桂離宮、御所、二条城などの襖にも用いられ、岡部伊都子、白洲正子、大仏次郎ら文化人も愛した唐長の唐紙。江戸時代から受け継がれた板木文様と、熟練した職人の手加減によってつくりだされる独特の色彩は、古今東西で愛され、いまも新鮮な輝きを放つ。文化財の修復から現代住宅のインテリアまで手がける十一代当主が、その美感覚とものづくりの秘密をはじめて解き明かす。
『蛸虎』のたこ焼き、『松屋藤兵衛』の福耳、『みなとや幽霊子育飴本舗』の幽霊子育飴、『マリヤ』のハンバーグ焼きそば、『アジェ』のホソ塩、『緑寿庵清水』の金平糖…etc.西陣生まれ、生粋の京都人である著者が、観光客が絶対に知り得ない、京都の味を公開。「よそさん」でない目線で、京都の食と京都人を語り尽くした、美味しいエッセイ。
愛着がもて、つい座りたくなる場所に公共空間をどうしたら変えられるのか?住民と計画者のためのガイド。
人類は、動物の中で最も大脳が発達している。なかでも前頭葉はひときわ大きい。それゆえ、この「前頭葉」こそが「知性の座」ではないかと考えられた。しかし、事故や病気で前頭葉に損傷を受けた人を見ても、知能や記憶力が衰えた様子はない。これはどういうことだろうか?前頭葉は、これといった機能をもたない「沈黙野」なのだろうか?知れば知るほど、もっと知りたくなる脳の不思議な世界へようこそ。
都市計画は、豊かな生活に役立つか!?その必要性と有効性、価値と目標、主体と決定方法という根本に立ちかえり、世界の最新理論を紹介しながら、わが国独自の方向性をさぐる。
二十世紀最大の物理学者アインシュタインと、真言密教を説いた偉大な宗教家・空海ー科学と宗教の頂点に立つ二人の天才は、時空を超え、きわめて類似の宇宙観をもっていた。密教の曼荼羅は、現代物理学が明らかにした宇宙創成のシナリオを、千二百年も前に先取りしていたのだ。権威への反発、夢への憧れ、徹底した思索、芸術への共感…本書は、二人が作り上げた宗教的宇宙観と科学的宇宙論を紹介しつつ、宇宙のなかの人間のあり方を思索し、現代科学技術がはまっている陥穽に修正を迫る。
松崎好孝と松崎(旧姓・松井)悦子による夫婦デュオ、チェリッシュのベスト・アルバム。結婚式の定番曲「てんとう虫のサンバ」に代表されるような、メルヘンチックでさわやかなナンバーが満載だ。
「新日本紀行」「きょうの料理」「花の生涯」をはじめ、「天と地と」「新・平家物語」「勝海舟」「徳川家康」など、世界の冨田勲による、NHKの番組でおなじみのスコアがオリジナル音源で蘇る。
脳に良いとされるモーツァルトの曲を、胎教と情操教育に着目して選曲。穏やかな曲が中心の“おなかの赤ちゃんのための音楽”と、心を高揚させる曲を中心とした“0歳のための音楽”の2部構成となっている。
M&Iレーベル移籍後初となるBOX。往年のヒット曲、代表曲、人気曲の数々はもちろん、サザンやスパイダースといった日本のポップスのカヴァー、映画音楽のカヴァーなど、ヴァラエティに富んだ内容が魅力だ。
元祖ホリエモン?劇場型人間、山崎晃嗣の問題作復刊。
ベルリンの壁はどこにあったの?ヒトラーが最期の12日間を過ごした場所は?など、5つのテーマで43か所を紹介。さあ、歴史を歩く旅へ。池澤夏樹氏による「ホロコースト記念碑」案内も収録。
人間はなぜ宗教を生み出し維持してしまうのか?著者の問題意識は鮮明である。人間のいとなみの中から、「宗教」と呼ばれる部分だけを抜き出してきても、宗教を生み出してしまう人間の実態を知ったことにはならない。我々にとって必要なことは、宗教として知ることではなく、何故、どのようにして、人間が宗教を生み出し、維持してしまうかを知ることである。護教的立場とは無縁な場所から宗教学者・作家などの所説を逐一批判することで、いわゆる宗教性を解体する。22年の歳月を経ても古びない待望久しい名著の復刊。