京都の老舗料亭の当主・朱堂旬は、番頭に仕事を任せて遊んでばかりーと周囲には思われているが、じつは人気写真家・金田一ムートンとして、葵祭や祇園祭、十日ゑびすや紅葉の名所等、京都の風物を撮影していた。彼のカメラがとらえるのは景色だけではなく、訪れる人々の秘めた悩み。「松葉」のにしんそばなど、京都グルメでその心を癒しながら、ムートンは彼らの問題を解きほぐしていく。文庫オリジナル。
幼い頃から「あやかし」が見える芹沢天音。そのせいで仕事を辞め、祖父が生前、和菓子店を営んでいた家で暮らそうと京都を訪れる。ところがそこに見知らぬ青年と双子の幼いきょうだいが。青年・成清は祖父に頼まれて店「雲龍庵」を継ぎ、三人で切り盛りしているという。怪しく思いながらも、祖父の遺した言葉を聞いてしばらく同居することにした天音。ところが双子は眠くなるとなぜか小さな白虎に変身。しかも成清の頭には小さな角が見えて!?あやかしが営む店で、あやかしと始めた不思議で優しい同居生活。京都和菓子×あやかしストーリー!
見たこともない、でも一度は訪れたい、京都の美しい名庭。歩いてめぐりやすいよう、全96社寺の庭をエリア別に紹介!すべての庭園の解説を、日英対訳で掲載しています。平安から江戸に作庭された、歴代の至極の庭を散策しよう。
神仏や化け物が絡む事件を解決する京都府警あやかし課に配属されて二ヶ月が経った新人女性隊員、古賀大。簪を抜くと“男”になる力をコントロールすべく、先輩の坂本塔太郎とともに修行に励む日々を送っていた。そんな折、ある男性から「妙な笛を買って以来、化け猫につきまとわれているから助けてほしい」と依頼がきて…。大と塔太郎の関係にも注目の、傑作現代ファンタジー第二弾!文庫オリジナル。
本書は、明治・大正期の京都で制作・流通・鑑賞された絵画、工芸、建築、庭園さらには定期刊行物や書物など広範なジャンルをとりあげて論じることにより、近代京都の美術工芸をめぐる状況の解明を試みる。また、化学者や技術者、パトロンや学者たちなど、美術史の文脈にはこれまでほとんど登場しなかった人びとが、美術工芸家をめぐるネットワークとして浮かび上がる。いまだ途上にある、近代京都の美術工芸研究を更新し、その作品や資料の評価、位置づけを問い直す論集。
あなたにとって、アナタとは?「TV Bros.」の人気連載の単行本第二弾。
東京の東と西、名古屋、京都、大阪、そして東北ー。全国各地で、ぶらりぶらりと呑み続けた15年間。なかでも、著者がほんとうに好きになった酒場を、訪れたときのエピソードとともに紹介。お酒や絶品おつまみのほか、ご主人やおかみさんとのやり取り、おなじみさんとの会話ー。あなたも、一緒に呑んでいる気分になる!
反逆の教祖、社会起業家、大仏を建立。朝廷の弾圧に耐え、魔霊の支配する時代を革新。
強く、速く、正確に投げられるフォームを身につけよう!QRコードで簡単に正しい動作がチェックできる!コンビネーションやチームとしての鍛え方で差をつける!全国大会優勝の強豪チームが実践する練習法で、「勝つドッジ」に必要な能力が伸ばせる!
「頭がいい」とは脳の「状態」なのです。頭のはたらきのいい状態のときは、目の前の問題が簡単に解決できるし、未来を楽しく創り出していくことができる。すっきりと気分もいい。そんな状態のときをどんどん増やしていくにはどうしたらいいか?本書で詳しく解説します。
日々スマホを使ってチャットをし、乗り物を使って移動し、パソコンを開いて思考する私たち。これらの「もの」は非人間の「もの」なのか、「ひと」の一部なのか、それとも私たち自身がじつは「もの」なのか?鍛冶屋と鎚の対話、将棋ソフトと人間の棋士の相互作用、ひとが「ひとでなし」化されたホロコースト等、世界各地の多様な事例をもとに「もの」と「ひと」の混淆した関係を暴く、斬新な人類社会論。