・わが国において死因のトップは約40年にわたってがんであるが、そのようなわが国においても、高齢者ではがんと循環器病で亡くなる人数はほぼ同じであり、後期高齢者になると循環器病で亡くなる人のほうががんよりも多い。
・循環器病の診療、研究を大きく発展させるため2018年12月に「健康寿命の延伸等をはかるための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(以下、基本法)」が成立し、2019年12月1日に施行された。
・本特集では、基本法とそれに基づいて作成された基本計画と推進計画、さらには日本循環器学会が作成した「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」について関係の深い先生方にご解説いただく。
■ 脳卒中・循環器病対策基本法 -今後の展開
・はじめに
・基本法成立の経緯
〔key word〕基本法、健康寿命、循環器病、超高齢社会、脳卒中
・基本法の3つの理念とその意義
〔key word〕循環器病対策推進基本計画、予防・啓発、診療提供体制、医療連携、研究
・循環器病対策推進基本計画ーー脳卒中に対する予防と診療提供体制
〔key word〕診療提供体制、脳卒中センター、均てん化、遺伝子組換え型組織プラスミノーゲン活性化因子(rt-PA)静注療法、機械的血栓回収療法(MT)
・循環器病対策推進基本計画ーー心血管疾患に対する予防と診療提供体制
〔key word〕循環器病対策推進基本計画、循環器病、診療提供体制、予防
・脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画ーー脳卒中研究の推進
〔key word〕疾患データベース、RNF213関連疾患、細胞治療
・脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画ーー循環器研究の推進
〔key word〕脳卒中・循環器病対策基本法、循環器病克服5ヵ年計画、ゲノム・オミックス研究、疾患モデル研究、AI・数理モデル研究
・循環器病対策の政策評価とロジックモデルーープログラム評価方式で患者アウトカム向上を担保
〔key word〕循環器病対策、ロジックモデル、プログラム評価、セオリー評価、インパクト評価、評価指標
●TOPICS
腎臓内科学
・ミネラロコルチコイド受容体によるpendrin活性化
再生医学
・筋ジストロフィーモデルマウスにおけるヒトiPS細胞由来骨格筋幹細胞の移植治療研究
加齢医学
・皮膚幹細胞の老化を、糖鎖から紐解く
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・14.皮膚をうごめく寄生虫の数々(顎口虫その他いろいろ)
〔key word〕皮膚爬行症、顎口虫、マンソン孤虫、ブラジル鉤虫、トリ眼虫
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・13.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病原体検査
〔key word〕新型コロナウイルス感染症、COVID-19、SARS-CoV-2、核酸検出検査、抗原検査
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・12.新型コロナウイルスのワクチンーー適切な情報提供で接種の推進をめざす
子育て中の学会参加
・6.ママの学会参加は家族の協力があってこそ!--子育てしながら専門医取得をめざす
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・体外受精・胚移植、顕微授精といった生殖補助医療は20世紀終わりから爆発的な普及をみせ、現在では不妊症治療の中心となっている。
・現在、日本では約15人に1人が体外受精で生まれており、一般的な治療といっても過言ではない。しかし、1回当たりの治療で挙児を得るのは20%程度と低く、成功率を上げるための改良が望まれている。
・不妊症は他の疾患と同様にヒトとしての健康を害する疾患として、科学の進歩で克服していく必要がある。本特集により読者の皆様に不妊症治療の現状と課題を理解していただければ幸甚である。
■ 不妊治療の現状と課題
・はじめに
・PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)
〔key word〕着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)、染色体異数性、染色体の数的異常、生殖補助医療(ART)
・子宮内フローラと不妊症
〔key word〕子宮内フローラ、着床、妊娠
・着床不全と免疫異常
〔key word〕着床不全、T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞
・子宮内膜菲薄化による難治性不妊に対するPRP(多血小板血漿)療法
〔key word〕多血小板血漿(PRP)、菲薄化子宮内膜、再生医療、難治性不妊、胚移植
・胚発育モニタリングの最新技術
〔key word〕胚選択、タイムラプス、動的形態解析、非侵襲的評価
・男性不妊治療の現状と課題
〔key word〕男性不妊症、造精機能障害、精索静脈瘤、無精子症、射精障害
・女性患者に対するがん・生殖医療の最新技術
〔key word〕がん・生殖医療、ランダムスタート法、PPOS、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト、人工卵巣
・生殖医療における心理的サポート
〔key word〕心理社会的ケア、精神的健康、多職種連携
●TOPICS
麻酔科学
・麻酔科医としてCOVID-19患者の飛沫・エアロゾルと闘う
血液内科学
・慢性骨髄性白血病幹細胞におけるリゾリン脂質代謝
脳神経外科学
・脳外傷による高次脳機能障害
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・15.肺吸虫症(食歴を尋ねよう)
〔key word〕肺吸虫症、淡水産のカニ、イノシシ肉、肺結節影、胸水貯留、プラジカンテル
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・14.ウイルス核酸多項目同時検出
〔key word〕ハイブリダイゼーション、Multiplex PCR、nested PCR、融解曲線分析
オンラインによる医療者教育
・はじめに
オンライン教育ツール
・1.LMS(learning management system) を用いた医療者教育ーー運用に関する10のTipsと今後の可能性
〔key word〕LMS(learning management systems)、教育設計、教育支援、学習支援
●フォーラム
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ー感染症対策と建築5
子育て中の学会参加
・子育てしながらの学会参加が当たり前の時代へ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・従来、学童近視は眼鏡矯正のみで様子をみられることが多かったが、低濃度アトロピン点眼薬をはじめ、さまざまな進行抑制治療の有効性が明らかとなり、今日では、小児期に進行を積極的に抑制すべきと考えられてきている。
・病的近視の眼合併症に対する治療も顕著に進歩してきた。さらには、合併症が生じる前に、根本原因である眼球の変形(後部ぶどう腫)を抑制しようとする研究も進行中であり、成果が期待されている。
・近視研究は新たなるチャプターに入った。小児期の学童近視から病的近視に至るまで近視研究のさまざまな局面を、それぞれのエキスパートから最新の知見を解説いただく。
■ 近視研究の最前線
・はじめに
総論
・近視の疫学
〔key word〕近視、強度近視、疫学、公衆衛生、学校健康診断
・近視の遺伝子
〔key word〕近視、強度近視、病的近視、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、感受性遺伝子
学童近視
・学童近視の環境要因
〔key word〕学童近視、環境要因、教育、屋外活動、近業、スクリーンタイム
・学童近視の治療ーー低濃度アトロピン
〔key word〕学童、近視、点眼、ムスカリン受容体拮抗薬、アトロピン
・学童近視の治療ーーオルソケラトロジー
〔key word〕オルソケラトロジー(OK)、近視進行抑制、眼軸長、軸外収差理論、アトロピン点眼の併用
病的近視
・病的近視の合併症ーー網膜分離・剥離
〔key word〕近視性牽引黄斑症、後部ぶどう腫、黄斑円孔網膜【剥】離(MHRD)
・病的近視の合併症ーー視神経障害(緑内障性? 近視性?)
〔key word〕緑内障性視神経症、近視性視神経症、強膜変形、篩状板
・病的近視の後部ぶどう腫の診断と治療
〔key word〕後部ぶどう腫、病的近視、超広角光干渉断層計(OCT)、強膜クロスリンキング
●TOPICS
細菌学・ウイルス学
・SARS-CoV-2はニューロピリン1を使って感染を促進するーー第2の受容体として暗躍
社会医学
・Disease mongering(疾患喧伝)--啓発との境目は?
癌・腫瘍学
・HIF2阻害薬によるフォン・ヒッペル・リンドウ病の治療
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・20.有鉤嚢虫(皮下のしこりが増えて, 便に虫がでてきました)
〔key word〕有鉤条虫、有鉤嚢虫、Neurocysticercosis(NCC)
オンラインによる医療者教育
・6.オンラインでの総括試験
〔key word〕オンライン試験、総括試験、オンライン試験監督システム、Proctorio
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・4.ウサギ:ヒトの動脈硬化をウサギで再現
〔key word〕アテローム血栓、ウサギ、動脈硬化、モデル動物
●フォーラム
子育て中の学会参加
・12.海外での経験
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
肝疾患の栄養管理に必須となる最新情報をこれ一冊で網羅!
●肝疾患の中でも栄養療法が重要な位置を占める肝硬変、肝細胞癌、NAFLD/NASH、アルコール性肝障害、ウイルス性慢性肝疾患について、管理栄養士が関わりの大きい低栄養状態の評価や、栄養・食事療法とまた運動療法を中心に最新情報を収載。
●近年改訂された「肝硬変診療ガイドライン2020」「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020」に対応して、改定のポイントと実際の運用を詳しく解説。
●各疾患における他職種アプローチや、ハームリダクション、サルコペニア肥満、Lean NNAFLDなど、注目トピックもとりあげた充実の内容。
【目次】
Part 1 肝硬変
肝硬変患者の低栄養状態や肥満と予後
肝硬変における栄養アセスメントの実際
肝硬変診療ガイドライン2020栄養療法フローチャート
肝硬変に対する栄養療法の実際
肝硬変に対する運動療法について
肝硬変に対する多職種による栄養サポートー管理栄養士ができること
肝硬変におけるサルコペニアの現状と対策
肝性脳症患者に対する栄養療法と生活指導
腹水患者に対する栄養療法と生活指導
肝移植における周術期栄養管理の実際
Topic 不顕性肝性脳症
Column 肝硬変におけるビタミンDの役割
Part 2 肝細胞癌
肝細胞癌の薬物療法update
肝細胞癌患者の低栄養状態や肥満と予後
肝細胞癌患者におけるサルコペニアの現状と対策
肝細胞癌に対する多職種アプローチ
肝臓癌の一次予防
肝切除における周術期栄養管理の実際
Column 肝細胞癌の病期診断
Part 3 NAFLD/NASH
NAFLD/NASH診療ガイドライン2020治療フローチャート
NAFLD/NASHに対する食事療法の実際
NAFLD/NASHに対する運動療法の実際
NAFLD/NASHに対する多職種でのアプローチ
非肥満者のNAFLD/NASHに対する治療の実際
NAFLD/NASHにおけるサルコペニア肥満の現状と対策
Topic NAFLD/NASHに対する新規薬物の開発の現状
Column NAFLD/NASHにおける非侵襲的評価法の現状
Part 4 アルコール性肝障害
アルコール性肝障害診療update
アルコール性肝障害に対する栄養療法
アルコール関連問題に対する早期,簡易介入法
Topic ハームリダクション
Column 飲酒量と健康リスク
Part 5 ウイルス性慢性肝疾患
代償性肝硬変に対する抗ウイルス治療の効果
非代償性肝硬変に対する抗ウイルス治療の効果
C型肝炎ウイルス排除後の生活指導
・性の要素は身体の性、性の自己認識(性自認)、性的指向、性別表現、性役割、指定された性(社会に割り当てられた性)など多岐にわたる。これらのいずれかが多数派と異なる人々は性的マイノリティとよばれる。
・性的マイノリティ当事者は“医療”を利用する患者の数%を占めると考えられ、すべての診療科の医療スタッフは、見えにくいながらも日常的に接しているはずである。
・しかし、多くの医療スタッフにとっては系統的に知識を得る機会は限られている。本特集がその一助となればと思う。
■ 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
・はじめに
・LGBTと精神科医の役割
〔key word〕レズビアン(lesbian)、ゲイ(gay)、バイセクシュアル(bisexual)、トランスジェンダー(transgender)、精神科医
・性別違和、トランスジェンダーにおけるホルモン療法
〔key word〕性別違和、エストラジオール、テストステロン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アナログ
・性同一性障害/性別違和に対する外科治療
〔key word〕性同一性障害(GID)、性別違和(GD)、性別適合手術(SRS)、緩和外科
・性同一性障害/性別違和と保険適用
〔key word〕性同一性障害、健康保険、ホルモン療法、乳房切除術、性別適合手術、混合診療
・性同一性障害/性別違和の診療ガイドラインとGID(性同一性障害)学会認定医/認定コーディネーター制度
〔key word〕日本精神神経学会、GID学会、性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン、エキスパート研修会、認定医、認定コーディネーター
・地域における多施設連携から協働への進展
〔key word〕性別違和(GD)、連携、協働、地域、性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン
・性的マイノリティ当事者が受診を躊躇しない外来づくり
〔key word〕性的マイノリティ、医療施設、受診、躊躇
・性的マイノリティの子どもーー教育と医療の連携
〔key word〕児童期、教育、医療、連携
・性的マイノリティ当事者を取り巻く現状ーー法律、結婚、生殖医療など
〔key word〕同性パートナー、子なし要件、手術要件、婚姻要件、同性婚、配偶子提供
●TOPICS
神経精神医学
・重大な他害行為を行った精神障害者の社会復帰ーー医療観察法
臨床検査医学
・Lp(a)の臨床的意義アップデート
麻酔科学
・新しい静脈麻酔薬レミマゾラム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・22.単包虫症(診断は肝?胞と思いますが、何となく違うような気もします)
〔key word〕単包虫、単包条虫、包虫症、エキノコックス症、中間宿主、アルベンダゾール
オンラインによる医療者教育
・8.Withコロナ時代の内科系診療参加型臨床実習:兵庫医科大学の事例ーーハイブリッド型の診療参加型臨床実習
〔key word〕Moodle、Teams、ハイブリッド
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・6.ヒツジ:胎仔を用いた先進医学研究
〔key word〕ヒツジ胎仔、ヒト血液キメラ、ヒト胎児モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・14.学会中の戦慄
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国の高齢化率は28.7%(2020年)となっており、世界一の長寿国である。奇しくも2021年から2030年までの10年間を国連、WHOは“Decade of Healthy Ageing”と設定した。
・高齢化はグローバルな現象であり、健康寿命の延伸は世界的な願いであるが、世界一の高齢化率を誇るわが国の果たすべき役割はきわめて大きい。
・超高齢社会のフロントランナーとして医学・医療の領域から提案すべき内容について老年医学・老年学の力を結集すべく、それぞれの分野のエキスパートから重要かつ最新のトピックスを多面的に取り上げていただく。
■ 超高齢社会を支える医学・医療の提案
・はじめに
●総論
・超高齢社会における日本老年医学会の役割
〔key word〕フレイル、老年症候群、高齢者総合機能評価(CGA)、ポリファーマシー
・超高齢社会を支える地域包括ケアシステムとかかりつけ医の役割
〔key word〕地域包括ケアシステムの構築、かかりつけ医の社会的機能、尊厳の保障
・超高齢社会における高齢者の定義の意義
〔key word〕高齢者、准高齢者、エイジレス社会、日本老年学会、日本老年医学会
・21世紀の慢性期医療を考える
〔key word〕慢性期医療、高齢者医療、医療・介護連携、科学的介護
・高齢者の在宅医療の展望
〔key word〕地域包括ケアシステム、多職種協働、地域共生社会、コアコンピテンシー、ポジティブヘルス
・超高齢社会におけるエイジングサイエンスの展望
〔key word〕老化制御、老化細胞、細胞老化、健康寿命、Senolytic薬、細胞老化関連分泌形質(SASP)
●基礎老化研究
・老化制御機構の新展開ーー慢性炎症除去やセノリシス
〔key word〕テロメア、ニコチナアイドモノヌクレオチド(NMN)、セノリシス、慢性炎症、細胞老化関連分泌形質(SASP)
・睡眠と脳内の寿命制御因子
〔key word〕老化、睡眠、記憶固定、老廃物除去、免疫応答、視床下部
・サルコペニアにおけるミトコンドリアの役割
〔key word〕サルコペニア、ミトコンドリア、筋線維タイプ、呼吸代謝機能
・老化ストレス応答研究
〔key word〕老化、ストレス応答、生体防御
・臓器間ネットワークと個体・臓器老化
〔key word〕臓器連関、恒常性、適応修復機構、個体老化、神経ネットワーク
・SASPによる疾病発症メカニズム
〔key word〕細胞老化、細胞老化関連分泌形質(SASP)、セノリティック、セノモルフィック
●認知症
・高齢者の多様な認知症
〔key word〕ATNシステム、非AD型変性性認知症(SNAP)、バイオマーカー
・認知症における修飾可能な危険因子と推奨される介入
〔key word〕認知症予防、認知症、危険因子、多因子介入
・認知症のバイオマーカーーーアルツハイマー病の血液バイオマーカーを中心に
〔key word〕認知症、アルツハイマー病(AD)、ATN、バイオマーカー、血液検査
・認知症とイメージング
〔key word〕アミロイドPET、タウPET、MRI
・認知症のゲノム解析
〔key word〕認知症、ゲノム解析、疾患関連変異
・認知症の人の介護者支援の展望
〔key word〕介護者支援、家族教室、エビデンス、psycho educational intervention(PEI)、集団型・多要素支援(group based multi-component intervention)
・認知症のリハビリテーション
〔key word〕認知症、リハビリテーション、意義、診断、評価
・認知症の権利擁護と地域生活支援
〔key word〕権利擁護、意思決定支援、地域生活支援、独居認知症高齢者、地域共生社会
●フレイル・サルコペニア
・フレイルの概念・診断UPDATE
〔key word〕身体的フレイル、精神心理的フレイル、社会的フレイル、認知的フレイル、オーラルフレイル、後期高齢者の質問票
・サルコペニアの概念・診断UPDATE
〔key word〕サルコペニア、アジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)、四肢筋量、握力、身体機能
・社会的側面からみたフレイル
〔key word〕フレイル、社会的側面、地域支援事業、一般介護予防事業、生活機能
・超高齢者社会の口の機能を支える視点ーーオーラルフレイル
〔key word〕オーラルフレイル、健康寿命、口腔機能低下症
・骨粗鬆症とフレイル・サルコペニア
〔key word〕骨粗鬆症、フレイル、サルコペニア
・フレイル・サルコペニアのバイオマーカー候補
〔key word〕バイオマーカー、フレイル、サルコペニア
・フレイルと介護予防
〔key word〕フレイル、介護予防、運動、社会参加
●高齢者疾患の包括的管理
・高齢者総合機能評価アップデートーー老年病専門医による臨床的観点から
〔key word〕包括的高齢者機能評価(CGA)、基本チェックリスト、DASC、MASA、転倒ハイリスクスコア
・高齢者糖尿病の管理ーー認知機能とADLの評価に基づいたカテゴリー分類による包括的治療
〔key word〕高齢者糖尿病、認知症、ADL、フレイル、認知・生活機能質問票(DASC-8)、包括的治療
・高齢者の二次骨折予防
〔key word〕高齢者、大腿骨近位部骨折、周術期合併症、多職種連携、二次骨折予防
・誤嚥性肺炎予防に向けた包括的アプローチ
〔key word〕嚥下調整食、とろみ、トロマドラー【○R】
・高齢者下部尿路機能障害ーーフレイル・認知機能低下と下部尿路機能障害の関係
〔key word〕下部尿路機能障害、フレイル、サルコペニア、ウローフレイル
・高齢者のポリファーマシー対策
〔key word〕multimorbidity、ポリファーマシー、とくに慎重な投与を要する薬剤(PIM)
・高齢者の外科手術
〔key word〕高齢者、周術期管理、身体的フレイル、精神心理的フレイル
・高齢者に対する脳梗塞治療
〔key word〕心原性脳塞栓症、組織型プラスミノーゲンアクチベータ(rt-PA)静注療法、経皮的血栓回収術、高齢者
・人生100年時代における共有意思決定支援を取り入れた日本のアドバンス・ケア・プランニングの展開ーー対話による多様性重視の社会にむけたACP実践のための教育強化の必要性
〔key word〕人生の最終段階、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、共有意思決定支援(SDM)
・高齢者の睡眠を考える
〔key word〕高齢者、不眠症、睡眠衛生指導、薬物療法
・高齢者へのワクチン治療
〔key word〕インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、帯状疱疹
・COVID-19禍におけるフレイル・認知症予防
〔key word〕コロナ禍における健康二次被害、コロナフレイル、ハイブリッド型の地域コミュニケーション
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
予防,歯周治療,口腔ケア,医院力アップのためのチームアプローチといった臨床の情報から,仕事のやりがいやライフスタイルをテーマとした話題まで,どのページを開いても歯科衛生士のあなたを応援するコンテンツが満載!徹底した読者目線で歯科衛生士の臨床を総合的にバックアップします!
歯科衛生士の皆さんは,日々の臨床のなかで実に多くの症例に出合うことでしょう.1つとして同じではない口腔内,そのなかには思わず首をかしげてしまうような場合や,本当にこの対応でよかったのだろうかと不安に感じる場面もあるのではないでしょうか.そこで,本特集ではスタディグループ・ハイジの会の方々に症例をご提供いただき,その症例に関する悩みや疑問について,各分野のスペシャリストの先生方にお答えいただきました!ご自身がいままで出合った症例と重ねながら読んでいただけますと幸いです.
【目次】
特集 先生,教えてください! 私たちが悩んだ症例相談
新春グラフィック 見てナットク! 口腔のミクロな世界2
名画で鍛える “歯科”診療のエッセンス(1)
軽度から中等度を確実に治す〜時間がなくても不器用でもできる歯周基本治療の裏技〜(1)
見逃さない歯科衛生士養成“虎の穴”〜何を疑い,どう対応する?〜(1)
患者さんの健康診断の結果,何を知るべき? どう活かす?(1)
症例から考える 患者さんのモチベーション(6) 最終回
口臭UPDATE(5) 最終回
はじまりは“ふり返り”から! 患者さんと歩むブラッシング指導(3)
皆さんの不思議を解決します! マンガでわかる組織・免疫・発生のこと(3)
Welcome aboard! 私の職場を紹介します(19)
Essay from Dentist 力をあわせてその先に(22)
DH's Essay 世界でひとつだけのストーリー(22)
News & Report
2019年2月にタレントの堀 ちえみさんが舌がんを公表されて以降,世間では口腔がんに対する関心が高まるとともに,歯科医院では口腔がんの早期発見に向けて,あらゆる対策を講じられていることと思います.本特集では,口腔がんから患者さんを守るために,歯科衛生士・歯科医院ができること・押さえておきたいことを,図やイラスト,さまざまな疾患,状態の症例写真とともにご解説いただきます.口腔がんについて正しい知識をもち,口腔粘膜を診る眼を養い,適切な対応を行えるようご活用いただけたら幸いです.
【目次】
特集 口腔がんは歯科衛生士が発見する!〜歯科医院で簡単にできる日常の口腔粘膜検診〜
DH Eye 歯科衛生士が知っておきたい 子どもの歯周疾患
DH Eye “スリーウェイシリンジ”を活用してアシスタントワークを向上させよう!
見逃さない歯科衛生士養成“虎の穴”〜何を疑い,どう対応する?〜(2)
軽度から中等度を確実に治す〜時間がなくても不器用でもできる歯周基本治療の裏技〜(2)
はじまりは“ふり返り”から! 患者さんと歩むブラッシング指導(4)
患者さんの健康診断の結果,何を知るべき? どう活かす?(2)
名画で鍛える “歯科”診療のエッセンス(2)
皆さんの不思議を解決します! マンガでわかる組織・免疫・発生のこと(4)
Topics
Focus
Welcome aboard! 私の職場を紹介します(20)
Essay from Dentist 力をあわせてその先に(23)
DH's Essay 世界でひとつだけのストーリー(23)
News & Report
「会計って何?」、「会計ってよくわからない」という人も少なくないでしょう。このように難解に思われがちな会計ですが、実は私たちの生活のすぐ近くにあります。本書は、身近にある会計を知りたい人に是非読んでもらいたいと思い執筆しました。さらに、例えば大学に入り会計を初めて学ぶ皆さんや、社会人になり仕事で取引先会社の決算書を理解しなければならなくなった皆さんなど、会計の入門書として手に取りやすい内容になっています(著者からのメッセージ)。
予防,歯周治療,口腔ケア,医院力アップのためのチームアプローチといった臨床の情報から,仕事のやりがいやライフスタイルをテーマとした話題まで,どのページを開いても歯科衛生士のあなたを応援するコンテンツが満載!徹底した読者目線で歯科衛生士の臨床を総合的にバックアップします!
私たちの歯はつねに “ 咬合性外傷 ” にさらされており,日ごろから歯ごたえのあるものを食べている,日中ずっとくいしばっているなどなど,何気ない日々の生活習慣が歯を失う原因となる場合があります.歯科衛生士は,過度な咬合力(咬合性外傷)により生ずる病態を理解し,外傷力による口腔内に現れるさまざまなサインを見逃さず,患者さんに気づきを与える存在として “ モチベーター ”になる必要があります.令和の時代は,「細菌」の視点だけではなく,「力」の視点からも治療を構築していきましょう.
【目次】
特集 一から学ぶ咬合性外傷
DH Eye Stop! 子どもの歯磨き中の歯ブラシ喉突き事故
DH Eye 報告!歯磨剤の影響と考えられる 口腔粘膜上皮の剥離
“口・のどから出るもの”について考えよう!(1)
ディスポーザブル製品の再考〜ここからはじめる感染対策第一歩〜(1)
軽度から中等度を確実に治す〜時間がなくても不器用でもできる歯周基本治療の裏技〜(3)
はじまりは“ふり返り”から! 患者さんと歩むブラッシング指導(5)
患者さんの健康診断の結果,何を知るべき? どう活かす?(3)
皆さんの不思議を解決します! マンガでわかる組織・免疫・発生のこと(5)
名画で鍛える“歯科”診療のエッセンス(3)
Focus
Essay from Dentist 力をあわせてその先に(24)
DH's Essay 世界でひとつだけのストーリー(24)
News & Report
●医学のあゆみの好評連載「Sustainable Developmentを目指した予防医学」が待望の別冊として刊行.
●21世紀の医療は“予防医学の時代”といわれ,教育と告知活動,そして適切な介入などの予防対策に注力することが求められる.国連が“持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)”として,2030年までの活動目標を掲げており,このSDGの三番目に“すべての人に健康と福祉を:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を推進する”とある.
●本書は,こうした流れを受け,生活習慣や環境汚染物質などの外的環境要因が健康に与える影響,社会関係資本(ソーシャルキャピタル)と健康の関わりなどについてエキスパートが解説.予防医学のいま,そして未来が展望できる一冊!
1.Sustainable Developmentと予防医学:WHOの動向
2.環境と子どもの健康に関する予防医学:WHOの動向
3.複合的観点からみた糖尿病の予防医学
4.周産期領域と予防医学
5.アレルギーと予防医学
6.高齢者と予防医学I:個人レベルの社会環境要因へのアプローチ
7.高齢者と予防医学II:地域レベルの社会環境要因へのアプローチ
8.医療情報と予防医学
9.PacBioRSIIを用いたインターフェロンフリー療法無効症例の原因となった変異の検出法ーダクラタスビル+アスナプレビルを例として
10.正確なサンガ法を行うために
11.運動器検診と小児運動器疾患の予防
12.ロコモティブシンドロームと予防医学の現状
13.発達障害診断の増加は予防を考えうるのか?
14.疾患の遺伝要因と予防医学
15.食物由来の化学物質曝露とそのコントロール
16.室内空気質由来の化学物質健康障害と環境改善型予防医学
17.ケミレスタウン・プロジェクト フェーズIII-住宅のイノベーションを目指した取組み
18.健康とまちづくりI:住空間デザインの可能性
19.健康とまちづくりII:公共空間・地域デザインの可能性
20.出生コホート研究ー子どもたちの健康を守る環境づくりのために