まぁ、何がブームかって、「テクノブーム」ですわ。というわけで日本のテクノ・レーベルの代表曲を集めたコンピレーションなのです。ボーッと聴いてると(9)が気持ちよかったです。テクノの基本は遊び心? テクノの可能性と同時に閉鎖性も感じさせる1枚。
なぜか最近人気絶頂のバルネ・ウィラン。これは88年の作品の日本初登場。朗々と歌う彼のテナーに男のロマンが漂う。その枯れたトーンはメチャクチャにシブいぜ。ミシェル・グライユールのピアノもツボを押さえたプレイでなかなかいい。
『ザ・リバー』は1枚に収まらないから2枚組ではなく、たっぷり20曲突っ走るロックン・ロール集である。しかも内容はまさに彼の生きざまそのものだ。オートチェンジャーで切れ目なしに聴きたいものである。『ネブラスカ』はバックなしの自身のギターとハーモニカのみを使った異色の作品。ステージの激しさとは打って変わった内に秘めた情熱が伝わってくる。