自治体職員、議員、商店主、住民、コンサルタント…地域間競争を勝ち抜くための郊外大型店誘致と、一方での中心市街地の衰退。日本と同様のジレンマをめぐって苦闘する人々、せめぎ合う自治体、揺れ動く都市計画の運用実態をドイツに追う。
都市生活が直面している廃棄物問題や水・大気・エネルギーなどの環境と資源の制約条件を検証し、21世紀を健康かつ環境豊かで、持続可能な都市の世紀とするための方策を考える。
応仁の乱の終息から五十年。二十歳の青年貴族・山科言継がしるした日記は、以後、半世紀にわたり書き綴られた。見聞を克明に描いた時代の記録として、高い史料的価値をもつ日記が語る、皇室御領や有職故実、医薬・音楽・文学・芸能、京畿の政治動向と社会的事件の数々。激動の時代、京に生きた公家と町衆、そして武将の姿を、一公卿の日記が活写する。
本書は、一級建築士受験に必要不可欠とする用語を厳選し、体系的にまとめ、正確にわかりやすく解説した用語集であり、かつ巻末の索引を利用していただければ、建築用語辞典としても利用できるようになっている。
持続可能な農業、自給率向上が叫ばれながら、現実は農地の激減、耕作放棄地の激増、働き手の高齢化・減少、世界一の大量の農産物輸入である。WTO体制のもとで農業は存立できるのだろうか。
千年の古都・京都。いにしえの世からさまざまな人間の愛憎が交錯し、悲劇を生んだ都でもある。そんな京都の街を舞台に繰り広げられる現代の殺意を鋭い筆致で描いた、ミステリー界の名手たちの競演。六篇収録。
「N電」として親しまれていた京都市電北野線は1961年の夏に廃止となった。オープンデッキ、トロリーポール、ハンドブレーキと時代が停ったような四輪単車が、狭い道や堀川沿いを走る風景は京都に住む人、京都を訪ねる人に強い印象を与え、いまでも「N電」をなつかしむ人は多い。本書では、京都に住み、ファンとしてN電を長年にわたって撮っていた高橋弘氏の写真を軸にして、N電についてまとめた。