ストア哲学の真骨頂とも言うべき倫理学思想。その基礎論を厖大な資料をもとに再現する。本邦初訳。
ビオトープとは、「もともとの生態系が保たれた空間」のこと。しかし、これまでの緑地計画には、その土地にずっと棲んできた生き物への配慮が不足していた。外来種や環境変化に強い種、他の生き物との競争に強い種をいたずらに移入することで、「都市の緑」は、かえって、身近な環境を劣化させ、生物多様性の危機を招いたともいえる。都市緑地をユニークな生態系ととらえ、そこでの生き物の振る舞いを明らかにすることで、「真のビオトープ」づくりの方法を示す。
人は、なぜそのような行動をとるのか。その答えは「学習の原理」により、いま解き明かされる。学習心理学の知見から、日常生活の出来事の理解と様々な問題の解決のための処方箋を提示する。
「快楽」の本質について倦むことのない論議を経て、われわれ人間が幸福な生に至る根本条件は何かを問う。
京都は日本文明の壮大な博物館であり、京都こそが日本文化を支えている。本書は、民族学の第一人者が京都の町並みや伝統産業、文化に見る京都独自の精神を平易に解き明かす。また、上ル下ル、祇園小唄、ブブヅケなど京都ならではのキーワードを取り上げ、京都人の常識や本音を忌憚なく語る。京の町とこころに触れ、日本文化の真髄を知る不朽の京都論。
20世紀前半、イギリスの政治学者ラスキは直面した近代国家の政治体制の矛盾をどのように分析し評価したか。またどのような社会を理想として構想したかー本書は、ラスキ、その弟子マクファースン、ミリバンド、この三者間の思想・諸説の比較をとおして、ラスキの現代世界に対する分析の有効性とその現代的意義を明らかにする。
環境問題が関心を集めるなか、自然と人間の関係はどうあるべきかが問い直されている。自然の価値をいかに認識し、環境問題を考えていくべきだろうか。この問いに対する探究を進める“環境倫理学”の内容を、最新の議論と事例で解説する。
書きこみながら理解できる。複素関数と応用のための基本的な考え方を学ぶ入門書。
生命を育て、生活の素材としても欠かせない土。身近で馴染み深いにもかかわらず、その素性や働きを私達は意外に知らない。「砂漠化」や「土壌劣化」などの言葉がしばしば聞かれるように、自然と人や生き物の営みが見事にバランスされることで育まれた「土」が、今、危機に直面している。「土」の性質や働きを学びながら、21世紀の自然と人の関わりの在り方について考える。