■【特集】日本人なら知っておきたい ASEAN NOW
今年は、日本ASEAN友好協力50周年の節目の年である。日・ASEAN関係は今、
リージョナルパートナーからグローバルパートナーへと変貌しつつある。しかも、起業やデジタル化といった側面では、日本を大きくリードしているといえ、彼らの“進取”と“積極性”ある姿勢から学ぶべき点は多い。
一方で、政治の安定、民主化などでは足踏みが続く。
多様なASEANを理解するための「最初の扉」を開けるべく、各分野に精通した8人に論じてもらう。
文・石井順也、野沢康二、塚田雄太、福地亜希、木村昌吾、牛山隆一、山田雪乃、島戸治江、編集部
DATA 1
人口6.7億人 数字でみるASEAN経済
ISSUE 1 大国の「主戦場」ASEAN 日本は独自の互恵的関係を築け
石井順也 住友商事グローバルリサーチ(SCGR) シニアアナリスト
ISSUE 2
ASEANで揺らぐ民主主義 対外イメージ悪化の恐れ
野沢康二 BSテレビ東京 ニュース部長
ISSUE 3
新局面迎えるASEAN経済 課題は「早すぎる脱工業化」
塚田雄太 三井住友銀行グローバル・アドバイザリー部 部長代理
ISSUE 4
ASEANの経済・金融統合 保護主義拡大でも着実に前進
福地亜希 国際通貨研究所 主任研究員
ISSUE 5
存在感増すASEAN財閥 強みは世代交代と目利き力
木村昌吾 KPMG FAS ディレクター
ISSUE 6
日本の「上から目線」は時代遅れ ASEAN企業の実力直視を
牛山隆一 名古屋経済大学 教授
DATA 2
ASEAN10カ国における主要貿易相手国
ISSUE 7
「デリスキング」の恩恵を受けるASEANの脱炭素政策
山田雪乃 大和証券 チーフESGストラテジスト
ISSUE 8
デジタル化進むASEAN 日本企業はもっと貢献できる
島戸治江 三井物産戦略研究所国際情報部東南アジア・大洋州室 室長
■WEDGE_OPINION 1
・終わらぬ円安 立ちすくむ日本 今こそ必要なこの国の“決断”
唐鎌大輔 みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト
■WEDGE_OPINION 2
・セキュリティー・クリアランスは世界で生きる「必須免許」
兼原信克 元内閣官房副長官補、元国家安全保障局次長
手塚 悟 慶應義塾大学環境情報学部 教授
小谷 賢 日本大学危機管理学部 教授
■WEDGE_OPINION 3
・少子化と人口減少を直視し楽観論より“ありたい姿”を描け
鬼頭 宏 上智大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 4
・21世紀は「宇宙の世紀」科学の力で日本の存在感を示せ
永原裕子 東京工業大学地球生命研究所 フェロー
INTERVIEW
・技術力向上に必要なのは 「継続」と「頻度」
中須賀真一 東京大学大学院工学系研究科 教授
COLUMN
・技術だけじゃない 民間の宇宙事業に必要な視点
編集部
■WEDGE_ REPORT
・加速するヤングケアラー支援 理念だけでは語れない(前編)
大山典宏 高千穂大学人間科学部 教授
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:ゴルフから人生を学ぶ 『オーイ!とんぼ』の「人間的成長」(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:解読された日本の外交暗号 米国の「黒い部屋」とは(小谷 賢)
・誰かに話したくなる経営学:インフレ下だからこそ必要な「ヒトに好かれる経営」 (岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『忘れられたBC級戦犯 ランソン事件秘録』 玉居子精宏(稲泉 連)
・偉人の愛した一室:岸 信介 「東山旧岸邸」(静岡県御殿場市)(羽鳥好之)
・近現代史ブックレビュー:『陸軍将校の教育社会史 上・下 立身出世と天皇制』 広田照幸(筒井清忠)
・商いのレッスン:業績第一主義の先に顧客満足はない(笹井清範)
・フィクサー:第一章 乱闘(真山 仁)
・モノ語り。:季節の「盛り」を楽しむ 京都・志る幸(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
■【特集】丹波 土の恵み
兵庫県丹波地域といえば、ふっくら大きな丹波黒豆を
はじめとする農産物や、六古窯のひとつ、丹波焼。
丹波竜と呼ばれる恐竜の発掘現場としても知られています。
これらをつなぐキーワードは土。
丹波の恵みは土の恵みです。
土鍋をはじめとする焼き物の作り手であり、
料理家としても活躍する福森道歩さんと畑を歩き、
丹波焼の窯を巡り、土の底力に触れてみましょう。
●土を見極め、土から生み出す 古窯の里へ
●column 丹波は恐竜の棲家
●土を育てる、土が育てる 大地の実り
●丹波 土の恵み〔案内図〕
■連載
・【新連載】みほとけさんの心に響く奈良仏めぐり: 唐招提寺・鑑真和上像
・おいしいもんには理由がある: 江戸っ子好みのどじょう鍋[東京都台東区、墨田区](土井善晴=文)
・京都の路地 まわり道: 甘党宣言(千 宗室=文)
・ひとときエッセイ「そして旅へ」: カヌーの愉しみ(大竹英洋=文)
・古書もの語り: 『数詩篇』(内堀 弘=文)
・わたしの20代: 為末 大(元プロ陸上競技選手)
・柳家喬太郎の旅メシ道中記: 岡山のデミカツ丼[岡山市]
・ホンタビ!【最終回】: 三村尚彦、門林岳史=編著
『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転する経験と身体』[岐阜県養老郡](川内有緒=文)
・まつぎたけひこのドキドキ遺跡旅: 馬高・三十稲場遺跡[新潟県長岡市]
・地元にエール これ、いいね!: 出雲の鍛冶しごと[島根県安来市]
・旅するリラックマ: 柳谷観音楊谷寺の花手水[京都府長岡京市]
・ホリホリの旅の絵日記: 震災で変わったもの、変わらなかったもの[宮城県気仙沼市ほか](ほり のぶゆき=文・絵)
小学生の頃からずっと化学が好きだった。美しい自然、日本人に必要な常識を徹底して身につけさせてくれた灘中・灘高、京大は世界一ではないと知った日、ハーバード大学のノーベル賞受賞者たち。自身もノーベル賞候補者である著者が、トップ科学者たちが持つ「世界一の感覚」やイノベーションを生む感動をいきいきと描く。
30人の京びいきが薦める
私のとっておきの京都
川邉サチコさん、美木ちがやさん母娘で行く
京都は新しい発見と、
良き出会いに満ちている!
地元の友人が案内する、雅姫さんの
“甘いもの”“京中華”めぐり。
この人と、京都ならではのアンティーク散歩へ。
ユキ・パリスさん/宇佐見紀子さん
エッセイ/私が京都に行く理由1
原田マハさん
ジャンル別に食通が厳選!
京都の本当に美味しい店。
平野レミさん/はなさん/桂まりさん/
沢田眉香子さん/奥村文絵さん/川嶋啓子さん
私を刺激してくれる、あの人を訪ねて、京都へ。
西田尚美さん/山本容子さん/安野ともこさん
フランス人が愛する京都。
エッセイ/私が京都に行く理由2
酒井順子さん
京都人がこよなく愛するとっておきの場所。
食卓を格上げする、京の食材。
吉村由依子さん/山上公実さん/ウー・ウェンさん/こてらみやさん
心が洗われる神社、何度も訪れたい寺院。
羽田美智子さん/山本浩未さん/宮本亞門さん/平澤まりこさん
今日のおすすめスポットは?
京都イベントカレンダー12カ月
エッセイ/私が京都に行く理由3
山村光春さん
旅のスタイルに合わせて選ぶ、
京都の快適ホテル
なぜ日本の中心都市から脱落したのかー異色の京都論!「空襲がなかったから古い町並みが残る」「京料理は伝統的和食の代表」「職住一致が空洞化を防いだ」「魅力的景観は厳しい保護策のおかげ」-これらの印象論は本当に正しいのか?地元の「洛中」礼賛一辺倒に疑問を持つ京大出身の経済学者が、「千年の都」が辿った特異な近現代の軌跡を、統計データを駆使して分析する。
異文化との接触には発見がある。その楽しさを綴った30話。
紀元前四八〇年、人口四九四〇万人の超大国ペルシア・王直卒の大兵力が、長大な道路・舟橋・運河の建設を行い、周辺国を従属させて、二〇〇万人足らずのギリシアに攻め込んだ。ギリシアが負ければ、後の西欧文明はオリエント的なものになったであろう。これに対抗したアテネの将軍テミクレートスは、数学的才能を生かし「サラミス海戦」でトヨタ生産方式の「ジャスト・イン・タイム」と言える戦術で圧勝した。
日本で初めて作業療法士によって書かれた本格的抒情小説。激動のミャンマーを舞台に地域と病院でリハビリに奮闘する日本人作業療法士の一途な愛の行方。混迷極まるミャンマー。その地で身を捧げ、至高の愛に生きた日本人青年とミャンマー人女性の美しくも、切ない物語。
スーパーロボは科学技術、コンピューターサイエンス、データサイエンス、モビリティサイエンスの極致、究極の製品!最高の能力、最高の品格、全知全能の神の如し!日本を救い、世界を変える、驚異の魔力を秘める!
珠玉の詩集ー北の大地より。
日本最大級の洋菓子チェーンの盛衰から戦後の政治経済と社会運動の歴史を捉えなおす。
建築家のための多拠点活動の手引き。空き家の増加やまちの衰退などの社会問題を背景に、知らない土地に住んでみたい、出身地に貢献したい、伝統的なまち並みを残したいなどの理由で、都市圏と地方を跨ぎ、活動する建築家が増えています。改修設計やシェアスペース・宿運営などで知らない土地で仕事をつくっていく、もしくは組織に所属しながら遠方でまちづくりに関わる、旅をしながら働くなど、9組がそれぞれのユニークな働き方とコツについて書き下ろした一冊です。
宗教も科学も自信喪失の時代。行き詰まりを打開するものは?