京都のことなら京都の人に負けないぞ!京都には京都の人にしかわからない良さもあれば、東京人にしか見えない美しさもある。
家造り・庭造りの八人の職人が語る日本文化の粋と奥行き。
古都から南の島へ-。老いと障害を抱えての往来の中で見えてきた人の心、福祉のあり方などをやわらかな京ことばで綴る。死の直前まで書き続けた京女・大村しげ最後のエッセー集。
市電の走っていた地域の街路は、御池、五条、堀川、川端通を除けば現在も大きな変化がない。町並みの変化は戦後50年で括ると大きいが、10年ごとに見ると中心部を除けば比較的穏やかなように感じる。見慣れたものが徐々に変化するせいか、一変したと見えないのである。これが京都らしいところかもしれない。
「捕鯨禁止」が生態系を破壊する!水産庁漁業交渉官が語る「日本人がクジラを食べてもいいこれだけの理由」。
伏見桃山の御香宮絵馬堂で、証券マンが毒死した。キャサリンは八坂神社の絵馬に、殺人を予告する恨みの言葉が書かれていたことに気づく。株取引にまつわる愛憎を描いた表題作を含め、おなじみキャサリンと浜口一郎が活躍する七編を収録。密室、アリバイトリックなど難事件を鮮やかに解決する傑作推理短編集。
京都在住歴40余年の著者にして書けた「京都で安全に世渡りする法」。
父・幸田露伴の思い出を綴った文章で世に出た著者は、東京下町向島に生れ育った。気性の激しさ、繊細鋭利な感性、強靱な文体で身辺を語り、日々の発見を精妙に記す。庶民生活を清新に描いた単行本未収録エッセイ101篇。
市民・NPO・自治体で知恵を出し合う環境・福祉・まちづくり。協働促進のためのルールづくりや委託と補助、支援センター、公益信託の新しい活用法などの協働をすすめる方策、力量形成に不可欠なNPO評価システムなど仕組みづくりと、市民と自治体をつなぐ協働コーディネーターやNPO起業家、スタッフなど人づくりに向けた理論と実践の書。
東京は地方の富を収奪することで今日の繁栄を手にしたのではない。その歴史を通じて魅力的な都市になるための努力をしてきたのだ。そして、戦前は東京以外の都市も努力を惜しまず、それぞれの特色ある繁栄を謳歌していた。ところが戦後になって、中央が集めた税を地方に分配するシステムが完成すると、努力は忘れられ、地方都市は魅力を失い「ミニ東京」になりはてた。「地方の時代」を本当に望むのならば、システムを根本から変革しなければならない。
北は北海道から南は鹿児島まで、今も現役で活躍し続ける路面電車。高度成長期に自動車社会の到来とともに、次々と姿を消していったこの路面電車が、環境問題や渋滞解消、またバリアフリーなどの観点から、いまあらためて注目されている。行き詰まりを見せている都市交通問題を大きく打開する可能性をもったシステムとしての路面電車を考える。
ブレークスルーを生み出す力。科学や工学の分野で活躍する10名の研究者が第一線の研究者になるための研究力を語る。
夢二の絵の女に恋した男が祇園を訪れ悲劇の幕は開いた。多重人格、自分恐怖症、異常な愛欲日記、妊娠中絶。同期入社の男二人と女三人の仲間は各々恐るべき素顔を!古都を恐怖の舞台にかえる衝撃作。
京都化野・念仏寺の千灯供養の雑踏のなか、ひょんなことからキャサリンは大学病院の薬剤師・岸田マキと知りあう。数日後、マキが自宅マンションで服毒自殺したことを知ったキャサリンは不審を抱く。が、マキの部屋は完全な密室状態で、他殺の可能性は低いという。さらに、三宅八幡宮で同じ病院の看護婦・桂木加代の絞殺死体が発見され、府警の狩矢警部が動き出した。
京都・平尾谷で大規模な山火事が起きた。火元は産業廃棄物処分場。中古自動車を破砕したシュレッダーダストが自然発火したのだ。ここ数年、同じ原因で小火が続いた矢先だった。二日後、鎮火した現場から遺体が発見された。手がかりは焼け残った瑪瑙のイヤリングとセラミックのブローチ。京都府警の「オコゼ」こと魚津刑事は、警察庁を休職し、身重の妻・玻奈子とともに京都に住む宮之原に協力を仰ぐ…。