時は昭和九年。関東大震災から復興を遂げ華やかなモダン東京を謳歌したのも束の間、戦争の影が徐々に忍び寄っていた。ついに寅弥が我が子のようにいとおしんできた勲にも召集令状が届く。国の無体に抗おうと松蔵らが挑んだ企みとは?激動の時代へと呑みこまれていく有名無名の人々に安吉一家が手をさしのべる五編。人の痛みを、声なき声を、天下の侠盗たちが粋な手並みですくいとる。
植物学の祖と称される著者がヘレニズム世界の五百余種の植物を、はじめて分類記載し、用途や利用法まで伝える書。
世界遺産を含む名庭園131景。
開校わずか3年で4人のアニメ主演を世に送り出した(8期生には『ドラえもんの』のび太役の大原めぐみも)松濤アクターズギムナジウムが監修。GyaOの人気番組「声優になる!最強学園」がトレーニングブックになりました。目からウロコの、お役立ちレッスンプログラム満載です。
江戸時代の大ヒット旅行書シリーズ「都名所図会」「拾遺都名所図会」から京都名所と名場面を厳選し、絵ときスタイルという独自の趣向で古今の習俗や人間模様を活写する案内書。現代も多くの観光客を集める有名な寺社や山・川の名所のほか、名物・土産物、祭りや歳時記も題材にし、江戸期の京都と現代をつなぐ生活文化や歴史・地理がわかる全三十六景の名所が登場。
人間はどこまで「脳」の謎に迫れるのか?世界の研究をリードした重鎮と第一線の研究者が、未知の世界へ踏み込んだ先人たちの業績を振り返り、研究史を切り開いた諸概念と近未来のテーマを闊達に語る。最先端の巨大科学となった研究も、人の営みの積み重ねによって展開していく。科学と科学者のあり方を、研究者自身の体験から生き生きと描き出すことで、過去から現在、未来へと見渡す脳研究の鳥瞰図。
「朕は国家なり」。華やかな宮廷生活と数々の侵略戦争、強権的支配体制の確立。絶対君主の代名詞ともいえる王が、実はフランス革命の先駆者だった?歴史家が明らかにする、太陽王の仮面に隠されたルイ14世の素顔。
本書は、朝鮮の歴史を平易・簡潔に述べることをめざすものである。
よく設計図やレシピに喩えられるゲノムとは?2003年にヒトのDNA塩基配列がすべて判明し、どの染色体のどこにどんな遺伝情報が載っているかが、かなりわかってきた。それを図にまとめたものが「ヒトゲノムマップ」である。遺伝のしくみやDNAからどのようにタンパク質ができるかなど、ゲノム科学の基礎を解説するとともに、ゲノムマツプの読み方を詳しく紹介する。
ローマ世界最大の歴史家リウィウスが、建国以来の歴史を臨場感あふれるタッチで描いた編年史。
都市の空間や環境から政治や経済のしくみ、そして生活や信仰のかたちから、都市が育んだ文化や芸術まで、多種多様な題材を通じて、12-16世紀のイタリア都市社会の特徴と、そこに暮らす人びとの姿を浮き彫りにする。
源氏物語誕生より10世紀、当時の社会に考古学から迫る。(財)京都市埋蔵文化財研究所の持つ豊富な写真・調査結果を収録。地元・京都だからできた、他に類を見ない記念出版。