“世界中の大量殺人の裏には、人を操るゲームマスターという異能者が潜んでいる”警視庁生活安全部の女刑事鷲尾の話を、国立署の晴山旭は一笑に付した。米軍の銃器横流し事件を単独で追う彼にはあまりに荒唐無稽な話だった。だが、参考人の事情聴取に訪ねた高校の校舎から突然、銃声が!階段を駆け上った晴山を凄惨な光景が襲い…。熱血刑事に迫る、最大の危機とは!?
哲学はソクラテスとともに始まったと見なされてきた。だが、何も著作を残さなかったソクラテスが、なぜ最初の哲学者とされるのか。それを、彼とその弟子のプラトン、アリストテレスという3人の天才による奇跡的な達成と考える従来の哲学史観では、致命的に見落とされたものがある。ソクラテスが何者だったかをめぐり、同時代の緊張のなかで多士済々の思想家たちが繰り広げた論争から、真に哲学が形成されていく動的なプロセスだ。圧倒的な量の文献を丹念に読み解き、2400年前、古代ギリシアで哲学が生まれるその有り様を浮き彫りにした『哲学者の誕生:ソクラテスをめぐる人々』の増補改訂版。
滝山玲子(42歳)。独身。職業は不動産屋の店長。仕事の中身はほぼクレーマー対応。「部屋に幽霊が出る!」「トイレットペーパーのホルダーのネジがゆるんだ!」「大家さんにセクハラされた!」…。「もう、いい加減にして!」と叫びたくなるけど、仕事だからガマンガマンー『下流社会』の著者が、豊富な取材を元に初めて挑む「実録」ライトノベル。
「わかったさんのおかしシリーズ」のイラストやおかし作りに加え、新しいレシピもたくさん入ったかわいいイラストブック!この本では、こんがりあつあつのおかしをごしょうかい。元のシリーズから「クッキー」「ドーナツ」「アップルパイ」を紹介。ほかにも新しいこんがりレシピでおかしが作れるかわいい本。
街中にも、家の中にも、いろんな色があふれています。深い青色に心地よさを感じたり、ビビッドなピンクにときめいたり。その「色」が気に入って、ついつい買ってしまうこともありますね。本書では、色ごとに、たくさんのイラストを描いていきます。気に入った色に出会ったら、色えんぴつを使って描いてみませんか?色あそび、楽しいですよ。
“生きる力”がわいてくる一番シンプルな方法!「天風式瞑想」は、どこが違うのかー最後の直弟子が語りつぐ「天風式瞑想」決定版!秘伝の書『安定打坐考抄』の“現代語訳”も収録。
濱口竜介監督の五時間十七分におよぶ話題作『ハッピーアワー』(二〇一五年)。その異例ともいえる上映時間にこめられた密度の濃い映画的仕組みを、丁寧かつスリリングに解き明かし、映画史の中に位置づける。書下し。「映画」の未来をも問いかける、渾身の『ハッピーアワー』論。
人間と妖が共存する閉ざされた島・暗天街の真実を記録する若き情報屋の運命とはーレトロ奇天烈画家・壺也が描く、コミック&イラスト集!
問題を特定するのではなく、問題を語りあうこと。問題を個人で背負うのではなくネットワークで背負うこと。決して結論を急がず、不確実性に耐えながら、さまざまな思いが自由に語られる空間をつくること。個人化された語りから、地域にひらかれた語りへ。ナラティヴ・アプローチの現在地から考える、新しいケアのかたち。
論理的な思考の限界を突破するには「ラテラルシンキング」が有効だ。ラテラルシンキングとは次の3つの方法で行う。(1)常識や前提を常に疑うーそのやり方は正しいのか?今はそうだとしても将来もそうなのか。(2)本質は何か抽象化するーそれは、何をするものなのか。そもそもどうなっていればいいのか。(3)セレンディピティー偶然を無視せずチャンスをものにできないか。道ばたの石ころすらも活かせないか。本書ではこれを具体例とともに、詳しく紹介していく。
小田原のサバ、ファッションフード、福島のスローフード、ジャンクフードの叙情、一汁一菜、蒸したカリフラワーのピュレ、アサリ二キロのスパゲッティ、マルフーガの揚げもの、どんぶりの味、怪食、快食、絶倫食、庄内のワラサ、エル・ブリと新スペイン料理、水のごとき酒…。美味い料理、美味い酒には目がない気鋭の映画批評家が、料理本や料理エッセイを批評的に読む。食の素材、味、調理法、さらには食文化のあり方をめぐる、驚きと発見に満ちた考察。
ホテル「虚月館」を舞台に巻き起こる、「ヴァイオレット家」と「ゴールディ家」の波瀾。カルデアのマスター・藤丸立香はその渦中にある人物・リッカと突如として意識が接続してしまう。英霊の姿を纏った「別人」たちが居並ぶこの孤島の館で発生した連続殺人事件の捜査を、立香は世界的名探偵と稀代の犯罪王の助力を元に開始するがー。FGO×本格ミステリー。全FGOプレイヤーを推理の熱狂に叩き込んだ極上の“犯人当て”を、イベントシナリオを手がけた円居挽自らが公式ノベライズ!
ラテンアメリカに広く分布し代表的なもの、日本の昔話に関係がありそうなものを中心に37話を精選。それぞれの民話が世界の他地域でどのように変奏されているかなどについて、簡略適確な解説を付す。内容により、動物譚、本格民話、笑話、形式譚に分類。スペイン語文化圏であるアメリカ南西部旧メキシコ領で採話された民話も含めた。
ケンカ十段による技法の完成形!初期の極真空手で、実力、人気共に傑出していた芦原英幸(1944〜1995)。最適な位置取りと崩し技で相手をコントロールする、独自の技法体系「サバキ」を確立した。今なお異彩を放つ、至高の理合いを学ぶ。芦原英幸が独自に研究した手裏剣、バトン(警棒)の技術も公開!特別公開!芦原英幸の直筆ノート。