ともだちとどうつきあうか悩んでいるきみへ。
家父長的な原理に対抗して、女性的な「差異」の擁護を主張してきた第二波フェミニズムは、「限界」に突き当たっている。「女性性」の在り方が決して一枚岩ではなく、文化・エスニシティごとに異なるという現実に直面して、「フェミニズム」の定義自体が分散化しつつある。フェミニズムが追求してきた男性原理への「適応の彼方へ」という目標を、現代の法・政治思想における「自由」論とどう接合していけばいいのか。脱構築的フェミニズム法哲学の旗手ドゥルシラ・コーネルが、様々なレベルでの二項対立構造の彼方にあるフェミニズムにとっての新たな「倫理的理想」を呈示する。
老女マリアンが友人から贈られた奇妙な耳らっぱを手に、老人ホームで痛快な冒険を繰り広げる。92歳のアリスの大冒険。
なぜ我々は働くのか。この素朴な問いに対して、正面から答えることは難しい。なぜなら、働くことの意味は人によって異なるからである。それゆえ、私たちは、この問いに対する「自分にとっての答え」を見つけなければならない。本書は、思想、成長、目標、顧客、共感、格闘、地位、友人、仲間、未来という10のキーワードを通じ、「自分」という作品を残すための生き方を、深く問いかける本である。
ヨーロッパ文明の一つの原点となるギリシア神話全話を大家・里中満智子が流麗なタッチでコミック化。
自然が生みだす個性豊かな色と形。100%ナチュラルが魅力の淡水パールのすべて。
ギリシア神話最大の英雄、神と人間の子ヘラクレスの大いなる冒険物語。
なぜおしるこに塩をひとつまみ入れると甘味が増す?ワサビは辛いのに、なぜ食べても汗が出ない?なぜコーヒーやビールのような苦いものをおいしく感じる?冷えた味噌汁はなぜまずい?など、毎日の生活の中から出てくる疑問ばかり全84項目をとりあげ、舌と脳で感じる「味」のふしぎをやさしく解き明かす。楽しみながら味のすべてがわかる、味の入門書決定版。
心変わりした夫に天罰にも等しい苦しみをー王女メデイア、戦慄の復讐劇。
アキレウス、アガメムノン、ヘクトル、10年にわたる誇り高き勇者たちの血戦ートロイア戦争。
トロイア戦争終結後10年ー果てしなく続く辛苦を乗り越え故郷へ帰還したオデュッセウスの物語。
七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。