資源の乏しい日本にとって、日本が成り立ち条件は人一倍働くか、人一倍知恵を出すしかない。日本経済の成功を縁の下から支えてきた、企業のダイナミックな技術開発活動を、テクノマネジメントの立場から自分史的視点で述べる。
剣を握った時から、人は人を傷つけるようになった。ペンを握った時から、人は人に愛を綴るようになった。ゲーテが「外に出た頭脳」と呼んだ「手」に握られたペンの先からは、それぞれの人の想いがこもる個性的な文字がじかに紙面に現れ、息づいた文が綴られていく。誰もがペンは剣よりも強く、文は人なりという言葉を実感する。パソコンで打ち出される誰のものとも知れず、記号でしかない文字に飽き足らなくなった人々は、いま再び自分の手が握る万年筆で自分の文字を書くことの素晴らしさに気づき始めた。いい万年筆を持てば必ず何かが書きたくなり、何を書けばいいかがわかってくる不思議さ!これはその魔法を示す書である。
学校の理科で習った「元素」に親しめなかったあなた、それは元素の本当の面白さを知らないから。私たちの生活のすべてをカバーする全118元素のスゴさと魅力に驚く一冊。
ドメインの転換と深掘りで新たなコンピタンスを見つけ出す。
蛸を使って伊勢海老を捕る奇漁『海老ふせ漁』から肉体を極限まで酷使する『木馬師』まで。最後の職人が伝統の技術を誇る『男の世界』の集大成。
文房清玩の世界へようこそ!どっしりした無垢板の広葉樹の机、硬質な切れ味を誇る切り出し、世界に一本しか存在しないオーダー万年筆、竹の柔らかい弾力が生み出したマガジンラック、スクラップには欠かせない長刃の封切り鋏、緻密な細工にぴたりの握り鋏、品格ある手漉きのワープロ用紙、顔に合わせて微調整された快適な眼鏡、一本の原線から叩き出される誂えの眼鏡フレーム、透明感ある黒がにじむ幻の松煙墨、軽くて不思議な漆硯、伝統ひと筋の毛筆、防水防腐防虫効果満点の柿渋座布団、昔の知恵を今に活かす葛籠。これら造り手の顔が見える書斎の道具はみな、単独で在るのではなく、使い手と一緒に育っていき、かけがえのない逸品となります。
万年筆がアツイ。ヌルヌル、ヌラヌラ、スルスルと、天にも昇る書きごこち。魅惑の筆記具にとりつかれた、職人、メーカー、愛好家がくりひろげる現代の万年筆絵巻。
板坂元が薦めるちょっとしゃれた小粋な小物たち。
万年筆の修理をたのんできた少女を探すうちに、不思議なインクのなぞが明らかになってゆく「赤い万年筆」、戦禍から逃れ、戦後の混乱の中で、その日その日を精一杯生き抜こうとする母子を描く「峠物語」など、生きることへの熱いメッセージが込められた珠玉の6編。
家政夫の中原知春は、大企業の役員をしている四方博文の屋敷での採用にあたり、若くても職務遂行能力があるというところを見せるため、一ヶ月ほど主人である四方に姿を見せずに働くことになる。だがそれゆえに彼は顔合わせまで知春を女性だと思い込んでいた。その勘違いから女装してパーティーに同伴することになってしまった知春は、なりゆきでその後もしばらく四方の偽装デートにつきあうことになりー。
「字が下手だから…」、「形式が気になって…」、「気の利いた言葉がわからない…」、そんな悩みもこの一冊ですべて解決!すぐ書ける心がホッとやわらぐ手紙と言葉。