レイ・ブラウンに捧げたアルバムで、全編にカーの美麗なアルコが響きわたる。ピアノ・トリオに、フロント楽器としてもう一本のベースが全編ソロを取るというアイディアもユニークだ。解説にある、若き日のカーがレイに贈られた言葉というのが、また面白い。
ウィスパー・ヴォイスが心地好い、ボサ・ノヴァ・シンガーの『ブルー・ボッサ』に続くアルバム。西海岸のスタンダードを中心に、ブラジル・ギターと伸びやかなヴォーカルを聴かせてくれる。