カッチーニの娘、フランチェスカが作曲した幻のオペラ
世界初録音。
美しい「アヴェ・マリア」などで有名なイタリア・ルネサンス〜バロック時代の作曲家、ジュリオ・カッチーニ[1545-1618]の娘、フランチェスカ・カッチーニの書いた現存する唯一のオペラの世界初録音です。
フランチェスカ・カッチーニは女性でオペラを書いた最初の作曲家といわれています。このオペラは、メディチ家のコジモ2世の妻、マリア・マグダレナ・フォン・エステライヒの依頼によって作曲されたものです。フランチェスカは1587年にフィレンツェで生まれ、17世紀のフィレンツェのメディチ家で有名な音楽家の一人で、歌手・リュート奏者でもありましたが、作曲も手がけた才女でした。13曲以上の作品が作曲されたことは判明していますが、そのほとんどは現在は失われています。しかしこの歌劇『ルッジェーロの救出』は、楽譜が印刷されていたため1625年に初演され、同年にポーランドのヴワディスワフ王子に楽譜が渡され、1628年にワルシャワで再演されています。
パウル・ファン・ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルは、失われた器楽部分などを当時の様式を元に再現し、2016年に初の完全版として上演を行いました。本作はこの公演のライヴ録音となります。再現、改訂にあたっては、ルネサンスの多面的な影響、ルネサンスからバロックへの移行時期というポイントが重要視されています。また、アルチーナ役には弦楽器、ネットゥーノ役にはトロンボーンなど、各役に独自の色彩の器楽伴奏が付けられ、このオペラに劇的な印象を与えています。イタリア語、ドイツ語、英語、フランス語によるリブレット(100ページ)付きの限定盤となります。(輸入元情報)(写真 輸入元情報)
【収録情報】
● フランチェスカ・カッチーニ:歌劇『ルッジェーロの救出』全曲
ミカエラ・リーナー(メゾ・ソプラノ)
アヒム・シュルツ(テノール)
ザビーネ・ルッツェンベルガー(メゾ・ソプラノ)
ウエルガス・アンサンブル
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
録音時期:2016年1月28日
録音場所:アントワープ、聖アウグスティーヌ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』、第1番、第2番、第5番
フランチェスカ・デゴ、フランチェスカ・レオナルディ
2014年から2015年にかけてイタリアで発売されたデゴによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集から初期の第1番、第2番、中期の第5番と第8番を収録した1枚です。注目はやはり第5番で、瑞々しさと初々しさを併せ持つ美しい演奏となっています。第8番の流麗さも格別です。(ユニバーサルIMS)
【収録情報】
ベートーヴェン:
● ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
● ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
● ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
● ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)
録音時期:2014年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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チェロのレールとハープのラングラメのデュオ!
BPOの首席奏者たちが奏でるフォーレとシューマン!
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で首席奏者を務める2人の世界的名手、チェロのマルティン・レールとハープのマリー=ピエール・ラングラメのデュオによる、シューマンとフォーレの珠玉の小品集が登場!
1997年からベルリン・フィルの首席チェロ奏者を務めるドイツのマルティン・レールと、1993年から同じくベルリン・フィルで首席ハープ奏者として活躍するフランスのマリー=ピエール・ラングラメは、ロマン派時代のドイツとフランスにおいて、共に数多くの優れた器楽曲、室内楽曲を作曲し、これらのジャンルの発展に大きく寄与したシューマンとフォーレの名作の数々を「チェロとハープ」のための二重奏に編曲。
「チェロとピアノ」ではなく「チェロとハープ」でシューマンとフォーレの傑作の数々に取り組むにあたりレールとラングラメは、ハープの音色をモダン・ピアノではなくフォルテピアノやチェンバロに近い存在として位置付け、ロマン派音楽の演奏におけるチェロのビブラートでその美しく華麗な音色と響きを消してしまわないよう表現、解釈、バランスを見直しつつ、これらの作品とこの編成が持つ無限大の可能性を引き出す「芸術的な対話」を繰り広げています。
ベルリン・フィルの2人の首席奏者が「チェロとハープ」の音色で誘う「ドイツとフランス」のロマン派の世界。リリティシズムあふれる名曲の数々の新たな一面を、極上のアンサンブルでお楽しみ下さい!(輸入元情報)
【収録情報】
● フォーレ:エレジー Op.24
● シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102
● フォーレ:3つの無言歌 Op.17
● シューマン:3つのロマンス Op.94
● フォーレ:ロマンス Op.69
● フォーレ:蝶々 Op.77
● シューマン:予言の鳥 Op.82-7
● フォーレ:シシリエンヌ Op.78
● フォーレ:セレナード Op.98
● シューマン:幻想小曲集 Op.73
● フォーレ:夢のあとに Op.7-1
マルティン・レール&マリー=ピエール・ラングラメ編
マルティン・レール(チェロ)
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)
録音時期:2019年6月9-11日、2020年9月13,14日
録音場所:ベルリン、ニコデモ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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世界初録音! イタリア、レッチェの知られざるマドリガーレ集
詳しい生没年や経歴等は判明していないものの16世紀の最後の30年間に活躍し、レッチェ大聖堂を務めていたとされるイタリアの音楽家フランチェスコ・アントニオ・バセオ(16世紀頃)。バセオは「ナポリ風カンツォン集」(1573年)や「2つのマドリガーレ集」(1573年、1582年)を出版しており、今回録音が行われたの世界初録音となる「5声のためのマドリガーレ集 第1巻」1582年にヴェネツィアで出版されました。
イタリアのヴォーカル・アンサンブル、スコラ・カントルム・バレンシスは、アンサンブル・ジル・バンショワを筆頭とするピリオド・アンサンブルで通奏低音奏者として活躍したジルベルト・スコルダリによって2018年に創設。1500年から1700年にかけてイタリアのプーリア州近郊で作曲された音楽の発掘、蘇演に力を注いでる気鋭の団体です。(輸入元情報)
【収録情報】
● バセオ:5声のためのマドリガーレ集 第1巻
スコラ・カントルム・バレンシス
ジルベルト・スコルダリ(指揮)
録音時期:2021年1月
録音場所:イタリア、バーリ、サン・ジャコモ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音
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北欧の巨匠グリーグの「1台ピアノ4手連弾」!
「連弾」の視点から追及するグリーグの魅力
19世紀ノルウェーの巨匠エドヴァルド・グリーグ。このノルウェーの作曲家が遺した「1台ピアノ4手連弾」の作品のカタログには、彼自身が書き直したり、手直しを施したり、編曲を行ったりした作品が数多く掲載されています。それらの作品は、時にはオーケストラ作品になったり、室内楽アンサンブルのための作品になったり、あるいは独奏楽器のための作品になったりしており、どのバージョンが「正式な」、または「決定的な」作品なのか、常に明確ではありません。
イタリアの実力派ピアノ・デュオであるアンドレア・ミクッチとフランチェスコ・ディ・マルコは、このグリーグの「謎」の答えを見つけるためではなく、グリーグの作曲のプロセスの素晴らしさを連弾の視点から追求して広めるために「1台4手連弾」のための作品の全曲録音に取り組むことを決断しました。グリーグの作風や作曲技法、そしてその歴史を知る上で非常に重要となる「1台ピアノ4手連弾」の魅力を伝えるユニークかつ興味深いプロジェクトがスタートします!(輸入元情報)
【収録情報】
グリーグ:
● 結婚行進曲 Op.19-2
● 2つの交響的作品 Op.14
● 幻想曲『秋に』 Op.11
● 『ペール・ギュント』第1組曲 Op.46
● 2つの悲しい旋律 Op.34
● 4つのノルウェー舞曲 Op.35
● ワルツ・カプリース Op.37
アンドレア・ミクッチ&フランチェスコ・ディ・マルコ(ピアノ4手連弾/YAMAHA CFX)
録音時期:2020年12月
録音場所:イタリア、ボーディオ・ロンナーゴ、ヴィラ・ボッシ=コレツィオーネ・ビッツィ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席!
バスーンが奏でるシューマンの濃密なロマンティシズム
一見するとほとんど関係が無いように思われるロベルト・シューマンとバスーン(ファゴット)を、その深みのあるダブルリードのサウンドで密接に結びつけた珠玉の作品集。『幻想小曲集』や『アダージョとアレグロ』、『3つのロマンス』といったシューマンの室内楽曲を代表する傑作の数々をバスーンで奏でるのは、1985年からイタリア、ローマの名門サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席奏者として活躍する名手フランチェスコ・ボッソーネ。クラウディオ・アバドが創設したモーツァルト管弦楽団やルツェルン祝祭管弦楽団、マーラー室内管弦楽団、エツィオ・ボッソのヨーロッパ・フィルハーモニー管弦楽団などでも活躍するイタリアを代表するバスーンの世界的名手です。
シューマンが精神障害を発症した後となる1849年に作曲された3曲の傑作。その溢れんばかりのロマンティシズムと、作品の深淵に漂う作曲者の苦悩や狂気との「明」と「暗」をフランチェスコ・ボッソーネのバスーンが見事に表現してくれています。
また、ダブルリード楽器特有の瑞々しく芳醇なサウンドと歌心に満ちた『詩人の恋』からの6曲も絶品です。(輸入元情報)
【収録情報】
シューマン:
● 歌曲集『詩人の恋』 Op.48〜美しい5月に Op.48-1
● 歌曲集『詩人の恋』 Op.48〜私の涙から Op.48-2
● 歌曲集『詩人の恋』 Op.48〜薔薇や、百合や、鳩 Op.48-3
● 歌曲集『詩人の恋』 Op.48〜君の目に見入れば Op.48-4
● 歌曲集『詩人の恋』 Op.48〜私は恨むまい Op.48-7
● 歌曲集『詩人の恋』 Op.48〜明るい夏の朝に Op.48-12
● 幻想小曲集 Op.73
● アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
● 民謡風の5つの小品 Op.102
● 3つのロマンス Op.94
フランチェスコ・ボッソーネ(ファゴット)
モナルド・ブラコーニ(ピアノ)
録音時期:2019年5月
録音場所:ローマ、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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マンチーニ:リコーダー・ソナタ集 第1巻
バロック時代のイタリアにおいて「ナポリ楽派」の音楽家として活躍したことで知られるフランチェスコ・マンチーニ。ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後、『テ・デウム』の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、アレッサンドロ・スカルラッティのナポリ帰還によって副楽長へ降格。この処遇にもめげずにオペラを中心とした優れた作品を発表し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人でもあります。
リコーダーのための音楽の作曲家としても高く評価されたマンチーニの『リコーダー・ソナタ』を演奏するのは、1965年、ローマ出身の女流リコーダー奏者、マリア・デ・マルティーニ。ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルにも参加するなど、その実力は非常い高い評価を受けています。
極めて優れた作曲技法と柔軟性により、アマチュアにも親しみやすい作品でありながら、巧みに装飾などを加えることでプロのヴィルトゥオーゾが取り組むべき作品へと仕上がったマンチーニのリコーダー・ソナタを、デ・マルティーニが華麗に奏でます。(輸入元情報)
【収録情報】
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集
● ソナタ第1番ニ短調
● ソナタ第12番ト長調
● ソナタ第11番ト短調
● ソナタ第7番ハ長調
● ソナタ第2番ホ短調
● ソナタ第5番ニ長調
マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)
サルヴァトーレ・カルキオロ(チェンバロ)
録音時期:2020年6月
録音場所:ローマ、プリマ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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アバウトケージ(AboutCage) Vol.7〜ソクラテス&チープ・イミテーション
20世紀アメリカの巨星ジョン・ケージが遺した偉大なる足跡をたどる「アバウトケージ」プロジェクトの第7弾は、サティとケージとの結びつきを表現したプログラム。
1918年に劇音楽として作曲された後、ケージの手によって2台ピアノ版へと編曲されたサティの『ソクラテス』。サティの音楽語法とケージの作曲技法が密接に結びついたヴァージョンと言えるでしょう。
対してケージの『チープ・イミテーション』はサティの『ソクラテス』と「易経」を題材としたサティへのオマージュ的作品。ケージのピアノ作品の代表作のひとつです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. サティ:ソクラテス(ソクラート)(ジョン・ケージ編、2台ピアノ版)
2. ケージ:チープ・イミテーション
フランチェスカ・ジェモ(ピアノ)
マリア・イザベラ・デ・カルリ(ピアノ:1)
録音時期:2021年6月〜9月
録音場所:ミラノ、グリファ&フィリ・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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ヴィエルヌ&デュリュフレ:オルガン作品集
シャルル・マリー・ウィドールが現代オルガンの父と呼ばれるならば、ルイ・ヴィエルヌとモーリス・デュリュフレは、その遺産を把握し、20世紀へと繋げて未来へと導く道を確かに知っていた音楽家たち。
フランチェスコ・ボッティが2枚目のソロ・アルバムで、ヴィエルヌの交響曲第2番とデュリュフレの組曲という重要なオルガン2作品を選んだのは偶然ではないと言えるでしょう。(輸入元情報)
【収録情報】
● ヴィエルヌ:オルガン交響曲第2番 Op.20
● デュリュフレ:組曲 Op.5
フランチェスコ・ボッティ(オルガン)
録音時期:2022年1月28,29日
録音場所:イタリア、ヴェローナ、サン・ステファン寺院
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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名手ヤンコヴィチのフランク&ショパン!
ロシアとセルビアの音楽家の家庭に生まれ、9歳でベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団と共演、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ピエール・フルニエ、アンドレ・ナヴァラらに師事したチェロのクセニヤ・ヤンコヴィチと、ジュネーブ音楽院で学び、13歳のときにパリのシャンゼリゼ劇場でモーツァルトの協奏曲を弾いて鮮烈なデビューを飾ったピアノのジャクリーヌ・ブルジェ=モーヌリ。2人の名手がスイスの歴史あるマナーハウスで奏でたフランク&ショパン。周囲の山々やレマン湖の眺め、シャトー・ファローの建築や、録音会場となった部屋の持つ音楽的歴史が、彼女たちと作品とを強く結び付けてくれたといいます。ブルジェ=モーヌリは、パデレフスキからショパンにまで遡るポーランドの伝統的なピアノ奏法を受け継いだピアニスト、ジャン・ファシナに学んでいる点もポイントです。(輸入元情報)
【収録情報】
● フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(チェロとピアノ版)
● ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
クセニヤ・ヤンコヴィチ(チェロ)
ジャクリーヌ・ブルジェ=モーヌリ(ピアノ)
録音時期:2020年10月
録音場所:スイス、ローザンヌ、シャトー・ファロー
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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作曲家ジュゼッペ・シノーポリの至芸。
60〜70年代に作曲された室内楽&合唱作品集!
『アイーダ』の演奏中に倒れそのまま帰らぬ人となったイタリアの名匠ジュゼッペ・シノーポリ[1946-2001]の突然の逝去から20年が経過した今、その「作曲家」としての功績を世に示す非常に興味深い録音がダ・ヴィンチ・クラシックスから登場!
作曲家シノーポリとしては1981年にバイエルン国立歌劇場で初演された歌劇『ルー・ザロメ』が代表作として知られていますが、その他の作品に接する機会は決して恵まれているとは言えないだけに、没後20年記念の意味合いも持つ本盤の登場はシノーポリ・ファン要注目であり、その作曲技法を知るための貴重な資料ともなることでしょう。
指揮者、作曲者であると同時に心理学者と脳外科医、さらには考古学者でもあったシノーポリ。1960年代から70年代にかけて生み出された若き日の「作曲家シノーポリ」の芸術にご注目下さい。(輸入元情報)
【収録情報】
シノーポリ:
● 無伴奏合唱のための『夜が更けるのもつかの間』
● 弦楽五重奏のための『音色』
● ソプラノと弦楽五重奏のための『空(シューニャター)〜 主題と変奏』
● 弦楽四重奏のための『ペヴェレッリの楽園の樹のために』
● 磁気テープのための『イソリズム II』
● ソプラノとピアノのための『叙情詩』
● ソプラノとピアノのための『子供のための哀歌』
● テノールとピアノのための『逃避』
● 合唱のための『我が民よ』
● 3声のための『3つの連祷』
● ピアノのための『バレエ組曲』
● ピアノのための『モメント』
● ピアノのための『コラール』
クララ・ポリート(ソプラノ)
ガリーナ・オフチニコワ(ソプラノ)
アルベルト・ムナフォ・シラグサ(テノール)
フランチェスコ・アッレグラ(ピアノ)
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ弦楽五重奏団
コーロ・リリコ・シチリアーノ
フランチェスコ・コスタ(指揮)
録音時期:2022年1月
録音場所:イタリア、グラヴィーナ・ディ・カターニャ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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モーツァルト・オン・ギター!
魅惑のギター・トランスクリプション!
数あるギタートランスクリプションのなかでも珍しい「モーツァルト・オン・ギター」は、天才モーツァルトの幼少期の作品から有名な壮年期の作品までの中から曲が選ばれており、新たな発想に基づくトランスクリプションが77分間のプログラムを構成しています。
フランチェスコ・テオピーニは、ボローニャのマルティーニ音楽院とロンドンの王立音楽アカデミーでディプロマを取得した後、2007年のジュリアン・ブリーム賞で第2位となり、2019年には香港浸会大学で音楽学の博士号を授与されたイタリアのギタリスト。テオピーニが長年に渡り創り上げたトランスクリプションは、オリジナルの音色、アーティキュレーション、テクスチャーのほとんどを維持しており、界で最も有名な作曲家のひとりに対する演奏家の深い愛情が感じられる内容に仕上がっています。(輸入元情報)
【収録情報】
モーツァルト/テオピーニ編:
● サリエリの『ヴェネツィアの定期市』のアリア「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲ト長調 K.180/173c(原曲:ピアノ独奏)
● ソナタ変ロ長調 K.292/196c(原曲:ファゴット&ピアノ)
● 5つのコントルダンス K.609(原曲:オーケストラ)
● アダージョ ハ長調 K.356/617a(原曲:グラス・ハーモニカ)
● アレグロ ト短調 K.312/590d(原曲:ピアノ独奏)
● オランダの歌曲『ウィレム・ヴァン・ナッサウ』による7つの変奏曲ニ長調 K.25(原曲:ピアノ独奏)
● ソナタ第5番ト長調 K.283/189h(原曲:ピアノ独奏)
フランチェスコ・テオピーニ(ギター)
録音時期:2021年8月3,4日
録音場所:香港浸会大学
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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ブランチ・アウト
イタリアの現代音楽家、ファビオ・ミーナとフランチェスコ・サヴォレッティにとって「スレッショルド(Threshold)」という言葉は、部分的には伝統を扱いながらも、それを超えて、他のスタイルや演奏方法にアプローチする新しい芸術言語の境界を意味します。
伝統的なサウンドとエレクトロニクスを融合させた作品の数々では、イタリアのアペニン山脈の山岳地帯で採取されたサウンドサンプルが所々に挿入され、作曲と即興の興味深い融合が表現されています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ミーナ&サヴォレッティ:ブランチ・アウト
ファビオ・ミーナ(アルト・フルート、口琴、シンセサイザー、他)
フランチェスコ・サヴォレッティ(打楽器、タパン、フレームドラム、鐘、他)
※録音年月日不詳(輸入元情報)
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J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
年代や真贋の解明は難しいものの、ここに収録されたバッハの作品はいずれも18世紀初頭にドイツを席巻したフルート芸術の傑作たちばかり。
このアルバムのアーティストであるフルーティストのフランチェスコ・パドヴァーニとオルガニスト、ロベルト・ロレッジャンは、イタリアにおけるこの世代の最も権威のある演奏家たちですが、このCDでは敢えてチェンバロではなくオルガンを用いることによって、これらの有名な作品に新しいインスピレーションを与え、ユニークで多様な演奏に仕上げています。(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ:
● フルートとオルガンのためのソナタ BWV.1027(原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ)
● フルートとオルガンのためのソナタ ロ短調 BWV.1030
● フルートとオルガンのためのソナタ ト短調 BWV.1020
● フルートとオルガンのためのソナタ変ホ長調 BWV.1031
● フルートとオルガンのためのソナタ イ長調 BWV.1032
フランチェスコ・パドヴァーニ(フルート)
ロベルト・ロレッジャン(オルガン)
録音時期:2017年8月
録音場所:イタリア、パドヴァ、サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ修道院
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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19世紀の貴重な楽器で奏でる、フランスのトロンボーンのための音楽!
トロンボーンの起源は非常に古く、現在の楽器の祖にあたるサックバットが誕生したのが15世紀頃までに遡ります。それから500年以上もの間、基本的な構造は変わらず、オーケストラ、ジャズ、ブラス・バンド、吹奏楽など多様なジャンルの音楽で用いられてきました。本アルバムでは、新機構としてバルブが開発されるなど金管楽器が華々しい発展を迎えた19世紀フランスの作品を取り上げています。
19世紀フランスでは、ベルリオーズを始め、トマ、グノー、サン=サーンスなどの偉大な作曲家たちがオーケストラ作品で積極的に用いるなど、トロンボーンへの評価が高まっていました。また名門パリ国立高等音楽院のトロンボーン科が創設されたことにより、多くの同時代の作曲家がトロンボーンの技術的および表現力を実証するために、フォルテピアノ、ピアノ、またはオルガンの伴奏を伴うトロンボーンのための独奏作品を多く残すなど、今日に至る重要なレパートリーが数多く誕生した時代でもあります。
イタリア、ジェノヴァ出身のコンポーザー=トロンボニスト、フランチェスコ・ヴェルツィッロはニコロ・パガニーニ音楽院で研鑽を積み、管楽器コンクール「チッタ・ディ・ジェノヴァ」で「ACADA-ENDAS」賞を受賞。トロンボーンの独奏作品に焦点を当て、オルガン、ピアノ、室内アンサンブルとの共演など勢力的に活躍しています。楽器の歴史にも精通しており、バロック期、ドイツ・ロマン派などのコピーまたは当時のオリジナル楽器を演奏に用いており、本アルバムでも使用楽器に拘りを持ち、19世紀のフランスで作成された楽器でレコーディングに臨んでいます。
オリジナル作品から、19世紀末のフランス・ロマン派作品を意識して作曲されたヴェルツィッロの自作の『ポエム』 、しばしば他の楽器でも取り上げられることの多い『カルメン』のアレンジ版など、随所に拘りが詰め込まれた好企画です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. エドヴィージュ・クレティアン[1859-1944]:グランソロ〜トロンボーンとピアノのためのアンダンテとアレグロ
2. ジュール・コーエン[1835-1901]:アンダンティーノ
3. サミュエル・ルソー[1853-1904]:トロンボーンのためのピアノ伴奏付き協奏的小品
4. ベルリオーズ:葬送と勝利の大交響曲より『追悼の辞』
5. アドリアン・バルト[1828-1898]:演奏会用独奏曲
6. アンブロワーズ・トマ[1811-1896]:ハムレットからの独奏曲
7. ジュール・ドゥメルスマン[1833-1866]:序奏とポロネーズ Op.30
8. フランチェスコ・ヴェルツィッロ[1966-]:ポエム
9. ビゼー:歌劇『カルメン』 より『ハバネラ』『ジプシーの踊り』
フランチェスコ・ヴェルツィッロ(トロンボーン)
ダニーロ・デッレピアーネ(フォルテピアノ)
使用楽器:
トロンボーン:JOSEPH GRAS - PARIS/KARL MONNICH-ERLBACH “KAROLUS” MODEL(7)
フォルテピアノ:プレイエル1842
録音時期:2022年5月、6月
録音場所:イタリア、ジェノヴァ、サラ・デッレ・フェステ/D&Dスタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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ギヨーム・マルティニェ&広瀬悦子、ベルギーの天才作曲家ビアランを弾く!
ギヨーム・マルティニェ&広瀬悦子が贈る、ベルギーの知られざる天才作曲家、アドルフ・ビアランの傑作。ベルギーのもうひとりの天才、ギヨーム・ルクー[1870-1894]の同時代人であり、先輩のセザール・フランク[1822-1890]やダンディとも近い関係にあったビアランは、幼い頃から才能に恵まれ、ブリュッセルやヘントの音楽院で学びつつ、チェロ奏者としての訓練を受けていました。作曲家としても様々な作品を残し、1901年にベルギー・ローマ大賞を受賞していますが、最終的にはシャルルロワ音楽院の教師として地方で活躍したに過ぎず、今ではほとんど知られていない人物といって良いでしょう。
1916年に出版された晩年のチェロ・ソナタには、完成された作曲技術と熱のこもった表現が見られ、聴くたびに発見がある、信じられないほどの豊かなアイデアが含まれています。ギヨーム・マルティニェと広瀬悦子は、この作品をより多くの人に知ってもらいたいと考え、本アルバムの録音を行いました。しなやかな旋律や循環形式の採用といった点で共通するフランクのチェロ・ソナタ(フランク自身が編曲を認めたヴァイオリン・ソナタのチェロ版)をカップリングしています。
フランスのチェリスト、ギヨーム・マルティニェは、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの弟子であるマーク・ドロビンスキーに最初に師事し、その後渡米しボザール・トリオの創設者であるバーナード・グリーンハウスに師事、帰国後はパリ国立高等音楽院でフィリップ・ミュレールのクラスに参加しています。これまで7つの国際コンクールで入賞、13歳でオーケストラに入団し、モスクワ・ムジカ・ヴィヴァ、カザン交響楽団、ウラル・フィルなどと多くのレパートリーの協奏曲を演奏。室内楽パートナーとしては、マルタ・アルゲリッチ、イヴリー・ギトリス、ミッシャ・マイスキーらと定期的に共演しています。
1999年マルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールで優勝し、パリを拠点に活躍する才媛、広瀬悦子とギヨーム・マルティニェは、2021年9月にロシアのエカテリンブルグで出会い、早くも2022年の2月にはデュオとして演奏し、そのままコンサート・プログラムをレコーディングしたいと考え、このアルバムが作成されました。(輸入元情報)
【収録情報】
● フランク:チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
● ビアラン:チェロ・ソナタ 嬰へ短調
ギヨーム・マルティニェ(チェロ)
広瀬悦子(ピアノ)
録音時期:2022年6月
録音場所:パリ、サン=マルセル福音教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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ソプラノはロンバルディ・マッズーリ!
イタリアの精鋭たちによるモツレク!
モーツァルトがその晩年に作曲し、未完成のまま終わり、依頼者も謎に包まれたままの名作『レクィエム』。故郷のイタリアで研鑽を積んだ後、スイスのイタリア語圏の都市ルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院で「ルネサンス・ポリフォニー演奏法」を専門的に学んだマッシモ・グレキが率いるイタリアのピリオド・アンサンブル、マニフィカト・クワイアー&コンソートがその荘厳な響きと精神性に深く迫っています。
イタリア古楽界の若き精鋭たちによって構成されるマニフィカト・クワイアー&コンソートの『モツレク』のために集まったソリストたちは、ソプラノのフランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリを筆頭に世界的名手ばかり。イタリアからピリオド楽器による『モツレク』の注目盤の登場です。(輸入元情報)
【収録情報】
● モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー補完版)
フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ)
エレーナ・ビスキュオーラ(アルト)
ミルコ・グァダニーニ(テノール)
フルヴィオ・ベッティーニ(バス)
マニフィカト・クワイアー&コンソート(ピリオド楽器使用)
マッシモ・グレキ(指揮)
録音時期:2021年6月
録音場所:イタリア、カラヴァッジョ、サン・フェルモ・エ・ルスティコ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
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ポーランド音楽の転換期に書かれた、知られざる2曲の交響曲!
このアルバムは19世紀にポーランドで作曲された知られざる交響曲を2曲収録しています。
フランチシェク・ミレツキ[1791-1862]はピアニスト兼作曲家として活躍し、交響曲はこの1曲のみ残しています。ポズナンのアダム・ミツキェヴィチ大学図書館に写本が保存されており、1972年にポーランド音楽出版社から出版されました。ミレツキは歌劇場でも活躍した人物でそのこともあってか、この交響曲はオペラのスタイルも持っています。しかし、決して感情的な部分だけの作品ではなく、器楽に対する豊富な知識と、その作曲技法によって交響曲として成功しており、ポーランド音楽の「古典派」から「ロマン派」への転換期にふさわしい作品となっています。
ポーランドの著名なヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキの弟であるユゼフ・ヴィエニャフスキ[1837-1912]の交響曲は、彼の最後の作品のひとつです。主にピアノ曲や室内楽曲を残したユゼフ・ヴィエニャフスキとしては、珍しい管弦楽作品となります。またこの作品は演奏された記録が見つかっておらず、このアルバムに収録された音源は非常に貴重なものと言えます。(輸入元情報)
【収録情報】
● フランチシェク・ミレツキ[1791-1862]:交響曲 ハ短調(1855)
● ユゼフ・ヴィエニャフスキ[1837-1912]:交響曲 ニ長調 Op.49(1890)
アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団
パヴェウ・プシトツキ(指揮)
録音方式:ステレオ
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ヴェニス・バロック・オーケストラの元チェリスト、ガッリジョーニ!
パドヴァのC.ポッリーニ音楽院で学んだ後、バロック・チェロやヴィオラ・ダ・ガンバも専門的に学び、ヴェニス・バロック・オーケストラの創設メンバーとしてジュリアーノ・カルミニョーラらと多くの演奏・録音に参加してきたバロック・チェリスト、フランチェスコ・ガッリジョーニが弾くバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
ヴィオールの仲間であり、「新しい」弦楽器としての仲間入りをした最後の楽器であるヴィオラ・ダ・ガンバは、その暖かな色彩感溢れる音色、広い音域、多数の弦による和音の演奏能力、そしてその構造で高く評価され、その音色だけでなく、キリスト教のシンボルである十字架を明確に連想させることで、多くの人を魅了しました。バッハはこの楽器を好んで作品に用い、聖歌や世俗の声楽作品、純粋な器楽作品でも、この楽器を多用しました。
本アルバムでは、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ3曲に、コラール前奏曲と協奏曲からのガンバ・トランスクリプションをカップリング。ガンバのユニークな特徴とチェンバロとの豊かな相互作用の可能性、そして、バッハの思い描いたこの楽器への魅力を充分に引き出しています。(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ:
● コラール前奏曲『いと愛しまつるイエスよ、われらここに集いて』 BWV.731
● ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番ト長調 BWV.1027
● コラール前奏曲『目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ』 BWV.645
● ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028
● 協奏曲第1番ニ長調 BWV.972よりラルゲット(原曲:ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.230)
● ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番ト短調 BWV.1029
フランチェスコ・ガッリジョーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ)
録音時期:2022年6月
録音場所:イタリア、カルチェリ、アッバツィア・サンタ・マリア
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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イタリアの実力派サンドロ・ブランカッチョ、タルレガの名作を奏でる!
イタリア、ナポリ出身のギタリスト、ヴィンチェンツォ・サンドロ・ブランカッチョによる、現代ギターのレパートリーの父フランシスコ・タルレガ(タレガ)の作品全集がスタート。第1巻では主に舞曲に焦点を当てており、このジャンルにおいて、タルレガは多くの短い傑作を残しています。
マズルカ、ポルカ、ワルツのような東洋の舞曲については、ショパンとその細密な形式の扱いに触発され、『アラビア風奇想曲』『ラ・カルタヘナ』『ムーア人の踊り』などでは、スペイン人がアラブの文化や音楽様式に魅了されたことを示しています。これらの作品を通して、タルレガの音楽の温かさ、情感、優雅さ、そして、洗練された音楽素材の扱いに魅了されることでしょう。
サンドロ・ブランカッチョは、2014年にはドイツ、コブレンツのライン州立フィルハーモニー管弦楽団との共演でロドリーゴのアランフェス協奏曲を演奏するなど、ヨーロッパを中心に世界各地へと活躍の場を広げているギタリスト。すでに10を超える国際コンクールでの優勝、入賞歴を持つなど実績も十分です。(輸入元情報)
【収録情報】
タルレガ:
● アラビア風奇想曲
● ムーア人の踊り
● アデリータ
● アルボラーダ
● 夢
● ラ・カルタヘナ
● オダリスクの踊り
● マリエッタ
● グラン・ワルツ
● ゆりかご
● マリア
● ロシータ
● パキート
● ペピータ
● イザベル
● メヌエット
● タンゴ
● マズルカ ト長調
● 2人の幼い姉妹
● パヴァーナ
● ワルツ
● マラゲーニャ
● ホタ
ヴィンチェンツォ・サンドロ・ブランカッチョ(ギター)
録音時期:2022年8月
録音場所:イタリア、チーゴレ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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