日本の宗教は社会と密接にかかわりあい、時代に対応して展開してきた。政治と宗教、寺院経営の諸相、庶民信仰の展開、仏教者の思想と救済活動、国家と宗教をテーマに、日本人の宗教をたどる、意欲的論考二十五篇。
本巻は、『日本宗教の社会的役割』(一九六二年八月、未来社刊)、『宗教・習俗の生活規制』(一九六五年五月、未来社刊)を底本にし、単行本未収録論文・エッセイを加えたものである。