ウエスト・コーストで50年代に活躍。その後しばらく表舞台から消え、77年久々にレコーディングを再開したときのソロ・アルバム。時折パウエルの影をチラつかせながらの喜々としたプレイが楽しい。この後は割合コンスタントなペースでアルバムを出している。
のっけからご機嫌なハード・バップが登場する。ソニー・クラークの作品をウィリアムソンが取り上げたこのアルバムは、同じようなタイプのピアニストによるものだけあって聴き応え十分だ。それにしてもウィリアムソンは魅力的なハード・バッパーだ。
大ベテラン、ミルトのオーケストラ共演最新作。ミルトのヴァイブは、かつてよりも都会的に洗練された感じだが、それでも十分にソウルフルな世界が繰り広げられている。バックに伍してパワフルにエネルギッシュに演奏するミルトに敬意を表したい。
特別企画のコルボによるバッハ4大宗教曲のひとつ。コルボの演奏はキリストの誕生の喜びがそのまま伝わってくるさわやかなバッハで、演奏・録音共に秀逸。
あまり最先端すぎて、ポピュラリティよりその才女面ばかり強調され、音楽ファンよりも、若手ブンカ人にもてはやされているのが現状。単純にポピュラー・ミュージックのニュー・ウエイヴとして聴いてみればそのシンプルな美しさが感じられるだろう。
アメリカで第二次世界大戦後に書かれたオペラのアリアが集められている。アメリカでこんなに美しいアリア(どれも調性にもとづいている)が書かれ続けてきたことに感銘を受けた。もちろんその感銘、アップショウの名唱による部分も多いのだろうけど。★
97年のアルバム。適度にハードで適度にポップなネルソンらしさが戻ってきている。あとはメロディ作りというところだが、全盛期から見れば8割ぐらいは戻ってきているといえる。ハードなポップスが好きな人ならスンナリ溶け込めるだろう。
パリ仕込みのコケティッシュさがもて囃された50〜60年代のジャズ・シンガー。名前からしてアイドル系、この声に当時ハマった人もいたものですねえ。とはいっても、スタンダードではなく通好みのブロードウェイ・ヒット曲ばかりを歌っているのは立派だ。
最高の音で楽しむために!