21世紀を総括し、新しい世紀の幕開けに口腔と全身を担当する専門家に協力を求めて総合的な研究が進められた。この研究プロジェクトは大きく2つのサブテーマに分けられており、ひとつは、これまで伝承の範囲にあった口腔の健康が全身の健康に与える事象について科学的な論証(evidence based science)を求めるものであり、他のひとつは、高齢化時代を迎え8020運動の支援システムとして口腔診査項目を電子化し、これを基に8020データバンクを構築することであり、合わせて国民の高質なQOLの確保に資するものである。本書はこれらをまとめたものである。