭痛の種になりがちだ。業務に必須だが投資に見合った効果が出るとは限らない。ほかの設備投資に比べて専門的で難解でもある。ダメな“システム屋”も少なからずいる。野村総合研究所で約20年間勤務した後に、人材派遣大手スタッフサービスのCIO(最高情報責任者)を務め急成長を支えた著者が、ベンダーとユーザー両方の視点から、“システム屋”の思考回路と、上手な付き合い方を説く。
「国家の認めない神々を導入し、若者たちを堕落させた」として、既存の社会体制を妄信する保守的な人々から告発されたソクラテス。死刑を免れる唯一の手段は自身の弁明のみという状況の中、ソクラテスは一切の妥協を見せず、自己の所信を力強く表明する。法廷のソクラテスを描いた表題作に加えて、脱獄を勧める老友との対話『クリトン』と、毒杯を仰いで刑死するソクラテスの最期を収録。
セレブ御用達のスポーツ・ジム、CRUNCHの監修によるダイエット・プログラム。トップ・インストラクターのジェニファーが、マンボやチャチャ、メレンゲなど陽気なラテン・リズムを取り入れた脂肪燃焼を促すダンスをレクチャーする。
情報をもとに生活せず「潜在意識」「本能」「血液型」に耳を澄まして生きる!!
ルネサンス期の大知識人エラスムスが、友人トマス・モアに捧げた驚天動地の戯文。痴愚の女神なるものを創造し、人間の愚行を完膚なきまでに嘲弄する。堕落する教界、腐敗を極める世俗権力。当時の社会、人びとを観察し、エラスムスが描き出した痴愚や狂気は、いまなお私たちをとらえてはいないか。ラテン語原典からリズムある新鮮な訳が生まれた。
多数の死傷者を出した超高層タワーでの死闘は終結した。だが、一連の事件の首謀者“C”は未だ捕まらず、東京も都市機能を麻痺させられたままだ。その最中、美結は“C”が人類の敵と名指しする謎の男・田中と対面する。そして、梓らSAT隊員にも田中警護の特命が下った。一方、姿を現した“C”は、田中を完全抹殺すべく行動を開始していた。
「電気の世紀」と言われる二十世紀。電気の魔術師と呼ばれ、この時代を切り開いた偉大な発明家がいた。彼の名は、ニコラ・テスラ。その先駆的なアイデアは、一世紀近く経ったいまでも技術革新の発想の源泉となっている。アメリカのベンチャー企業家たちも尊敬する天才発明家が、ついに神秘のベールを脱ぐ。
一九四五年、終戦。そのときを満州(現中国東北部)でむかえた著者は、三人の子をかかえ、日本までのはるかな道のりを歩みだす。かつて百万人が体験した満州引き揚げをひとりの女性の目からえがいた戦後の大ベストセラー。新装版にて待望の復刊!中学以上向き。
大名どうしの争いが続く「分裂」の時代は、信長、秀吉、家康ら「天下人」の登場とともに「統一」へと転じた。その流れのなかで生じた、銀の増産、鉄砲伝来、そして朝鮮侵略という「日本史上のエポック」は、どれも世界史的な文脈においてこそ、その本質をとらえうる。大きな枠組みから「日本」を問い直す、いま必読の一書。
『伝奇集』や『幻獣辞典』で有名な二十世紀ラテンアメリカ文学の巨匠ボルヘスをはじめ、コルタサル、パスなど、錚々たる作家たちが贈る恐ろしい十五の短篇小説集。ラテンアメリカ特有の「幻想小説」を底流に、怪奇、魔術、宗教、伝承、驚異などの強烈なテーマがそれぞれ色濃く滲むユニークな作品集。『百年の孤独』を訳した鼓直が精選し、独自に編集したオリジナル文庫。