幼いあのころを思えば、胸によみがえるあの歌、この歌。四季それぞれの遊びや生活のなかに息づくわらべ歌の世界。
ストア派哲学者でローマ五賢帝の一人、マルクスが綴った名高い哲学的日記。
儒道二教の元は一つ!!儒教を修め、老荘を楽しんだ著者が混濁の世に人の生き方を真摯に論じた18篇。
本書は、建築の強と用と美を追求した古代ギリシア・ローマから、中世の技術と思想をリードしたキリスト教建築、ルネサンスに始まりさまざまに開花した近世建築まで、建築様式の歴史を描く。
たたずまいに秘められた美の文化。静かな美しさをたたえる庭園・公園にも、その背後には語り尽くせぬ歴史がある。日本とヨーロッパ、対照的に見えるふたつの流れから、21世紀の景観デザインを示唆。
思想と現実のはざまで、「近代」は多様に結晶した。産業革命からポスト・モダン以後まで、類書を圧倒する多数の建築家・作品を取り上げ、近代建築の全貌を明らかにする。詳細な索引付。
今、スペインでは宗教と祖国の一体性へと導いた中世後期からの歴史過程を負の遺産として評価しようとしている。一四九二年は、スペインが中世に栄えていたイスラームとユダヤの豊かな文化を喪失した年、スペインがカトリック的宗教統一に向かって閉鎖的な社会になっていった年として記念され、あわせて多文化共生の重要性が強調された。歴史的記憶は大きく塗り替えられている。
激動の前四世紀にギリシア統一を訴えた、弁論術の巨星の全容が今、蘇る。本邦初訳。
革命と反革命がせめぎあう20世紀ラテンアメリカを舞台に検証する-。宗教パワーはどう動くか。
チベットモンキーはニホンザルに近縁な中国のサルだ。彼らは群れの仲間達と仲良くなろうと、子ザルを抱いていって一緒に持ち上げる。オス同士はペニスに触れつつ抱きあう。ケンカでは血縁のないメス同士も連合を組む。そして夜にはみんなで岩棚で泊まる。そんな暮らしの中で、彼らがどのような「社会的知能」を使っているのかを探る。
学生・社会運動の嵐が吹き荒れた1969年の5月13日、超満員となった東大教養学部で、三島由紀夫と全共闘の討論会が開催された!自我と肉体、暴力の是非、時間の連続と非連続、政治と文学、観念と現実における美…。互いの存在理由を巡って、激しく、真摯に議論を闘わせる両者。討論後に緊急出版されるやたちまちベストセラーとなり、いまだ“伝説の討論”として語り継がれる貴重なドキュメント、三十余年ぶりの復活。
91歳の思い残し、語り残し。名旅館「柊家」を訪れた、三島由紀夫、川端康成、林芙美子、チャップリンらが、旅先の宿で見せた素顔と心に残る思い出に、著者の心意気を重ねて綴る珠玉の一冊。お・も・て・な・しのこころが演出する至福のひととき。
わたしね、きょうとあしたのさかいがどうなっているかみるんだあ。きょうはおおみそかで、あしたはおしょうがつでしょ。なんか、すごいんだとおもうよ。
木造の伝統工法を支える土壁が、阪神大震災以来、ふたたび注目されている。名匠と第一線の壁塗職人があますところなくつづる、歴史と工法。
大都市にふさわしいインフラと、品格のある魅力的な景観を持つ「東京」の実現のために、情熱をかたむけ奔走した人々がいた。幻の帝都復興計画の立役者・後藤新平、外苑の並木道や隅田公園を作り上げた折下吉延、井荻地区の区画整理を推進した内田秀五郎など。理想と情熱のかぎりを傾けて作り上げられたさまざまな都市計画は、どのように実現され、また挫折に至ったのか。関東大震災後や太平洋戦争後の復興計画から東京オリンピックにいたるまでのプランや歴史を丹念にたどるとともに、現代の都市計画の問題点を指摘する画期的な一冊。
最大のラテン詩人が、英雄とローマ建国の物語を歌いながら、「歴史の運命」を示唆する壮大な叙事詩。
都市と建築の中間に位置する「街並み」は、そこに住みついた人々が歴史のなかでつくりあげ、風土と人間のかかわりのなかで成立した。世界各地の都市の街並みを建築家の眼で仔細に見つめ、都市構造や建築・空間について理論的に考察する。人間のための美しい街並みをつくる創造的手法を具体的に提案した街並みづくりの基本文献。