本書は、ローソンが好んで描いたオーストラリアの奥地の人々特有の生き方、その舞台となる風物を扱った傑作22編を編訳したものです。加えて、ローソンのひととなりを最もよく語ると共に、この年代の豪州社会の姿を写した貴重な文献ともいえる「断片的自叙伝」を全訳して収めました。
フランス注目の団体、アンサンブル・ヴォーカル・エデ
20世紀無伴奏合唱作品集 Vol.2!
2005年に設立されたフランス期待の無伴奏合唱アンサンブル「アンサンブル・ヴォーカル・エデ」が、無伴奏合唱作品を集めたアルバム「Ludus Verbalis」の第2集をリリース!
ドビュッシー、シェーファーなどを収録した第1集(EL1128)に引き続き、今回も20世紀から現代までに作曲された無伴奏合唱作品を中心としたプログラムで、ブリテンの『神聖と世俗』、プーランクの『7つの歌』、ヒンデミットの『7つの歌』など、20世紀の合唱曲を聴くに外せない名曲が多く収録されています。また、イギリスの現代作曲家フィリップ・ローソンの『ア・イェイツ・トリロジー』は、アンサンブル・ヴォーカル・エデが委嘱した三部作の無伴奏合唱曲も収録。未だ恋に傷ついたことのない、無垢な女性を愛した一人の詩人を描いた瞑想的なハーモニーが美しい作品です。特に、曲のタイトルにもなっているイェイツの有名な詩「天上のクロース」に瞑想的な曲を付けた第2部のハーモニーは絶品! 「金銀の刺繍で飾った天上のクロースがあれば貴女の足元に敷きたいけれど、貧しい自分にあるのはその夢ばかり。だからせめてその夢を敷いてほしい・・・」という男の想いを歌う響きは、まさに天上に広がるオーロラのごとき美しさです。一方、ラヴェルの『3つの歌』は、彼が作曲した唯一の無伴奏合唱作品。1915年に作曲された作品で、フランス伝統のシャンソン独特の軽快かつ無垢な響きの中に、世界大戦への恐怖を想起させる哀しい響きが垣間見えます。
瞑想的で穏やかな作品から不協和音のぶつかりあう緊張感張り詰める作品まで、多彩な曲調のプログラムが魅力の本アルバム。アンサンブル・ヴォーカル・エデの歌声は今回も素晴らしく、総勢18名(ソプラノ、アルト各4名、テノール、バス各5名)というやや小さめの編成ならではの密なアンサンブルで魅せてくれます!(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ブリテン:神聖と世俗
・ローソン:ア・イェイツ・トリロジー
・マルタン:アリエルの5つの歌
・マルチヌー:5つのチェコのマドリガル
・ラヴェル:3つの歌
・プーランク:7つの歌
・ヒンデミット:7つの歌
アンサンブル・ヴォーカル・エデ
マシュー・ロマンド(合唱指揮)
録音時期:2011年10月
録音場所:パリ
録音方式:ステレオ(デジタル)
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名手オールソンが描き上げるアメリカ印象主義
チャールズ・トムリンソン・グリフスの芸術
1970年の第8回ショパン国際ピアノ・コンクールを制覇したアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソン。ブラームスの変奏曲集(CDA67777)、グラナドスの『ゴイェスカス』(CDA67846)に続く新録音の第3弾は、夭折のアメリカ人作曲家チャールズ・トムリンソン・グリフスのピアノ作品集。
留学先のベルリンではフンパーディンクに作曲を学び、ドビュッシーやスクリャービンの音楽からも影響を受けたグリフス。『4つのローマのスケッチ』に含まれる代表作『白孔雀』や『ピアノ・ソナタ』などの秀作を作曲しながらも、1920年に病によって急逝したアメリカにおける印象主義音楽の旗手のピアノ作品。同郷の名匠オールソンの硬質で輝かしいピアノが、その真価を描き出します。(東京エムプラス)
【収録情報】
グリフス:
・3つの音画 Op.5
・幻想小曲集 Op.6
・4つのローマのスケッチ Op.7
・ピアノ・ソナタ
・深き淵より
・冬景色
・3つの前奏曲
ギャリック・オールソン(ピアノ)
録音時期:2012年6月4-6日
録音場所:イギリス、モンマス、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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西部開拓史の伝説的ヒーローの、波乱万丈な生涯を描いた西部劇大作。人生への挫折感や妻の自殺未遂、酒浸りの日々など、数々の戦いを生き抜いた英雄の、人間としての真の姿を追った作品。