民族音楽に入門てあるのか。音楽構造は単純だが、音楽そのものはディープなんだ。南太平洋とひとくくりにはなっているが、音楽自体は実に幅広い。古いハワイの音楽に似ていたり、東南アジア、インディオ、アフリカとも通じるものもあるし、と興味深い。
約30年に渡りイージーリスニング界の第一線での活躍は目ざましいものがある。独特で流麗なストリングス・サウンドは、時の流れに沿って私たちを楽しませてくれる。これは90年来日記念としてヒットナンバー66曲を集めたベスト。保存版としてぜひお推めしたい。
気負いのない、だけど、歳月や年齢が行間に刻み込まれた歌声が気持ちよく響く。風のころからAORへのアプローチに際立った個性を発揮していた人だけに、時代の要求とも言える新作だったといえる。音信が途絶えていた旧友から久々に手紙でももらったような気分だった。
ヴァイオリンの中西が作曲・演奏したTV&CM集。全曲インスト。BSのJリーグ・イメージソング(10)、ドラマ「わがままなおんな達」の(12)以外はCMから。内容は曲名からイメージできると思う。優雅でなだらかな午後の空想の時って感じ。弦が好きな人はぜひ。
ファンハウス時代のシングル集。(1)からメロづくりのセンスの良さ全開。頭でっかちなところがなく、自然に流れるメロディはこの人の天賦の才を感じさせる。もう少しシンプルなサウンドで聴いてみたいなと。これをアンプラグドでリレコはいかがなものか。
しの笛というのは、つまり和笛で、今風の曲を演るとどんな具合になるのかなと。その昔、初めて尺八ジャズを聴いたときはずい分違和感があったけど、こちらは案外スンナリと耳に入った。なかでも(2)の桑田メロディーがハマッているのには、さもありなん、と。