「経験の不可欠な構造」についての分析的な議論を、「学的ファンタジー」から解き放って再構成する。カントを現代に生かす思索の書。
本書は自己愛パーソナリティ障害の精神病理についてマスターソンがはじめて公けにしたものであるが、これまでの彼の境界例の精神病理論を明確にまとめ、さらにそれを発展させる形で自己愛パーソナリティ障害を論じている。マスターソンは治療技法として境界例には〈直面化〉を、自己愛パーソナリティ障害には〈解釈〉を原則として用いる必要があることを説き、症例の面接記録を順を追って詳細に記述する中で治療技法の実際を明らかにしている。
この本は、幼児から小学生くらいまでの子どもたちの創造性をのばすために書かれたものであり、さまざまなあそびのアイディアを集めたものです。2さいより。
RISC育ての親、ヘネシー、パターソン両教授による教科書の決定版。コンピュータの基本のすべてが、ここにある。21世紀に向けたランドマーク的名著。
いま話題の「新制度派経済学」の全体像を理解する。伝統的な経済分析で軽視されてきた制度や組織を扱う多様なアプローチを、取引費用や所有権という概念をもとに捉え直し、経済システム研究の新たな方向を提示する。
ニューヨーク、ブルックリンの不良少年ボブ・スミス。ブラックミュージックの虜になった彼は“DJになりたい!”という夢を紆余曲折を経ながらも強靱な意志と並外れた行動力で実現していく。そして彼が長い間あたためてきたDJキャラクター“ウルフマン・ジャック”に変身するチャンスが訪れた…。50年代ニューヨークのストリート、家族、恋、銃弾、そして数々のロックンロール、リズム&ブルース…。自らの成長過程と“アメリカの中のラジオ”をヴィヴィッド&ノヴェリスティックなタッチで描いた前編。
ロサンゼルスへ進出したウルフマン。一時的に陥ったビジネス上の危機を乗り越え、映画『アメリカン・グラフィティ』への出演を機に彼のキャリアは頂点へと登りつめていく。時は70年代。ウルフマンは時代を超えて新たなチャンスを求めて転がり続ける…。60年代後半〜70年代のポップ・カルチャー全盛時代を主な舞台にし、ジョージ・ルーカス、ジョン・レノン、エルヴィス・プレスリーをはじめとした数多くのビッグ・アーティスト達とのエピソードをまじえながら、彼の足跡と“ソウル”のすべてが明らかになる後編。
古代世界へタイムスリップ。巡礼、通商、物見遊山…地中海に生きた人びとの好奇心と冒険をいきいきと描く。
大麻リバイバルへの扉を開く。タバコや酒より害の少ない大麻がなぜ20世紀に禁じられたのか?日本の大麻(麻生結)収録。
コンビニは現代の「奴隷の契約」?オーナーたちの悲痛な訴え、激増するコンビニ訴訟。「繁栄」の影で、いまなにが起こっているか…。24時間365日、働いても働いても儲からないシステム-共存共栄の理念はどこへ行ったか?優越的地位の濫用-契約構造の徹底分析。コンビニ改革の方向性を探る。
先端的な制御理論を実際のシステム設計に応用しようとしている企業の研究者や学生のために、モデル低次元化とコントローラ低次元化の理論的な基礎を説明する。
「ローマ教皇」という一人の人物の立場から見た「西欧史」が本書のテーマである。教会の長という立場からの観測である。当然見える範囲は限られる。しかし、誰が・いつ・どのようにして見たのかが曖昧な一般の歴史教科書に比べて、記述が具体的・「非中立」的であるぶん、生き生きとしている。
本書は免疫系を横観して、その全体像をやさしく解説することを趣旨とした本である。免疫を学ぼうとする人が、まず読む本として、あるいは副読本として、もっと詳しい免疫学縦観教科書を読む傍ら本書を読めば、きっと免疫の理解が容易になるだろうし、初学者の域を脱した人でも本書により大いに知識が整理されるに違いない。しかもきわめて平易に書かれていて短い本であるから、覚悟して机にすわって読まなくても、立って電車の中でも短時日で読める気軽さがある。