ニューヨークの前衛5年ぶりのアルバムはルー・リード、アート・リンゼイ、マーク・リボーなどがゲスト参加し、ブライアン・イーノがプロデュース。重々しい詩情が混沌をゆっくり静かに描き出していく。立体感のある音の中で言葉が踊っている。
簡素ながら研ぎ澄まされた美学のあるウィリアムソンの94年の作品。派手なフレージングがなくとも小粋なスウィング感は抜群で、しかも素朴さの奥に輝く洒落たフィーリングはこの人ならでは。良く知られたスタンダーズ中心の選曲が功を奏した、魅力全開の快作。
パウエル派のピアニストとしてウィリアムソンは50年代にいくつかの素晴らしい作品を発表した。しかし91年録音の本作では、そうしたハードなタッチは影を潜め、どちらかと言えばハート・ウォームなサウンドが特色だ。これが実に気持ち良げに響く。
当時急遽人気が再燃しだしたベテラン、ウィリアムソンが、アル・ヘイグを偲んで制作した95年録音作。しかも、ヘイグの僚友だったビル・クロウを起用し、トリビュートのリアリティも万全だ。渋く輝く熟達な味わいとファットな暖かさとが心を包む佳作。
ジョーンズ、ヘインズというごきげんなリズム・セクションを迎えた本作は79年の録音。キレの良いヘインズの刻みと軽快なジョーンズのベースがウィリアムソンのピアノにぴったりとはまっている。6曲中5曲がピアニストの作品となる会心作。
ウエスト・コーストで50年代に活躍。その後しばらく表舞台から消え、77年久々にレコーディングを再開したときのソロ・アルバム。時折パウエルの影をチラつかせながらの喜々としたプレイが楽しい。この後は割合コンスタントなペースでアルバムを出している。