どんなねこにも、ひみつがあるっていうけど、うちのごろすけには、ないとおもう…。だって…。ほ〜んと、なまくらさんなんだもの。
ユートピア的な幻想としての〈島〉を舞台に、究極のコミュニケーションの道を閉ざされた人間の絶対的な孤独を描く。
犬に性器を噛み切られたせいで成長と共に悩みを抱えた少年と四人の仲間との交友を描く『小犬たち』(バルガス=リョサ)、友人の母マリアーナに恋した少年が無理解な社会との葛藤に悩む『砂漠の戦い』(パチェーコ)、鏡に映る自分といつも対話を続ける『鏡の前のコルネリア』(オカンポ)と二人のノーベル賞作家、アストゥリアスとオクタビオ・パス。五人のラテンアメリカ作家の競演。
いないぞ、いないぞ、みえないぞ、どこかな、どこかな、どこにいる。見えないはずだよいないのさ。わたし魔女です、マヤイです。
北からも南からも出没する異国船。海の外がどうも騒がしい。そう直感した蘭学者たちの前には、「鎖国」という厚い壁が立ち塞がっていた。その頃世界は一人の風雲児によって激動の嵐に巻き込まれており、日本近海の動揺もその余波であった。“震源地”ナポレオンの事績に関心を持ち、伝記を訳述、紹介した小関三英は、蛮社の獄直前に自刃。しかし、彼が開いた西洋偉人研究は兵法研究へと広がる一方、幕末の志士たちの精神的な糧となった。
いったい、いつからこの国にはリーダーがいなくなったのか!“歴代総理の指南役”安岡正篤、中村天風が遺した理想的指導者の条件。
「ユーザーは有料コンテンツを使いたがらない。小さい画面でネットが楽しめるはずがない…。」ネットの常識を覆した、世界初の携帯電話+インターネットの成功例。NTTドコモが1999年2月に世に送り出した「iモード」。サービス開始後わずか1年半でユーザー契約数は1300万人を超えた。本書は、iモード開発物語の主演男優による、その新大陸発見の航海法であり、目の前に広がるモバイル・マルチメディアという広大な大地を耕す方法をも教えてくれるビジネス戦略書である。
太宰と共に玉川上水に身を沈めた山崎富栄。生前の富栄を知る著者が、文士らのウソを暴き、その実像と死までの経緯を詳細に描く。