一つの事実の背後には、数多くの意外な面が隠されている。取材の過程でぶつかり、作品には表われなかったさまざまな思いがけないエピソードを、改めて紹介する。同時に、いかにして作家が素材を見つけ、資料を探し、取材をし、対象に肉迫して作品を完成させてゆくかをうかがわせる、興味深い好エッセイ集。
母が死んだ。「静子さんは、太宰さんのところにいったのよ」何人かの方が、ひとりになった私を励まして下さった。…大手術もむなしく、この世を去った母への痛哭の思いを中心に、母子2人きりで過ごした少女時代の想い出、初めて体験する一人暮らしの寂しさととまどい、結婚への憧れ、そして母から聞かされていた父への思慕を、のびやかな文章で綴る。ういういしい純な魂が奏でる父母へのレクイエム。
「いい道具」とはなにか?文房具の魅力に取りつかれた著者が、手に入れ、試してみたモノを、知性と感性で分析する文房具真髄読本!
フリーの音楽評論家が、何を血迷ったか百万円以上もするパソコンを買い込んだ。キーといえば電卓のそれぐらいしか叩いたことがなく、目覚ましの説明書さえ読み間違える昭和ヒトケタ世代。その著者が、今や高級機を駆使し、企業にアドバイスし、専門誌にまで登場するパソコン人間に変貌した。一体、何が起こったのか!
データの採取、分類、整理をはじめ、記録、通信、あるいは時間管理などを強力にバックアップする文房具のいろいろを紹介し、知的生産の効率化のためにどう活用したらよいかを解説する。アイディアいっぱいの新製品から、誰もが欲しくなる世界の名品までを網羅。豊かな書斎生活を演出するための1冊。
日頃何げなく使っている文房具の表情を、軽妙な語り口で活写した楽しい文具談議。あわせて、食いしん坊を自認する著者が、全国各地の味覚を訪ねた「百味雑記」を収載。
諸家の万年筆に対する雑感と興味と経験と現時に於ける万年筆の勢力と各種の万年筆の特徴と便益と各種の趣味あるペン描きの挿画と。
情報化社会を楽しく生きるコツは、できるだけ多くの話題を持つことである。そこで本書では、歴史のマル秘エピソードから最新若者用語まで、思わず誰かにしゃべりたくなるようなおもしろ・ウンチク知識を網羅、そのうえわずか2行でネタの要点がわかるという画期的な書である。
鉛筆や万年筆から生まれる文学、絵画、音楽、建築-創造と夢を生みだす、手になじんで放せないとっておきの掌中の一本。
手に馴染み、気持ちに奇り添う文房具。その想い出や新たな発見、工夫や悦びを語り、急速な機械文明と人間の行方を想う珠玉の随筆集。
メール、レポート・企画書作成…。文章処理マシーンとしての利用が最も多いパソコン。では少しでも快適に文章を書くためには何が必要か?日本語入力システムや漢字変換のちょっとした工夫で、パソコン環境はずっと使い易くなり、パソコンへの親しみも大いに増す。本書では、電子辞書利用術や、単なる文章作成だけにとどまらずアイデア創造のツールとしても役に立つアウトライン機能などを紹介。「速く簡単に上手な文章を書く」テクニックを身につけ、パソコンと良き友達になるための一冊。
二十世紀の終わりに当たって、この百年に誕生したヒット商品の数々と、その背景にある世相を写真と記事で紹介。本書は「なぜヒットしたのか?」を追求し、発売当時及びヒットした当時の商品写真や広告写真を交えて年代順に構成。世相は、そのとき、あのときの懐かしの名場面写真に加えて、主な出来事や映画、テレビ、漫画、音楽等を時代ごとに年表形式で構成。アイデア次第で、一つのヒット商品から大企業へと変身する過程や、絶え間ない研究、開発、努力で、やっとこの世に誕生したヒット商品など六十三点を紹介。
パソコンがこんなに普及する世の中になっても、パソコン嫌いの人はまだまだ多い。「パソコンを使うようになると漢字を忘れる」とか、「ステレオタイプな文章しか書けなくなる」などと、まだ思っている皆さん、パソコンは実は「あなたの思考力をおおいに高める、人生の味方」なのです!本書は、超ビギナーでもラクラク読みこなせる、パソコンライフへの第一歩の一冊です。
愛すべき万年筆、お気に入りの腕時計、革装の手帳の手触り、何度読み返しても面白い文庫本、優雅で品格のあるネクタイ、軽くて足に吸いつくような靴…。満足感と幸福感を買う楽しみ。
気になる「あれ」を作っている人はどんな人たちなんだろうー本書はそういう単純な動機から生まれました。経済のソフト化とか、他国の追い上げによって、モノ作りの現場は自信を失いかけているかのように報道されていますが、ちょっと視点を変えてみると、素敵でかっこいいモノが生み出されています。そして訪ねていくと…そういうモノたちは、「職人技」によって支えられているものでした。十の物語が紡ぎ出す新しいモノ作りに、参加してみませんか。
甦る。真夏の海の眩しさが。いつか見た、あの風景に出逢いたいーそうだ、今度の旅は、大人発、青春時代行きー無限に拡がるレールの先の未知なる出逢い。
実用品からコレクション用まで、国産万年筆400本以上を収録。
江戸から明治、人々は苦労して新しいものを取り入れ、初めてのものを作りだした。歴史小説家が豊富な史料を駆使して書いたパイオニアたちのとっておきの物語。
売れない時代に売りまくる商売のコツ。