王さまなら、なんでもすきなことができる…ほんとでしょうか。ちいさな王さまが、ある日学校からかえると、おしろはからっぽ。大臣もいません。ラジコン・トラックにのって、ひとりっきりのぼうけんがはじまります。
おおきなぞうが、おおきなあなにおちました。さるがきて、きつねがきて、カバがきて、サイがきて、みんなで「よいしょよいしょ。」ひっぱりましたがそれでもたすけだせません。やっとたすけたとおもったら、あらあらあら…。
本書は宙づりになってザイルを切断されたクライマーが、孤独と不安、意識の混乱、死への誘惑など、底知れぬ「虚空」に剥き出しになった自己の意識の激しい葛藤と、傷ついた肉体との格闘を経て辛くも生還するという、かつて日本人が書かなかった極限状況における意識と肉体のドラマを迫真的に描き切っている。優れたノンフィクション文学に与えられる国際的な文学賞である「NCR賞」と良質な山岳文学に与えられる「ボードマン・タスカー賞」を受賞。
誘導モーターを発明し、交流送電の実用化に大きな功績を残したテスラ。ところが彼は、殺人光線・人工地震兵器など超兵器開発の先駆者として、怪しげな伝説に彩られてもいるのだ。本書はこの天才発明家の虚と実を、厖大な資料を駆使しつつ検証する。日本で初めてのニコラ・テスラ正伝。
のらねこだって絵本が大好き。ソクラテスと1年生のカズヒコのゆかいでたのしい物語。スカッとした気分が味わえる。
天風哲学では、「人事を尽くして天命を待つ」は凡夫の考えだとする。そこには、運命に対する、あるいは自分の人生に対する一種の諦めがあるからだ。天風の言う“自分の潜勢力”をとことん信じ行動する人に、「マイナスの出来事」は起こらない、“なりたい自分”にもなれる。
時は平成元年、東京ドーム。リングでは前田日明の異種格闘技戦が行われております。その試合を見つめるハンチング帽の男。おう、なんと。この世を去ったはずの力道山ではありませんか。「あの小僧とセメントで闘りてえ。前座はおめえたちだ」27年間の冷凍睡眠から眼醒めた力道山は馬場と猪木にそう命じたのでごさいますープロレスをこよなく愛する著者がおくる夢のプロレス小説。
軍事独裁下の祖国チリ、そこの出来事を「対岸から眺めながら想像して」書かれた「方法の作家」ドノソの文学的世界。
ある日、王さまにかいぞくドクロクドから手紙がとどきます。「ひめはあずかった。…いうことをきかないと、こわいぜ。あばよ、またね、おたのしみ。」-たいへんです。おひめさまのために、世界一のダイヤモンド、テンゲネザをさがしださなくてはなりません。王さまはたった一人で小さなヨットにのります。かいぞくせんのいるこわーい海へむかいます。
何よりも「負けない空手」を目指す著者の古来の“武道の理”を生かした実践的方法とはー。ニュータイプの空手理論書。
セラピストとクライエントが共同で新しい「物語としての自己」を構成していくナラティヴ・セラピーは、単なる最新種の臨床技法ではなく、「無知のスタンス」によってすべての臨床家に自らの仕事を根底的に省察する手がかりを提示する。