京都は日本文明の壮大な博物館であり、京都こそが日本文化を支えている。本書は、民族学の第一人者が京都の町並みや伝統産業、文化に見る京都独自の精神を平易に解き明かす。また、上ル下ル、祇園小唄、ブブヅケなど京都ならではのキーワードを取り上げ、京都人の常識や本音を忌憚なく語る。京の町とこころに触れ、日本文化の真髄を知る不朽の京都論。
20世紀前半、イギリスの政治学者ラスキは直面した近代国家の政治体制の矛盾をどのように分析し評価したか。またどのような社会を理想として構想したかー本書は、ラスキ、その弟子マクファースン、ミリバンド、この三者間の思想・諸説の比較をとおして、ラスキの現代世界に対する分析の有効性とその現代的意義を明らかにする。
環境問題が関心を集めるなか、自然と人間の関係はどうあるべきかが問い直されている。自然の価値をいかに認識し、環境問題を考えていくべきだろうか。この問いに対する探究を進める“環境倫理学”の内容を、最新の議論と事例で解説する。
書きこみながら理解できる。複素関数と応用のための基本的な考え方を学ぶ入門書。
生命を育て、生活の素材としても欠かせない土。身近で馴染み深いにもかかわらず、その素性や働きを私達は意外に知らない。「砂漠化」や「土壌劣化」などの言葉がしばしば聞かれるように、自然と人や生き物の営みが見事にバランスされることで育まれた「土」が、今、危機に直面している。「土」の性質や働きを学びながら、21世紀の自然と人の関わりの在り方について考える。
きょうというひのちいさないのりがきえないようにきえないように…アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞作家からの贈り物。
世界中の民家、ヴァナキュラー建築を総覧!無名の「建築家」の手でつくられてきた世界各地の多様な住居を体系的に解説。工業材料が蔓延し世界中の住居が均一化するなかで住居の本質を考える手がかりを与える。
阿久悠(あく・ゆう、本名・深田公之=ふかだ・ひろゆき)さんが2007年8月1日午前5時29分、尿管がんのため東京都港区の慈恵会医大病院で死去されました。ご冥福をお祈りいたします
悪友をもじったペンネームで数々の作品を送り出した。名曲は、昭和という時代を彩り、人々の心を温めてきた。手掛けた作品は5000曲。6800万枚を超える総売上枚数を誇り、オリコンランクインシングルは511作を数え、オリコン作詞家ランキングの頂点に立っていた阿久悠さんが天へと旅立たれました。
作詞家、阿久悠の40年に及ぶ輝かしい歩みをCD5枚組で括った力作アンソロジー。単に時代を追うだけの安易な編集は避け、ディスクごとにテーマを分けて構成。とりわけ興味深いのは、特典盤扱いの[5]。ヒットしなかったが愛着のある曲を中心にまとめられた一枚だ。これらの埋もれた名曲群には、阿久が時代に対して放った“くさび”が突き刺さったまま。そこに時代を超えた生々しさがある。北沢夏音氏によるロング・インタビューと収録曲全曲解説を掲載した分厚いブックレットも素晴らしい仕事だ。
ライヴ盤としては10年ぶりの、2枚組のアルバム。2005年6月14日にZepp Tokyoで行なわれたコンサート・ツアーのアンコール・ライヴの模様を、全曲収録した。ライヴから抜粋したライヴ盤はよくあるが、全曲収録というのはそうなく、そういう意味でも貴重。
松崎好孝と松崎(旧姓・松井)悦子による夫婦デュオ、チェリッシュのベスト・アルバム。結婚式の定番曲「てんとう虫のサンバ」に代表されるような、メルヘンチックでさわやかなナンバーが満載だ。